ゼロから始めたいテンプレ生活

suke

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2章 森の遺跡

7つの竜神器

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剣を見る
何か龍の意匠が入ってるし…
まぁいいか
気にせず話を続ける


「竜神器?そういや途中でそんなことも言ってたな。竜神器ってなんなんだ?」
「竜神器とはこの世界に7つある大竜神様が作られた武器のことよ。竜神もそれに合わせ7体おり、それぞれの性質・能力を宿したものを管理しておる。」
「それの1つがこれってわけか。」
「うむ。大竜神様は竜神器を力ある者を見極め、渡すようにと我らに託されたのだ。」

なんともスケールがでかい話だなぁ
そう思っているとある事に気づく

「その見極めってもしかして…」
「あぁ先程の戦いがそれだ。まったく…
暴走した時はヒヤヒヤしたぞ…」
「あは、あはは…」

思わず苦笑いをする
その時のこと…まったく覚えてないんだよなぁ

「そうだぞ?俺がいなかったらやばかったからな?」
「あ、お前いたの?」
「いたわ!忘れんな!」
「悪い悪い…ハハハ」

衝撃で吹っ飛んでいないか心配だったが
大丈夫そうだな…

「それでマコトよ…1つ頼みがある」
「なんだ?ドラグニル」

ドラグニルが真剣そうな顔をする
深刻な話なのだろうか

「竜神器の話の際に竜神の話をしたと思うのだが…その内の一体、土竜が倒されたようなのだ。」
「俺以外にも倒したやつがいるんだな。」
「倒された…というよりやつの空間から竜神器と土竜が消えた。」
「消えた?死んだとかじゃなくて?」

ドラグニルと同等ぐらいにはでかいのだろう
それがこの空間から出るとなると
何かしら大きなアクションを起こさねばなるまい

「我らは互いの様子を『竜眼』によって確認することが出来るのだがある日見てみるとやつの姿が確認出来ず、竜神器も確認出来なかったのだ。」
「土竜の姿が消え、かつ竜神器もなくなったとなると…」
「何者かが竜神器を奪い、土竜を服属・吸収したことになる。にわかに信じ難いことだが…」

竜神を倒せる者ですら限られるのに竜神を服属・吸収する者などいるのだろうか

「それで俺は何をすればいいんだ?」
「マコトにはそいつと遭遇するようなことがあれば倒し、土竜を救って欲しい。
どうか…頼む!」

ドラグニルが頭を下げる

「頭を上げてくれドラグニル。それぐらい任しておけよ。」
「いいのか?間違いなくそいつは強いぞ?」
「いいさ。友達の頼みごとだしな。」
「友?…我がか?」

ドラグニルが目を丸くする
そんな驚かなくてもいいのに

「ああ!もう友達だろ?」
「友…友か!我に友か!」

なんかとっても喜んでくれてる
まぁこちらとしても嬉しいがね


しばらくしてドラグニルはハッと我に返り
軽く咳払いした

「ゴホン…では頼むぞ、マコトよ。」
「おうよ!」

俺たちは拳を突き合わせ誓った

「お礼と言ってはなんだが…我の抜け殻をやろう。防具やらなんやらで充分使えるだろう。」
「ありがとう…と言いたいけど持って帰れるかな…」
「ならばこれもやろう。」

そう言ってドラグニルは小さな光を俺に向かって放った

光が俺の体に触れる

「『アイテムボックス』と言ってみろ」
「『アイテムボックス』」

俺は言われたままにすると目の前に真っ黒な丸い穴が出てくる

「なんだこれ?」
「この中にはアイテムを好きなだけ収納でき、いつでもどこでも取り出すことができるのだ。」
「すげーなこれ…」
「神のスキルだからな…我ともなると神のスキルの譲渡も可能になるのだ!」

ふふんと鼻を鳴らし
得意気な様子のドラグニルくんだ
俺はその横で抜け殻を穴に投げながら
ドラグニルに聞く

「まぁ渡せるレベルのものは低いがな」
「ふーん…じゃあ『イグニス』とかは渡せるのか?」
「『イグニス』…だと?それは無理だな。それは言わば番外スキル。ランク付けすることはできぬ。」
「番外…?」

『イグニス』は第1スキルではなかったのか…?
本来の第1スキルが俺にはあるのか?
それとも女神様は俺に偽って渡したのか?
まぁ…ドジかもしれないしな
あまり深く考えないようにしよう

「…よし!収納完了と!」
「あそこの魔法陣から外へ出られるぞ。」
「そうか、助かる。いくぞドナン。」
「おうよ!」

俺とドナンが魔法陣に乗る
光のベールのようなものに包まれていく

「じゃあなドラグニル!」
「ああ!また会おう。それとだ…後でステータスを確認しておけよ!おまけしといたからな!」
「おう!ありがとな!」

互いに別れを済ませ、俺とドナンは転移した

見渡す限りの木々
新鮮な空気
鳥達のさえずり
神殿に潜ったのは半日ほどの筈なのに
何故か何年もいたように感じる

うーんと背伸びをする

「うーん…空気がうまい!」
「確かになぁ…」

「スキルの確認するかなぁ」
俺はその場に寝転がり『神眼』でステータス見る



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ササキ マコト】

・スキル

『イグニス』
『スキルルート』
『神眼』
『ガトリング・アロー』
『ブライトブレイズ』
『ボルケニック・スラッシュ』

『アイテムボックス』


・魔法
 
『ファイアアロー』
 『ウォーターアロー』
 『ウィンドアロー』
 『ランドアロー』
 『ファイアボール』
 『ウォーターボール』
 『ランドボール』
 『ウィンドボール』
 『ファイア・リフレクト』

・称号
 【魔道を極めし者︰序】
 【竜神を倒せし者】
 【竜神器に認められし者】
 

(・隠し称号)
 【女神アイルの加護】
 【竜神ドラグニルの加護】
竜神ドラグニルの加護を得た者に与えられる
身体能力の大幅向上。魔力上昇。敵の火属性攻撃を半減
竜神スキルを取得可能
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「わーお…」

またまたチートに近づいた俺であった














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