9 / 28
8◆カイザー視点
私はカイザー・ルーベルト。
アイル国の隣国であるルーベルト国の使者としてやって来た、第三王子だ。
早い話が、友好を深めるために国の事情で滞在しているんだ。
突然だが、私の悩みを聞いてほしい。
私の相手をロビン殿がしてくれるのは、当然の成り行きだ。
私の悩み……それは、ユリウス殿がめちゃくちゃ好みだということだ!
あ…相手は既婚者で、ロビン殿の伴侶で、異常なほど愛し合っているのは………実は我が国にも噂が流れていた。
………噂は、事実なのは目の前の光景をみたら嫌でも理解できる。
現在、ロビン殿はユリウス殿の膝に横向きに座り、ユリウス殿は慈愛の眼差しでロビン殿を支えている。
ロビン殿が羨ましいな。
こんなに美人な伴侶がいて………。
奪いたい気持ちはあるが、私は愚か者ではない。
そんなことをすれば、我が国はアイル国王に縁を切られるかもしれない。
ルーベルト国は、アイル国と同盟を結んでいるから平和なのだ。
………ルーベルト国は……私が言うのはアレなんだが………料理の腕が異常なほど酷い。
逆に、アイル国は美食の聖地(我が国の認識)なんだ。
そして、国民全体が穏やかで優しい。
他の国も料理は美味しい………けど、それだけだ。
つまり、我が国をバカにされたり、異常に自慢してきたり、恩着せがましい物言いをするんだ。
だが、アイル国は違った。
だから、アイル国と同盟を結んで、アイル国の料理人を雇わせてもらっている。
同盟がなくなったら………そ、そんな恐ろしいこと私にはできない!
だから、ユリウス殿への気持ちは心の中だけで、絶対に口には出さないつもりだ。
…………なのに。
「カイザー様、貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」
「………は?」
ロビン殿は、笑顔で何か言ったが………ちょっと意味がわからなかった。
「すまない。もう一度言ってくれるか?」
もしかしたら聞き間違いかもしれない。
「貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」
………?
ロビン殿はやっぱり笑顔だ。
「あの…何故………?」
「私のユリウスを邪な眼差しでみていたから、貴方に目玉はいらないでしょ?両方抉りましょう!」
ガクガク……ブルブル……。
私の目玉を……?
ユリウス殿に確かに邪な…というか、惚れたが………その眼差しが原因で……?
え……抉り…取って………踏み潰して………豚の…餌………。
い……嫌だあぁぁあぁぁ!!!!
言っていることが怖い!
しかも笑顔で言っているのがさらに怖い!
助けて~~~~!!
「ロビン、ダメだよ」
ああ!
ユリウス殿は私を救ってくれるのか!?
なんと優しい……やはり好きだ。
「男の一番のダメージは、去勢だよ。目玉は許してあげても問題ないと思うよ」
ニコニコと微笑む……ユリウス殿は……恐怖の一言を言った。
去勢………。
男として、これ以上に怖い言葉はないとすら思う恐怖の言葉。
私は、たっぷり謝罪した結果……次はないと釘をさされた。
うぅ、兄さ~ん……怖かったよ。
私は心の中で泣いた。
アイル国の隣国であるルーベルト国の使者としてやって来た、第三王子だ。
早い話が、友好を深めるために国の事情で滞在しているんだ。
突然だが、私の悩みを聞いてほしい。
私の相手をロビン殿がしてくれるのは、当然の成り行きだ。
私の悩み……それは、ユリウス殿がめちゃくちゃ好みだということだ!
あ…相手は既婚者で、ロビン殿の伴侶で、異常なほど愛し合っているのは………実は我が国にも噂が流れていた。
………噂は、事実なのは目の前の光景をみたら嫌でも理解できる。
現在、ロビン殿はユリウス殿の膝に横向きに座り、ユリウス殿は慈愛の眼差しでロビン殿を支えている。
ロビン殿が羨ましいな。
こんなに美人な伴侶がいて………。
奪いたい気持ちはあるが、私は愚か者ではない。
そんなことをすれば、我が国はアイル国王に縁を切られるかもしれない。
ルーベルト国は、アイル国と同盟を結んでいるから平和なのだ。
………ルーベルト国は……私が言うのはアレなんだが………料理の腕が異常なほど酷い。
逆に、アイル国は美食の聖地(我が国の認識)なんだ。
そして、国民全体が穏やかで優しい。
他の国も料理は美味しい………けど、それだけだ。
つまり、我が国をバカにされたり、異常に自慢してきたり、恩着せがましい物言いをするんだ。
だが、アイル国は違った。
だから、アイル国と同盟を結んで、アイル国の料理人を雇わせてもらっている。
同盟がなくなったら………そ、そんな恐ろしいこと私にはできない!
だから、ユリウス殿への気持ちは心の中だけで、絶対に口には出さないつもりだ。
…………なのに。
「カイザー様、貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」
「………は?」
ロビン殿は、笑顔で何か言ったが………ちょっと意味がわからなかった。
「すまない。もう一度言ってくれるか?」
もしかしたら聞き間違いかもしれない。
「貴方の目玉を抉り取って踏み潰して豚の餌にしても良いですね!」
………?
ロビン殿はやっぱり笑顔だ。
「あの…何故………?」
「私のユリウスを邪な眼差しでみていたから、貴方に目玉はいらないでしょ?両方抉りましょう!」
ガクガク……ブルブル……。
私の目玉を……?
ユリウス殿に確かに邪な…というか、惚れたが………その眼差しが原因で……?
え……抉り…取って………踏み潰して………豚の…餌………。
い……嫌だあぁぁあぁぁ!!!!
言っていることが怖い!
しかも笑顔で言っているのがさらに怖い!
助けて~~~~!!
「ロビン、ダメだよ」
ああ!
ユリウス殿は私を救ってくれるのか!?
なんと優しい……やはり好きだ。
「男の一番のダメージは、去勢だよ。目玉は許してあげても問題ないと思うよ」
ニコニコと微笑む……ユリウス殿は……恐怖の一言を言った。
去勢………。
男として、これ以上に怖い言葉はないとすら思う恐怖の言葉。
私は、たっぷり謝罪した結果……次はないと釘をさされた。
うぅ、兄さ~ん……怖かったよ。
私は心の中で泣いた。
あなたにおすすめの小説
そのモブは、私の愛しい唯一無二
ミクリ21
BL
アズエル・ミスティアはある日、前世の記憶を思い出した。
所謂、BLゲームのモブに転生していたのだ。
しかし、アズエルにはおかしなことに思い出した記憶が一つだけではなかった。
最初はモブだと信じきっていたのに、副会長セス・フェリクスに迫られ続けるアズエルの話。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
催眠術をかけたら幼馴染の愛が激重すぎる⁉
モト
BL
魔法が使えない主人公リュリュ。
ある日、幼馴染で庭師の息子のセスが自分をハメようと企てていることを知る。
自分の身の危険を回避する為に、魔法が使えなくても出来る術、催眠術をセスにかけた。
異常に効果が効きすぎてしまって、おぉお!? 俺のことをキレイだと褒めて褒めて好き好き言いまくって溺愛してくる。無口で無表情はどうした!? セスはそんな人間じゃないだろう!?
と人格まで催眠術にかかって変わる話だけど、本当のところは……。
2023に『幼馴染に催眠術をかけたら溺愛されまくちゃった⁉』で掲載しておりましたが、全体を改稿し、あまりに内容変更が多いのでアップし直しました。
改稿前とストーリーがやや異なっています。ムーンライトノベルズでも掲載しております。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています