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1章
雷鳴
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ギルドでの一悶着から一夜明け、新たな依頼を受け再び森の中へと潜っていた
今回の依頼は『アンロット草の採集』で昨日の戦いでゾンビの被害を受けた冒険者達が出したものだった
昨日の戦いによりこの国に滞在している冒険者の6、7割ほどの冒険者が傷を負い、体が腐り始めている者がいるそうだ
たかがゾンビに国の冒険者がそんなにやられるかと思ったが、それ程までに異常な大量発生であり、腕利きの冒険者が他の依頼を受けていて国にいなかったことがこうなってしまった原因のようだ
それで残存戦力である俺や他の冒険者達の数名が今回の依頼を受けたというわけだ
「ナビちゃん、この周囲にその薬草はありそうか?」
『薬草があるのはコボルド達がいる寝床の周囲が生えやすいそうですからまずはコボルドを見つけましょう。』
「と言ってもコボルド見たことないんだよな…」
アンロット草はコボルドという魔物の周囲に発生しやすいという特殊性を持つ草らしい
コボルドが防腐性を持つ魔物らしくその特性を得た草がアンロット草になるらしい
『時間は十二分にあります。落ち着いて探しましょう。』
体が腐り始めている者がいるとは言ったが腕1本腐るのに少なくとも2週間程度はかかるらしく、どこまで体が腐ろうともその草の薬を飲めば元通りになるらしい
他の冒険者達はパーティを組んで向かうようだったが
自分は武器のこともあるので単独行動にさせて貰えたのも時間があるからだろう
「それにコイツを試してもみたいしな…」
信長から貰った銃を戦闘で試してみたい
『ではまず名前を付けてみましょう。』
「え?いや別に無理につける必要は…」
『あります。付けましょう。』
「えぇ…付けなきゃダメ?」
「ダメです。」
「はい…」
ナビゲーションに行動を強制されているんですが…
まあいいか
名前が無いと不便な時もあるだろうしいい機会だ
「信長さんから貰った銃で元は種子島銃…種子島銃改だ!」
『強そうじゃないです。却下。』
「第六天魔王の銃…魔王…魔王銃!」
『もう少し捻れるでしょう。却下。もっと柔軟にイメージしてください。』
「柔軟って言われてもなぁ…」
辺りにコボルドやその草がないかどうか探しながら考える
『もっと自由に…そこまで信長との繋がりを名前にすることを意識しなくてもいいんです…出会い、繋がりをイメージしてください。』
出会い…出会いか
出会いは本当に急だったな
なんというか一瞬の出来事というか…
あの信長に会えたんだもの
カッコよくて痺れたもんな…
「一瞬の…痺れた…ビリビリ…雷!」
そうだ雷!これだろ!
「雷…そしてあの威力…森に響く銃音…」
雷と繋がる言葉…
「雷鳴だ!」
『正解です。』
「え?」
ナビちゃんがそういうと腰に指していた銃が光出した
「これは…」
取り出して見てみると先程までと形がやや違っていた
貰った時よりも大きさがややコンパクトになり、トリガーの側には小さなダイヤルが付いていた
『これは゛創造゛の能力です。武器に対するイメージを持って名付けることによって性能が上下します。今回なら信長との出会いをイメージし、その出会いのイメージの力が備わったと言った所でしょうか』
「えー…取り敢えず思い出の品に名前つければ強くなると。」
『まぁ…そんなところです。』
うーん、難しくてよくわからないが強くなるなら越したことはないだろう
今回の依頼は『アンロット草の採集』で昨日の戦いでゾンビの被害を受けた冒険者達が出したものだった
昨日の戦いによりこの国に滞在している冒険者の6、7割ほどの冒険者が傷を負い、体が腐り始めている者がいるそうだ
たかがゾンビに国の冒険者がそんなにやられるかと思ったが、それ程までに異常な大量発生であり、腕利きの冒険者が他の依頼を受けていて国にいなかったことがこうなってしまった原因のようだ
それで残存戦力である俺や他の冒険者達の数名が今回の依頼を受けたというわけだ
「ナビちゃん、この周囲にその薬草はありそうか?」
『薬草があるのはコボルド達がいる寝床の周囲が生えやすいそうですからまずはコボルドを見つけましょう。』
「と言ってもコボルド見たことないんだよな…」
アンロット草はコボルドという魔物の周囲に発生しやすいという特殊性を持つ草らしい
コボルドが防腐性を持つ魔物らしくその特性を得た草がアンロット草になるらしい
『時間は十二分にあります。落ち着いて探しましょう。』
体が腐り始めている者がいるとは言ったが腕1本腐るのに少なくとも2週間程度はかかるらしく、どこまで体が腐ろうともその草の薬を飲めば元通りになるらしい
他の冒険者達はパーティを組んで向かうようだったが
自分は武器のこともあるので単独行動にさせて貰えたのも時間があるからだろう
「それにコイツを試してもみたいしな…」
信長から貰った銃を戦闘で試してみたい
『ではまず名前を付けてみましょう。』
「え?いや別に無理につける必要は…」
『あります。付けましょう。』
「えぇ…付けなきゃダメ?」
「ダメです。」
「はい…」
ナビゲーションに行動を強制されているんですが…
まあいいか
名前が無いと不便な時もあるだろうしいい機会だ
「信長さんから貰った銃で元は種子島銃…種子島銃改だ!」
『強そうじゃないです。却下。』
「第六天魔王の銃…魔王…魔王銃!」
『もう少し捻れるでしょう。却下。もっと柔軟にイメージしてください。』
「柔軟って言われてもなぁ…」
辺りにコボルドやその草がないかどうか探しながら考える
『もっと自由に…そこまで信長との繋がりを名前にすることを意識しなくてもいいんです…出会い、繋がりをイメージしてください。』
出会い…出会いか
出会いは本当に急だったな
なんというか一瞬の出来事というか…
あの信長に会えたんだもの
カッコよくて痺れたもんな…
「一瞬の…痺れた…ビリビリ…雷!」
そうだ雷!これだろ!
「雷…そしてあの威力…森に響く銃音…」
雷と繋がる言葉…
「雷鳴だ!」
『正解です。』
「え?」
ナビちゃんがそういうと腰に指していた銃が光出した
「これは…」
取り出して見てみると先程までと形がやや違っていた
貰った時よりも大きさがややコンパクトになり、トリガーの側には小さなダイヤルが付いていた
『これは゛創造゛の能力です。武器に対するイメージを持って名付けることによって性能が上下します。今回なら信長との出会いをイメージし、その出会いのイメージの力が備わったと言った所でしょうか』
「えー…取り敢えず思い出の品に名前つければ強くなると。」
『まぁ…そんなところです。』
うーん、難しくてよくわからないが強くなるなら越したことはないだろう
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