新婚王太子のヤンデレ生活

ミクリ21

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3◆ラグナー視点

国の宰相ラグナー・ロベルトは困惑している。

何故なら、拾ってはいけない物を拾ってしまったからだ。

それは………男なら理解してもらえるかもしれない。

廊下にハンカチが落ちていたんだ。

私は当然、落し物を拾った。

拾った最初の感想は、『ヌッチョリ』だ。

ヌッチョリと濡れていた。
正確には、白いネバネバな液体で濡れていたんだ。
……青臭い匂いは、拾ってから気づいた。

………そして、よくみるとハンカチじゃなくて………下着…つまりパンツだった。

どうみても…使用(性的)された男物のパンツ。

(ど…どうしましょうか?こんな卑猥な物を持っていたら変態だと思われる!!)

私は、これをどうしたらいいのかを考えていたが………タイムリミットはもう来ていたらしい。

「あ!ラグナーが拾ってくれたのかな?そのオヤツパンツは私の落し物だ。拾ってくれてありがとう!」

……………。

王太子殿下であるロビン様が手を差し出している。

いや、ちょっと待て?

オヤツパンツってなんだ?
そんな言葉は聞いたことがない。

「あ、あの……失礼ながら…オヤツパンツとはなんですか?」

「ユリウスの脱いだ下着に、ユリウスの精液をぶっかけてもらった至福のオヤツのことだ」

「…………」

「ラグナー様、ご理解ください」

ロビン様は無邪気に微笑み、私は絶句して、ユリウス様は苦笑している。

「な………何故、落ちて……いたの…ですか?」

ロビン様がユリウス様に対して異常だということは、もはや周知のことだが………。

ま…まさか、ロビン様は………パンツをオヤツとしてお食べになるほど変態になっているのか………?

しかも、こんなにヌッチョリしている男物パンツを………。

「ユリウスと今夜のプレイの話で盛り上がって、落としたようなんだ」

ロビン様が頬を赤く染めて、色っぽい吐息を吐いた。

私はそっと、パンツをロビン様にお返しした。

できれば、このヌルヌルしている手を早く洗いたい。

「それにしても、ラグナーは賢いな。さすがは我が国の宰相だ」

突然、ロビン様に笑顔で褒められて……何故今褒められたのかがわからない。

首を傾げていると………。

「もし、持ち逃げしたり、捨てたりしたら今頃ラグナーを騎士団の飢えた狼の餌にしなければいけなかったからね!ラグナーが賢くて本当に良かった」

…………。

今日一番のゾっとする話だった。

意味はこうだ。

性的に飢えた騎士たちに、恋愛対象が女性の私を、慰み者にしていたかもしれない。

私は、いつのまにやら自分の尻を守っていたことに激しく安堵した。

感想 7

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