銀獣-王道BLを傍観するつもりが巻き込まれました-【本編完結。SS公開予定】

レイエンダ

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終章 輝きを増す銀獣

★乱れ、狂う



 精を吐き出したばかりだというのにマリモの硬直は反り上がっていた。蓮夜に比べれば見劣りするが、角度だけは優っているように思える。



「あお、もっと広げて」



 俺が知らぬ間に“あお”と呼ぶようになったらしく、歓喜と欲に満ちた顔で指示に従う。両膝だけでなく頬まで床につけ、尻を更に突き出して秘部をこれでもかと晒している。
 ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。焦らすように先端を擦り付け、あおちゃんの背や尻を上下に撫でている。



「っ、早く……」



 一見好青年なあおちゃんが、その先に待っているであろう快楽を求めて腰を揺らす。気分を良くしたのか、舌なめずりをしてから容赦なく貫いた。



「あぁああぁっ!」



 突然の侵入に背を丸めて声をあげる。同時に白い液体を放った。
 俺が想像していた以上にあおちゃんは感度がいいのか、イきやすいのか、マリモが突き上げる度に鈴口から漏れている。



「はははっ。今日も沢山出てる」
「んんっ!あ、あぁっ…いぃ。止まん…な、いぃ!」



 零れた液を見て笑うと、涙や涎でグチャグチャな顔で喘ぐあおちゃん。
 吐き出した先は誰かの肌や床でもなく絨毯だというのに、何故続行できるのだろうか。
 ベッドのシーツならいいざ知らず、洗いにくく高価な代物。愚行以外の何ものでもない。
 清掃に入る業者が苦笑いする姿が容易に想像できる。



「麗。おいで」
「はーい」



 全裸で二人の行為を眺めていた麗が動いたのを確認した後、あおちゃんの両手を掴んで無理矢理上体を起こさせた。振動に合わせて前後しているイチモツを麗が口に含む。
 身内の3Pを見せられ、こめかみがズキンと痛んだ。



「……黒犬ブラックドック
「っ、蓮夜。その名前で…っ、呼ばない、でくん……ないっ!?」
「んああああぁぁぁっ!!」
「んっ!」



 〝黒犬〟と呼ばれたマリモが苛立ちを隠すことなくぶつけた。奥を抉られたあおちゃんが弓なりに退け反って叫ぶ。
 口内に放たれた精を飲み込んだのか、麗の喉仏が上下に動いた。
 絶頂で惚けた顔を堪能してはいるものの、達していないマリモの動きは止まない。



「イっ、た…から!ま、さとぉ……っ!」



 淫らな音と卑猥な声。
 俺は無言でスマホを向けた。目の前の行為に夢中な四人は全く気付いていない。
 盗撮だと言われようとも構わなかった。仕事もせずに生徒会室を私物と化している証拠を増やせればそれでいい。



「……しっかり繋がってるわ」



 撮ったばかりの写真を選択し、当たり前の事を口にする。これを見て仲良くくっ付いているだけなんて言う馬鹿はいないだろう。
 さくらが発狂して喜びそうな一枚だな、と心の中で呟く。


―――……インテリキャラが実は淫乱受け!?王道ストーリーに些細な非王道……いやーん!春都!あんた抱いてきて!喘ぎ方、腰の振り方、ヤった体位、乱れ具合ぜーんぶ私に報告を!


 あおちゃんが受けだったと伝えた日、さくらは非常に荒ぶった。激しくなった鼻息を耳元で聞かされたのが懐かしい。



「さてと」



 証拠も手に入れ、四人の行為を眺める事にも飽きた。風紀室に書類を運ぶべく準備を進める。

 先程はあまり気にならなかったが、どうやらマリモが黒犬だと三人は気付いたらしい。探し求めていた人物が惚れた相手でさぞ喜んだことだろう。
 俺が告白を断った後にマリモ自ら話したのか、三人が探り当てて答え合わせをしたのか。
 夜の街で喧嘩していた男に一目惚れなんて、王道というより単純脳でおめでたい奴らだ。

 空っぽな鞄に詰められるだけ書類をつめ、入らなかった分は手で持って行くことにした。



「まーちゃ、ひぁっ!」
「っ、麗ごめ…蓮夜がぁぁっ、んっ!」
「後ろ、寂しかっただろ?」



 マリモの前はあおちゃんから麗に交代し、後ろには蓮夜がいた。3Pにかわりはないが、これが〝連結セックス〟というやつか。
 スマホをもう一度取り出し、写真に収める。



「楽しそうで何より」



 その光景を見て出た言葉は達観したものだった。幾度となく見せつけられたのだから無理もない。



「この先も続くといいな」



 〝そのアホみたいな関係が〟というのは飲み込んだ。
 両手に書類を持ち、互いを貪るマリモ達を流し見て生徒会を後にした。



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