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11◆ルーチェ視点
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お祭りの出店がいっぱいあって、俺はリオネルといろいろとみて回った。
最初にボール掬いみたいな出店が気になったんだ。
なんか……ボールがアレにみえるような………?
「なぁ、目玉にみえるんだけど………」
「目玉掬いゲームですね。ちなみに、これは作り物ですよ!」
何故目玉なのかと聞いたら、この出店のお姉さんの趣味らしい。
ちなみにだが、作り物と聞いて俺の気持ちはホッとした。
作り物ということで、試しに遊んだら7個取れて喜んでいたら、リオネルは29個取れていて目玉がお椀で山になっていた。
個数に応じて景品があって、俺は玩具の指輪、リオネルはレターセットだった。
………指輪は、指のサイズに合わなかったけどね。
次に、金魚掬いみたいな出店があったからすることにした。
するとリオネルが、ゴム手袋を渡しながら言ったことに驚いた。
「ここは魔金魚掬いですね。それ、肉食ですのでゴム手袋必須なんですよ」
普通の金魚すくいじゃなくて、魔金魚という金魚そっくりの別の魚だった。
ちなみに、ゴム手袋をつけていたら怪我はしないらしいけど、多少は痛いようだ。
周りから、痛がる声がちょいちょい聞こえる。
………俺は、リオネルを連れてそっと退散した。
ちょっとお腹空いたから、たこ焼きみたいな食べ物をみつけてパクって頬張ると、変わった味だなと思った。
そしたらリオネルが………。
「中身は、毒抜きをしたブラッドスネークという蛇です。即死する猛毒をもつことで有名な蛇なんですよ。ちなみに、美味です」
困惑した俺は、困った末に飲み込んだ。
毒抜きしてあるなら………大丈夫だよな?
……本当に大丈夫だよな?
不安だけど、残さずに食べたぞ。
蛇焼き………うぷっ。
でも、味は確かに美味しかった。
それからもいろいろな出店を楽しんで(一風変わってたけど)、ぬいぐるみ屋で今日の記念にお揃いのぬいぐるみを買って帰宅した。
「リオネル、今日はありがとう。いろいろあったけど、楽しい1日だったよ」
終わり良ければなんとやら。
最終的に楽しい1日だったと思ったなら、それでいいと思ったんだ。
「ルーチェ殿にそう言ってもらえて光栄です!」
嬉しそうな表情のリオネル。
俺は、たまにならデートも悪くないかもしれないと思った。
まぁ、あのお祭りにはもう行きたくないけど………。
余談だが。
リオネルに「ちゃんと庶民向けにしてくれてありがとう」と言ったんだ。
そしたらリオネルが「はい!ちゃんと魔族の庶民向けを調べました!」と言った。
そこで、リオネルの思い違いが判明したんだ。
「………人間の庶民向けじゃなくて?」
しかし、その時には城で夕食食べてる最中だった………。
「くっ!私としたことが!!」
「………次があるよ」
なんか………複雑な気持ちだったよ。
最初にボール掬いみたいな出店が気になったんだ。
なんか……ボールがアレにみえるような………?
「なぁ、目玉にみえるんだけど………」
「目玉掬いゲームですね。ちなみに、これは作り物ですよ!」
何故目玉なのかと聞いたら、この出店のお姉さんの趣味らしい。
ちなみにだが、作り物と聞いて俺の気持ちはホッとした。
作り物ということで、試しに遊んだら7個取れて喜んでいたら、リオネルは29個取れていて目玉がお椀で山になっていた。
個数に応じて景品があって、俺は玩具の指輪、リオネルはレターセットだった。
………指輪は、指のサイズに合わなかったけどね。
次に、金魚掬いみたいな出店があったからすることにした。
するとリオネルが、ゴム手袋を渡しながら言ったことに驚いた。
「ここは魔金魚掬いですね。それ、肉食ですのでゴム手袋必須なんですよ」
普通の金魚すくいじゃなくて、魔金魚という金魚そっくりの別の魚だった。
ちなみに、ゴム手袋をつけていたら怪我はしないらしいけど、多少は痛いようだ。
周りから、痛がる声がちょいちょい聞こえる。
………俺は、リオネルを連れてそっと退散した。
ちょっとお腹空いたから、たこ焼きみたいな食べ物をみつけてパクって頬張ると、変わった味だなと思った。
そしたらリオネルが………。
「中身は、毒抜きをしたブラッドスネークという蛇です。即死する猛毒をもつことで有名な蛇なんですよ。ちなみに、美味です」
困惑した俺は、困った末に飲み込んだ。
毒抜きしてあるなら………大丈夫だよな?
……本当に大丈夫だよな?
不安だけど、残さずに食べたぞ。
蛇焼き………うぷっ。
でも、味は確かに美味しかった。
それからもいろいろな出店を楽しんで(一風変わってたけど)、ぬいぐるみ屋で今日の記念にお揃いのぬいぐるみを買って帰宅した。
「リオネル、今日はありがとう。いろいろあったけど、楽しい1日だったよ」
終わり良ければなんとやら。
最終的に楽しい1日だったと思ったなら、それでいいと思ったんだ。
「ルーチェ殿にそう言ってもらえて光栄です!」
嬉しそうな表情のリオネル。
俺は、たまにならデートも悪くないかもしれないと思った。
まぁ、あのお祭りにはもう行きたくないけど………。
余談だが。
リオネルに「ちゃんと庶民向けにしてくれてありがとう」と言ったんだ。
そしたらリオネルが「はい!ちゃんと魔族の庶民向けを調べました!」と言った。
そこで、リオネルの思い違いが判明したんだ。
「………人間の庶民向けじゃなくて?」
しかし、その時には城で夕食食べてる最中だった………。
「くっ!私としたことが!!」
「………次があるよ」
なんか………複雑な気持ちだったよ。
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