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第61話 疑心暗鬼
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翼の父は一瞬戸惑ったが、その気持ちをグッとこらえて
翼の父「品格とはだね、その人の気高さとか上品さとか、そういったものを兼ね備えることで、翼がいずれ大企業を継ぐことになれば、おのずと品位品格は必要不可欠になってくるもので……」
翼の父が話していることがほとんどちんぷんかんぷんと言った表情で聞いているキラリを見て、流石にこれ以上説明しても理解してもらえないと判断したのか、途中で話を切り上げた。
翼の父「ま……とにかく色々と花嫁修業が必要になるということだよ……」
キラリはその言葉を聞いて
キラリ「ちょっ!!!はっ……花嫁修業って!!
オジサン!!!誰もそんな話しはしてないし!!!」
翼の父「おや?君はそのくらいの覚悟も無しに翼に近付きたいのかい?
もしかして………」
キラリ「もしかして………何さ?」
翼の父「いや……ただ翼のお金が目当てというわけではあるまい?」
キラリ「はぁ!?そりゃいくら何でも失礼だろ!そもそも翼がお金持ちなんて知らないでウチに居候させたんだから!!」
翼の父「いや、ちょっとからかってみただけだよ!
先ずはその~………言葉遣いを直さなければならないようだねぇ……」
キラリ「あ………はい………あの………どうすればいいんでしょうか?
あっ、その前に花嫁とかそういうつもりは無いって言うか………」
翼の父「それはなぜ?」
キラリ「だって………翼の気持ちがハッキリわからないっていうか……」
翼の父「翼は君のことをどう思ってるのかわからないんだね?」
凛花「多分翼はキラリのことが好きなんだと思う!」
翼の父「ほう、そうかね?」
凛花「うん、だって……翼がキラリを見つめる眼差しが凄く優しいし、ルックスは凄くモテそうだけど、あんまり他の女には興味無さそうに見えたし……」
キラリはそれを聞いて頬を赤く染めてうつ向いてしまった。
なるほど、この娘は意外とウブなのかもしれない。一見素行が悪そうに見えるが、見た目とは裏腹に性格は純粋な少女なんだろう。翼もきっとそういうギャップが良かったのかもしれないな……
翼の父「キラリさん、君が本気で翼と一緒に居たいのならそれ相応の覚悟を決めてくれ!中途半端に翼に近付けば君が傷付くだけだよ。追いかけるのなら本気で、もし深く踏み出す勇気が無いならすぐに身を引くべきだろうね」
キラリ「覚悟って………翼と結婚する覚悟ってこと?」
翼の父「もちろんそうだね!もしそこまで考えて翼と一緒に居たいのなら私は全力で君をサポートするつもりだ!」
凛花は目の前の男が何故そこまでキラリに肩入れをするのか不思議に思い
凛花「ねぇ!何故そんなにキラリに?」
翼の父「私も人を見る目はある方だと思うんだ。君は言葉遣いや見た目は悪ぶっているが、実は意外と真面目で純粋なんだと思う。そして翼に対して一途に思っている。今時という言い方をしたら失礼かもしれないが、なかなか今の若い世代の子らにしては珍しい!そんな健気な想いを私は嫌いじゃ無いんだよ。だから余計なお世話と思うかもしれないが、つい協力したくなってしまってね」
キラリ「私は………出来ることならずっと翼の側に居たい………」
翼の父「では、どんな困難な事でも乗り越える覚悟はおありか?」
キラリ「オジサン、私は今まで一度も真剣に机に向かって勉強なんかしたこと無かったんだ………死ぬほど勉強が嫌いで………高校入れたのだって、色々と不正したからだし……でもね、翼が家庭教師してくれたとき、初めて勉強が楽しいって思えたんだ。死ぬほど嫌いな勉強を、翼が喜んでくれるなら全く苦にしなかった……翼に対しての想いは本気だよ!どんなことだって、翼の為なら乗り越えられると思う。だから約束して!必ず翼の元へ連れてってくれるって!
今度こそちゃんと私の想いを翼に伝えたいの!」
翼の父は、キラリが真剣な眼差しで熱く訴えてくる言葉に、固い決意を胸に抱いた。
俺もこの娘に掛けてみよう。
翼の父「キラリさん、必ず約束しよう。もし君が彼と添い遂げるに相応しい女性になれたとき、私が責任を持って彼の父と掛け合い、翼に引き合わせてみせよう!」
キラリ「本当!?本当に本当!?」
キラリは目を輝かせて翼の父に詰め寄る。
しかし凛花はその二人のやり取りに口を挟んだ。
凛花「本当にそんな約束が出来るんですか?キラリの想いは本気なんですよ!?思わせ振りに口約束をして、もしそれが叶わなかった時のキラリに対する責任はどう取るつもりなんですか?翼のお父さんとは何かの繋がりがあるとして、貴方が今ここでキラリと翼の仲を取り持つだけの権限がある証拠って何ですか?キラリはきっとどんな困難でも乗り越えますよ!その先にキラリにとって絶望が待ち受けていたら、私は貴方を一生恨みます!もし、ほんの少しでも約束が破られる可能性があるのなら今ここで撤回してください!!!」
凛花は翼の父を睨み付ける勢いで詰め寄っていた。
翼の父「品格とはだね、その人の気高さとか上品さとか、そういったものを兼ね備えることで、翼がいずれ大企業を継ぐことになれば、おのずと品位品格は必要不可欠になってくるもので……」
翼の父が話していることがほとんどちんぷんかんぷんと言った表情で聞いているキラリを見て、流石にこれ以上説明しても理解してもらえないと判断したのか、途中で話を切り上げた。
翼の父「ま……とにかく色々と花嫁修業が必要になるということだよ……」
キラリはその言葉を聞いて
キラリ「ちょっ!!!はっ……花嫁修業って!!
オジサン!!!誰もそんな話しはしてないし!!!」
翼の父「おや?君はそのくらいの覚悟も無しに翼に近付きたいのかい?
もしかして………」
キラリ「もしかして………何さ?」
翼の父「いや……ただ翼のお金が目当てというわけではあるまい?」
キラリ「はぁ!?そりゃいくら何でも失礼だろ!そもそも翼がお金持ちなんて知らないでウチに居候させたんだから!!」
翼の父「いや、ちょっとからかってみただけだよ!
先ずはその~………言葉遣いを直さなければならないようだねぇ……」
キラリ「あ………はい………あの………どうすればいいんでしょうか?
あっ、その前に花嫁とかそういうつもりは無いって言うか………」
翼の父「それはなぜ?」
キラリ「だって………翼の気持ちがハッキリわからないっていうか……」
翼の父「翼は君のことをどう思ってるのかわからないんだね?」
凛花「多分翼はキラリのことが好きなんだと思う!」
翼の父「ほう、そうかね?」
凛花「うん、だって……翼がキラリを見つめる眼差しが凄く優しいし、ルックスは凄くモテそうだけど、あんまり他の女には興味無さそうに見えたし……」
キラリはそれを聞いて頬を赤く染めてうつ向いてしまった。
なるほど、この娘は意外とウブなのかもしれない。一見素行が悪そうに見えるが、見た目とは裏腹に性格は純粋な少女なんだろう。翼もきっとそういうギャップが良かったのかもしれないな……
翼の父「キラリさん、君が本気で翼と一緒に居たいのならそれ相応の覚悟を決めてくれ!中途半端に翼に近付けば君が傷付くだけだよ。追いかけるのなら本気で、もし深く踏み出す勇気が無いならすぐに身を引くべきだろうね」
キラリ「覚悟って………翼と結婚する覚悟ってこと?」
翼の父「もちろんそうだね!もしそこまで考えて翼と一緒に居たいのなら私は全力で君をサポートするつもりだ!」
凛花は目の前の男が何故そこまでキラリに肩入れをするのか不思議に思い
凛花「ねぇ!何故そんなにキラリに?」
翼の父「私も人を見る目はある方だと思うんだ。君は言葉遣いや見た目は悪ぶっているが、実は意外と真面目で純粋なんだと思う。そして翼に対して一途に思っている。今時という言い方をしたら失礼かもしれないが、なかなか今の若い世代の子らにしては珍しい!そんな健気な想いを私は嫌いじゃ無いんだよ。だから余計なお世話と思うかもしれないが、つい協力したくなってしまってね」
キラリ「私は………出来ることならずっと翼の側に居たい………」
翼の父「では、どんな困難な事でも乗り越える覚悟はおありか?」
キラリ「オジサン、私は今まで一度も真剣に机に向かって勉強なんかしたこと無かったんだ………死ぬほど勉強が嫌いで………高校入れたのだって、色々と不正したからだし……でもね、翼が家庭教師してくれたとき、初めて勉強が楽しいって思えたんだ。死ぬほど嫌いな勉強を、翼が喜んでくれるなら全く苦にしなかった……翼に対しての想いは本気だよ!どんなことだって、翼の為なら乗り越えられると思う。だから約束して!必ず翼の元へ連れてってくれるって!
今度こそちゃんと私の想いを翼に伝えたいの!」
翼の父は、キラリが真剣な眼差しで熱く訴えてくる言葉に、固い決意を胸に抱いた。
俺もこの娘に掛けてみよう。
翼の父「キラリさん、必ず約束しよう。もし君が彼と添い遂げるに相応しい女性になれたとき、私が責任を持って彼の父と掛け合い、翼に引き合わせてみせよう!」
キラリ「本当!?本当に本当!?」
キラリは目を輝かせて翼の父に詰め寄る。
しかし凛花はその二人のやり取りに口を挟んだ。
凛花「本当にそんな約束が出来るんですか?キラリの想いは本気なんですよ!?思わせ振りに口約束をして、もしそれが叶わなかった時のキラリに対する責任はどう取るつもりなんですか?翼のお父さんとは何かの繋がりがあるとして、貴方が今ここでキラリと翼の仲を取り持つだけの権限がある証拠って何ですか?キラリはきっとどんな困難でも乗り越えますよ!その先にキラリにとって絶望が待ち受けていたら、私は貴方を一生恨みます!もし、ほんの少しでも約束が破られる可能性があるのなら今ここで撤回してください!!!」
凛花は翼の父を睨み付ける勢いで詰め寄っていた。
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