18 / 24
後日談
それからのこと
しおりを挟む
「来ちゃった!!」
詰め所のドアから姿を現した、高貴な姫君。
らしからぬ、砕けた物言いではあったが、他ならぬそのひとこそ第二王子のもとへ嫁いできた隣国の姫君であるのは周知の事実。無碍に出来ないのは間違いない相手。
仕事終わりが近く、机に向かって書き物をしていた薬師たちの間で(お前が対応しろ)(いや、お前が)という空気が流れる中、ドアのそばで「あ、すみません」という声が上がった。
「アリスちゃん。いないからどうしたのかと思っていたわ!! 迎えにきたのよ~!!」
すぐさま、絡まれているのは先ごろ宮廷薬師として正式採用された隣国出身の薬師。面倒事は全部引き受けてくれるだろう、と詰め所の中の空気がのんびりとしたものになる。
アリスはといえば、夕方詰めかけてくる訓練上がりの近衛騎士たち用に、大量の薬を袋詰めして籠にいれて持ち帰ってきたところであった。
入り口をふさいでいる姫君相手にどうしたものか、と困った顔をしていたところで、いきなり両手で持っていた籠を奪い取られてしまう。
「フローラ様、重いですよ!?」
「たしかに重いわ。わたくしに一刻も早くこれを離してもらいたいなら、ちょっと付き合いなさい」
「薬を人質にとられた……!? 人ではないですけど」
「早く来なさい、アリス。じゃないとあなたに荷物持ちをさせられて辛いって王宮中喧伝して歩くわよ!」
「や、やめてください! 王子殿下に知られたら首を刎ねられます!」
ごちゃごちゃと言い争いながら、姫君が詰め所の中へとひょいっと顔を向けて、一声かけてくる。
「というわけで、エイル。アリスを借りるわよ」
「おう。いってらっしゃい」
騒ぎが去ってくれるなら重畳とばかりに、エイルは細かいことを何もきかずに返事をした。
* * *
フローラがアリスを連れていったのは、近衛騎士の修練場。
見学用の席があるからと言っていたが、行ったそのとき特に席らしいものはなかった。フローラが姿を現すなり隅で稽古が終わってへばっていた騎士たちが「こ、こちらに!!」と言いながら優美な足つき布張りのソファなどを運び込んできた。薬の籠を地面に置いて扇で自分の顔を仰いでいたフローラは、当然のように歓待を受け入れた。
「さ、座りましょう、アリス」
「はい」
逆らう気も起きずに、アリスはその隣に腰掛けた。
目の前には小さなテーブルが置かれ、茶道具まで揃っている。お茶をいれた方がいいのだろうか、と思ったところで無骨な手が伸びてきて、騎士のひとりがきっちりとポットから茶碗に茶を注いでいった。目が合うと片目を瞑って愛想よく微笑まれる。アリスもにこっとだけ微笑んでみせた。
「最近どう、調子は」
「お優しいお気遣いありがとうございます。忙しいですが楽しく働いています」
「あら。わたくしが聞いているのはラファエロとの仲よ」
お茶を飲もうと茶碗に手を伸ばしていたアリスは、ひっくり返しそうになって手を引っ込めた。
(飲んでいたらふいてたわ。本当に、この方は……!)
ちらりと修練場のど真ん中に目を向ければ、ちょうどラファエロが部下に稽古をつけている最中。
訓練用の剣で相手を打ち倒しつつ、「次! まとめて来い」と鋭く声を上げている。
その指示に従って、今度は三人がかりでラファエロに打ちかかるが、相手になっていない。動きのひとつひとつが、ラファエロひとりだけ違って見える。
「ラファエロ様にも、ずいぶん気を使って頂いていると思います」
「結婚できそう?」
気安い口調で聞かれて、アリスは軽くフローラを睨みつけた。
その目つきが面白かったのか、フローラは明るい笑い声を上げて言う。
「わたくしたちの国では、いまだに女性に相続を認めない貴族法が幅を利かせて窮屈この上ないけれど。この国は違うわね。すでに十年も前に法が改正されている。それだけでなく、身分差にもかなり寛容だわ。さすがに平民と王族という組み合わせはまだ考えにくいけれど……。あなたは今後自分自身の働きで爵位を得る可能性は十分にあるわね。どうしても身分が足りなければ、エイルあたりが養子にでもして体裁を整えてくれるでしょう?」
さらりと言われた内容に、アリスは気軽に頷くこともできず口をつぐむ。
しかし、思い直して最小限のことは主張した。
「エイル室長にお世話になるのは……。むしろエイル室長だからといいますか」
「ああ、そうね。エイルもあなたに執着しているものね。養子にして体裁整えるからうちに入ってくれ、なんて言いながら結婚したことにされてそう。重婚はさすがにきついわね」
「とんでもないことです」
(冗談でもまずい話を、この方は次から次へと……!)
横で聞いているだけでも生きた心地がしないことこの上ないのだが、見晴らしの良い場所で周りに聞いている者がいないのはわかるのだけがありがたかった。
「ラファエロ、今日は元気ね。見学にあなたが来ていること気づいているから」
「殿下はそんなことで仕事にブレが出るようなお方ではないかと」
「あら。ラファエロに夢を見すぎよ。彼は普段はそれなりに冷静だけど、こと好きな相手に関する件だけは別ね。あなたも少しあのテンションに合わせてあげていいと思うの」
(テンションに合わせるとは)
「具体的にはどういう」
「簡単よ、優しくしてあげて? 少しだけ特別扱いしたり。『仕事の後に会いたいです。少し顔を見られるだけでも嬉しい』って一言いえば、どんな用事も迅速に仕上げて駆けつけてくれるわよ。もし陛下や王太子殿下に引き止められようものならクーデター起こしてでも」
「起こされたくはないですね! それは用事を済ませてないから引き止められているわけで、まずはしっかりご自分の仕事を終えてきて頂けるのが私としては一番望ましく!」
とんでもないどころではない発言に、思わず立ち上がってまくしたててしまった。
そのアリスの背後に、ひとの気配。
「何を騒いでいるんだ?」
ひっと息を呑んでアリスは後ずさりながら振り返った。
汗をきらめかせながら、友好的な笑みを浮かべてそこに立っていたラファエロは、アリスの反応に笑顔のまま硬直した。
やがて表情をほのかに暗くして、「俺は何かアリスに嫌われるようなことをしたかな」と呟いた。
「してません! してませんよ!? 殿下には何も落ち度はありません!! あの、今日はですね、せっかくですから皆さんに薬をお届けにきたんです!! いつもこちらに来ていただいてばかりではと思いまして!!」
無駄に大声になった。
遠巻きに見ていた騎士たちが「おおおおお」と歓声を上げている。
ラファエロも「そうなんだ」と笑ったが、まだどこか少し悲しげに見えた。
アリスは焦りのままに、ベルトに挟み込んでいた革の小袋から特効薬を取り出してラファエロに差し出した。
「殿下には特別このお薬を!! 殿下だけは特別ですから!!」
「アリス、ありがとう。嬉しい」
ぱっと表情を輝かせて、ラファエロがアリスの手をとる。
(特別扱い特別扱い……! 特効薬を渡せばかなりの特別扱いにはなるはず……!!)
これで良かったに違いない、とアリスは自分に言い聞かせる。
その背後で、フローラはソファに身を投げ出すように突っ伏しながら、笑い声を上げていた。
詰め所のドアから姿を現した、高貴な姫君。
らしからぬ、砕けた物言いではあったが、他ならぬそのひとこそ第二王子のもとへ嫁いできた隣国の姫君であるのは周知の事実。無碍に出来ないのは間違いない相手。
仕事終わりが近く、机に向かって書き物をしていた薬師たちの間で(お前が対応しろ)(いや、お前が)という空気が流れる中、ドアのそばで「あ、すみません」という声が上がった。
「アリスちゃん。いないからどうしたのかと思っていたわ!! 迎えにきたのよ~!!」
すぐさま、絡まれているのは先ごろ宮廷薬師として正式採用された隣国出身の薬師。面倒事は全部引き受けてくれるだろう、と詰め所の中の空気がのんびりとしたものになる。
アリスはといえば、夕方詰めかけてくる訓練上がりの近衛騎士たち用に、大量の薬を袋詰めして籠にいれて持ち帰ってきたところであった。
入り口をふさいでいる姫君相手にどうしたものか、と困った顔をしていたところで、いきなり両手で持っていた籠を奪い取られてしまう。
「フローラ様、重いですよ!?」
「たしかに重いわ。わたくしに一刻も早くこれを離してもらいたいなら、ちょっと付き合いなさい」
「薬を人質にとられた……!? 人ではないですけど」
「早く来なさい、アリス。じゃないとあなたに荷物持ちをさせられて辛いって王宮中喧伝して歩くわよ!」
「や、やめてください! 王子殿下に知られたら首を刎ねられます!」
ごちゃごちゃと言い争いながら、姫君が詰め所の中へとひょいっと顔を向けて、一声かけてくる。
「というわけで、エイル。アリスを借りるわよ」
「おう。いってらっしゃい」
騒ぎが去ってくれるなら重畳とばかりに、エイルは細かいことを何もきかずに返事をした。
* * *
フローラがアリスを連れていったのは、近衛騎士の修練場。
見学用の席があるからと言っていたが、行ったそのとき特に席らしいものはなかった。フローラが姿を現すなり隅で稽古が終わってへばっていた騎士たちが「こ、こちらに!!」と言いながら優美な足つき布張りのソファなどを運び込んできた。薬の籠を地面に置いて扇で自分の顔を仰いでいたフローラは、当然のように歓待を受け入れた。
「さ、座りましょう、アリス」
「はい」
逆らう気も起きずに、アリスはその隣に腰掛けた。
目の前には小さなテーブルが置かれ、茶道具まで揃っている。お茶をいれた方がいいのだろうか、と思ったところで無骨な手が伸びてきて、騎士のひとりがきっちりとポットから茶碗に茶を注いでいった。目が合うと片目を瞑って愛想よく微笑まれる。アリスもにこっとだけ微笑んでみせた。
「最近どう、調子は」
「お優しいお気遣いありがとうございます。忙しいですが楽しく働いています」
「あら。わたくしが聞いているのはラファエロとの仲よ」
お茶を飲もうと茶碗に手を伸ばしていたアリスは、ひっくり返しそうになって手を引っ込めた。
(飲んでいたらふいてたわ。本当に、この方は……!)
ちらりと修練場のど真ん中に目を向ければ、ちょうどラファエロが部下に稽古をつけている最中。
訓練用の剣で相手を打ち倒しつつ、「次! まとめて来い」と鋭く声を上げている。
その指示に従って、今度は三人がかりでラファエロに打ちかかるが、相手になっていない。動きのひとつひとつが、ラファエロひとりだけ違って見える。
「ラファエロ様にも、ずいぶん気を使って頂いていると思います」
「結婚できそう?」
気安い口調で聞かれて、アリスは軽くフローラを睨みつけた。
その目つきが面白かったのか、フローラは明るい笑い声を上げて言う。
「わたくしたちの国では、いまだに女性に相続を認めない貴族法が幅を利かせて窮屈この上ないけれど。この国は違うわね。すでに十年も前に法が改正されている。それだけでなく、身分差にもかなり寛容だわ。さすがに平民と王族という組み合わせはまだ考えにくいけれど……。あなたは今後自分自身の働きで爵位を得る可能性は十分にあるわね。どうしても身分が足りなければ、エイルあたりが養子にでもして体裁を整えてくれるでしょう?」
さらりと言われた内容に、アリスは気軽に頷くこともできず口をつぐむ。
しかし、思い直して最小限のことは主張した。
「エイル室長にお世話になるのは……。むしろエイル室長だからといいますか」
「ああ、そうね。エイルもあなたに執着しているものね。養子にして体裁整えるからうちに入ってくれ、なんて言いながら結婚したことにされてそう。重婚はさすがにきついわね」
「とんでもないことです」
(冗談でもまずい話を、この方は次から次へと……!)
横で聞いているだけでも生きた心地がしないことこの上ないのだが、見晴らしの良い場所で周りに聞いている者がいないのはわかるのだけがありがたかった。
「ラファエロ、今日は元気ね。見学にあなたが来ていること気づいているから」
「殿下はそんなことで仕事にブレが出るようなお方ではないかと」
「あら。ラファエロに夢を見すぎよ。彼は普段はそれなりに冷静だけど、こと好きな相手に関する件だけは別ね。あなたも少しあのテンションに合わせてあげていいと思うの」
(テンションに合わせるとは)
「具体的にはどういう」
「簡単よ、優しくしてあげて? 少しだけ特別扱いしたり。『仕事の後に会いたいです。少し顔を見られるだけでも嬉しい』って一言いえば、どんな用事も迅速に仕上げて駆けつけてくれるわよ。もし陛下や王太子殿下に引き止められようものならクーデター起こしてでも」
「起こされたくはないですね! それは用事を済ませてないから引き止められているわけで、まずはしっかりご自分の仕事を終えてきて頂けるのが私としては一番望ましく!」
とんでもないどころではない発言に、思わず立ち上がってまくしたててしまった。
そのアリスの背後に、ひとの気配。
「何を騒いでいるんだ?」
ひっと息を呑んでアリスは後ずさりながら振り返った。
汗をきらめかせながら、友好的な笑みを浮かべてそこに立っていたラファエロは、アリスの反応に笑顔のまま硬直した。
やがて表情をほのかに暗くして、「俺は何かアリスに嫌われるようなことをしたかな」と呟いた。
「してません! してませんよ!? 殿下には何も落ち度はありません!! あの、今日はですね、せっかくですから皆さんに薬をお届けにきたんです!! いつもこちらに来ていただいてばかりではと思いまして!!」
無駄に大声になった。
遠巻きに見ていた騎士たちが「おおおおお」と歓声を上げている。
ラファエロも「そうなんだ」と笑ったが、まだどこか少し悲しげに見えた。
アリスは焦りのままに、ベルトに挟み込んでいた革の小袋から特効薬を取り出してラファエロに差し出した。
「殿下には特別このお薬を!! 殿下だけは特別ですから!!」
「アリス、ありがとう。嬉しい」
ぱっと表情を輝かせて、ラファエロがアリスの手をとる。
(特別扱い特別扱い……! 特効薬を渡せばかなりの特別扱いにはなるはず……!!)
これで良かったに違いない、とアリスは自分に言い聞かせる。
その背後で、フローラはソファに身を投げ出すように突っ伏しながら、笑い声を上げていた。
52
あなたにおすすめの小説
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
ファンタジー
※『私を襲ったのは、人ならざるものでした。〜溺れるほどの愛に、身を任せようと思います〜』連載中です!🌱モフモフ出てきます🌱
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
平民令嬢、異世界で追放されたけど、妖精契約で元貴族を見返します
タマ マコト
ファンタジー
平民令嬢セリア・アルノートは、聖女召喚の儀式に巻き込まれ異世界へと呼ばれる。
しかし魔力ゼロと判定された彼女は、元婚約者にも見捨てられ、理由も告げられぬまま夜の森へ追放された。
行き場を失った境界の森で、セリアは妖精ルゥシェと出会い、「生きたいか」という問いに答えた瞬間、対等な妖精契約を結ぶ。
人間に捨てられた少女は、妖精に選ばれたことで、世界の均衡を揺るがす存在となっていく。
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる