ゼロから始めたいテンプレ生活

suke

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2章 森の遺跡

当然の報い

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今は騎士団バカどもに向けた贈り物の設置の最中だ

ドナンと会話をしながら作業を進めたが
中々良い奴だ

故郷思いで、フレンドリー
初対面の俺でも気軽に話せる

前世では友達が少なかったからな
いい友人になれそうだ

「聞いてるかマコト?」
「あ、あぁ悪い。作戦についてだよな?」

俺は先程『神眼』で改めてドナンのスキルを確認した

『罠設置』というものと『罠スイッチ』という2つのスキルがありこの2つを使うことで罠の完成のようだ

『罠設置』では魔法、魔物、物など好きなものが入れられるらしい
それに加えどんなものを入れても同じ魔力消費らしい
魔物一体ならどんなものでも一体分
魔法ならどんなものでも一定
などなどだ

ドラゴンとか入れたら強すぎない?と思ったが
どうやら制限があるようで
低級の物に限られるらしい

だが『ガトリング・アロー』は
低級魔法のアロー系を使っているので
問題ないようで助かった


「おう。作戦なんだけど俺が敵を挑発してスイッチを踏ませて罠発動。
そして撃退…って感じにしてもいいか?」
「問題ないよ。」
「悪いな、マコトの魔法なのに俺がやったみたいにしちゃって…」
「いや、帰ってその方がいいと思う。
ドナンが発動した方がやつらももう
集落に来ることはないだろう。
そこも考えてたんだろう?」
「目立ちたいのも少しあるけどな。」

ははっとドナンが笑う

自分がやったように見せることで
奴らは下手に集落に訪れることは出来ないだろう
よく考えてるな

「さて…準備しますか!」
「おう!」

そして俺達は準備を始めた





準備が終わり少したった
どうやら騎士様のご登場のようだ

「やってやろうぜぇ!ガッハッハッ」
「近くの集落で十分補給させて貰ったもんなぁ!」
「小さな集落の割に作物も女も良かったぜ!」

最悪だなこの騎士団は
作物の話しか聞かなかったが
ついに女にまで手を出したか…
部外者である俺もかなりイラついてる
俺でさえだ
ドナンの心境は計り知れない

「さて進んでいきますかねぇ!」
オオー!

団長らしき騎士が歩き始める



「待ちやがれ!このクソ騎士野郎ども!」


ドナンが廊下の少し先の方で叫ぶ
正しく鬼の形相だ

「あぁん?なんだオイ。」

騎士達が一斉にドナンを睨む

「俺はお前らに荒らされた集落の者だ!
好き放題してくれてよ…もう我慢の限界だ!」
「で?限界だからなんだよ?」

団長が不機嫌そうに言う

「だからお前らに罰を与えてやるってんだ!二度と立ち直れないようなやつをな!」
「ハンッ…ガキのくせに調子乗ってんじゃねぇぞ!」


そう団長が言い、一斉に押し掛けてくる
気の短い奴らだ



カチッ


誰かがスイッチを踏む



「くらいやがれ!」

ドナンは手を前に出して叫ぶ


その瞬間ドナンの後ろに千本の矢
こうして見ると中々圧巻の光景だな


騎士達の血の気がどんどん引いていく
今にも目が飛び出しそうな顔だ


「『ガトリング・アロー』」


そうドナンが言ったタイミングで千本の矢は発射された
もちろん数秒後発射するようにしたのは俺だ


千本の矢が風を切り、騎士達に向けて雨のように降り注ぐ


すぐさま逃げ出す者、泣き叫ぶ者、狂い笑う者と色々だ



「くそったれがぁぁぁぁぁぁぁ!!」



そう言い残し団長が倒れ、騎士団は全滅した




「ふん、くらって当たり前の事をしたんだよ。」
「お疲れ、ドナン。」
「おう。ありがとなマコト。」


目の前には騎士の山が出来ている
入口は開いてないし誰も逃げれなかったのだろう



「死んでないよなこれ?」
「あぁ。威力を抑えたから大丈夫だろ。」



称号取得により取得前から取得後の間で威力の調整が出来るようになった
これで死んでる人がいたら

あなたの死は無駄じゃない

と数分だけ思って生きていこう



何はともあれスッキリしたな



マコトはドナンとしばらくその場で話していた


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