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7◆シン視点
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たくさん泣いた後の最高級バナナは、人生で一度も食べたことがないぐらいの美味さだった。
バナナの神様…ありがとう、ご馳走様。
「シン、男のその後は聞きますか?」
「………その後があるのか?」
「いわゆる、自業自得のざまぁになりました」
「………聞く」
ここまで聞いたら、もう全部聞こう。
俺はまだちょっと落ち込んでいるけど、気になるからな。
アレクに聞いた話だと、その男はある山に行ったときにボロボロの神社っぽい場所をみつけたらしい。
社の中には、お人形サイズの女神像があったそうだ。
しかも、その女神様はかなりの美女だったらしくて………男は無断で女神像を持ち帰った。
ところが、この女神様………女神は女神でも貧乏神の女神だったのだ!
それを知らない男は、あんなにあった金が親の会社の倒産、部下に未払いだった給料発覚、横領までしていたのが判明……いきなり大借金に見舞われた。
住んでいた高層マンションも追い出され、ホームレスになってしまった男………しかも、男の親は全ての借金を男に残して逃走。
男に残ったのは、借金と女神像だけだった。
ちなみに、この女神はあの社に封印されていたらしい。
理由は、惚れられたら最後とことん離れてくれない性格らしくて、来世どころか生きていても死んでいても執念で引っ付いてくる。
早い話が、粘着ストーカータイプのヤンデレ貧乏女神だ。
あの社から、自力で出ることは不可能だったんだが………自力は無理でも、誰かが故意に持って行ったら出られる。
たまたま持ち帰ったのがその男だったんだ。
その後は、男は女神といくつもの不幸な思いをしながら………しかし、実は男にとっての幸福が一つだけあった。
その一つの幸福があるのなら、もうそれ以上の幸せはいらないと思えるようになったそうだ。
それで、その一つの幸福とは何か………。
女神様、人の姿に実体化できるらしくて、その姿で男とまぁ………エッチするんだって。
………めっちゃ最高な身体してるらしい……。
「……同情して損した気分だ」
「まぁまぁ、これからはシンには私がいますよ!」
バナナの神様…ありがとう、ご馳走様。
「シン、男のその後は聞きますか?」
「………その後があるのか?」
「いわゆる、自業自得のざまぁになりました」
「………聞く」
ここまで聞いたら、もう全部聞こう。
俺はまだちょっと落ち込んでいるけど、気になるからな。
アレクに聞いた話だと、その男はある山に行ったときにボロボロの神社っぽい場所をみつけたらしい。
社の中には、お人形サイズの女神像があったそうだ。
しかも、その女神様はかなりの美女だったらしくて………男は無断で女神像を持ち帰った。
ところが、この女神様………女神は女神でも貧乏神の女神だったのだ!
それを知らない男は、あんなにあった金が親の会社の倒産、部下に未払いだった給料発覚、横領までしていたのが判明……いきなり大借金に見舞われた。
住んでいた高層マンションも追い出され、ホームレスになってしまった男………しかも、男の親は全ての借金を男に残して逃走。
男に残ったのは、借金と女神像だけだった。
ちなみに、この女神はあの社に封印されていたらしい。
理由は、惚れられたら最後とことん離れてくれない性格らしくて、来世どころか生きていても死んでいても執念で引っ付いてくる。
早い話が、粘着ストーカータイプのヤンデレ貧乏女神だ。
あの社から、自力で出ることは不可能だったんだが………自力は無理でも、誰かが故意に持って行ったら出られる。
たまたま持ち帰ったのがその男だったんだ。
その後は、男は女神といくつもの不幸な思いをしながら………しかし、実は男にとっての幸福が一つだけあった。
その一つの幸福があるのなら、もうそれ以上の幸せはいらないと思えるようになったそうだ。
それで、その一つの幸福とは何か………。
女神様、人の姿に実体化できるらしくて、その姿で男とまぁ………エッチするんだって。
………めっちゃ最高な身体してるらしい……。
「……同情して損した気分だ」
「まぁまぁ、これからはシンには私がいますよ!」
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