新婚王太子のヤンデレ生活

ミクリ21

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8◆カイザー視点

私はカイザー・ルーベルト。

アイル国の隣国であるルーベルト国の使者としてやって来た、第三王子だ。

早い話が、友好を深めるために国の事情で滞在しているんだ。

突然だが、私の悩みを聞いてほしい。

私の相手をロビン殿がしてくれるのは、当然の成り行きだ。

私の悩み……それは、ユリウス殿がめちゃくちゃ好みだということだ!

あ…相手は既婚者で、ロビン殿の伴侶で、異常なほど愛し合っているのは………実は我が国にも噂が流れていた。

………噂は、事実なのは目の前の光景をみたら嫌でも理解できる。

現在、ロビン殿はユリウス殿の膝に横向きに座り、ユリウス殿は慈愛の眼差しでロビン殿を支えている。

ロビン殿が羨ましいな。

こんなに美人な伴侶がいて………。

奪いたい気持ちはあるが、私は愚か者ではない。

そんなことをすれば、我が国はアイル国王に縁を切られるかもしれない。

ルーベルト国は、アイル国と同盟を結んでいるから平和なのだ。

………ルーベルト国は……私が言うのはアレなんだが………料理の腕が異常なほど酷い。

逆に、アイル国は美食の聖地(我が国の認識)なんだ。

そして、国民全体が穏やかで優しい。

他の国も料理は美味しい………けど、それだけだ。

つまり、我が国をバカにされたり、異常に自慢してきたり、恩着せがましい物言いをするんだ。

だが、アイル国は違った。

だから、アイル国と同盟を結んで、アイル国の料理人を雇わせてもらっている。

同盟がなくなったら………そ、そんな恐ろしいこと私にはできない!

だから、ユリウス殿への気持ちは心の中だけで、絶対に口には出さないつもりだ。

…………なのに。

「カイザー様、貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」

「………は?」

ロビン殿は、笑顔で何か言ったが………ちょっと意味がわからなかった。

「すまない。もう一度言ってくれるか?」

もしかしたら聞き間違いかもしれない。

「貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」

………?

ロビン殿はやっぱり笑顔だ。

「あの…何故………?」

「私のユリウスを邪な眼差しでみていたから、貴方に目玉はいらないでしょ?両方抉りましょう!」

ガクガク……ブルブル……。

私の目玉を……?
ユリウス殿に確かに邪な…というか、惚れたが………その眼差しが原因で……?

え……抉り…取って………踏み潰して………豚の…餌………。

い……嫌だあぁぁあぁぁ!!!!

言っていることが怖い!
しかも笑顔で言っているのがさらに怖い!

助けて~~~~!!

「ロビン、ダメだよ」

ああ!
ユリウス殿は私を救ってくれるのか!?
なんと優しい……やはり好きだ。

「男の一番のダメージは、去勢だよ。目玉は許してあげても問題ないと思うよ」

ニコニコと微笑む……ユリウス殿は……恐怖の一言を言った。

去勢………。
男として、これ以上に怖い言葉はないとすら思う恐怖の言葉。


私は、たっぷり謝罪した結果……次はないと釘をさされた。

うぅ、兄さ~ん……怖かったよ。

私は心の中で泣いた。
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