不遇ショタ勇者は魔王様の過保護に今日も幸せ！！

2◆マリウス視点

また勇者が来た。

報告に来た部下が深刻な顔をしてこう言った。

部下「陛下、今回の勇者は…陛下には殺せないと思います」
マリウス「何故だ？」
部下「………みたらわかります」

そんなに強い相手とは思えない。
勇者の気配は感じられないほどに小さい。

扉が開いて勇者が現れた。

マリウス「！？」

………。

小さい。
すごく小さい。
というより、幼い。

マリウス「………」

お…お…お、おのれ人間！！
あんなにも幼い子供に勇者をやらせるなど、なんと非道な！！

私は自他共に認めるショタコンなんだ。
子供が大好きで、ロリは可愛いとは思うがショタは恋愛対象で性的対象だ。

あんなにも可愛いショタに死ねというのか！？
おのれ許せぬ！！

可愛いショタ勇者が、ゆっくり歩みより、私の前で止まった。

勇者「………はじめまして」
マリウス「…はじめまして」

勇者は丁寧に挨拶をした。
つられて私も挨拶をした。

ああ、なんと礼儀正しいんだ！尊い！！

マリウス「お前は勇者か？」
勇者「………はい」

ずいぶん元気がないな？
それに痩せ細っている。

…ああ、いっぱい栄養のあるものを食べさせたい！

ひどく粗末な装備だな。
農民ですらもう少しマシな物を持ってるぞ。

勇者「………僕、魔王…さん？を……倒しに……………」

バタリ。

勇者は突然倒れた！
私は攻撃していないぞ！？

私は勇者を抱っこして客室に向かった。


勇者の身体は、信じられないほどに軽かった。