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第一章 賢者の国テハズエ国 〜第19代目国王 フーラル〜
プロローグ
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あたり一面の血の海。中心には山のように積まれた死体。その頂上には1人の少年が立ち尽くしていた。美しい白髪は血でべっとりと濡れ、青い瞳は虚で焦点が定まっていない。
やがて、少年は何かを思い出したかのように歩き始めた。
「……どこへ…どこへ行ったんだ…」
1人ゆらゆらと彷徨い歩くその姿は最早抜け殻のようだった。
「どこへ…行った…?……………………ねぇ…どこに行ったの…?」
死体の山を離れるにつれて少年の歩みは早くなる。
「ねぇ……ねぇってば…どこに…どこにどこに…どこにどこにっ」
べしゃりと地面の血が跳ねる。少年は気付けば走っていた。
「どこに行ったの?……我の…我の我の……………………僕の…」
ついに少年は立ち止まって呟く。
「僕の………………」
やがて、少年は何かを思い出したかのように歩き始めた。
「……どこへ…どこへ行ったんだ…」
1人ゆらゆらと彷徨い歩くその姿は最早抜け殻のようだった。
「どこへ…行った…?……………………ねぇ…どこに行ったの…?」
死体の山を離れるにつれて少年の歩みは早くなる。
「ねぇ……ねぇってば…どこに…どこにどこに…どこにどこにっ」
べしゃりと地面の血が跳ねる。少年は気付けば走っていた。
「どこに行ったの?……我の…我の我の……………………僕の…」
ついに少年は立ち止まって呟く。
「僕の………………」
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