上 下
17 / 22

16◆ダリア視点

しおりを挟む
僕は考えたんだ。

アルフレッドとクロノエルをくっつけたら、ライバルが一気に二人減るよね?って………。

だから………。

クロノエルの飲み物に媚薬を混ぜて飲ませてから、アルフレッドに預けた。

飲ませるのは簡単だったよ。

兄様に手伝ってもらって、はいどうぞってクロノエルに飲み物を渡して、クロノエルに飲んでもらったんだよ。

ふふ、簡単だったなぁ!

きっと、僕からだったら絶対に飲まなかっただろうね。

でも、兄様からだったら何杯でも飲んでくれるよ。

ちなみに、兄様には媚薬のことは話していないんだ。

だから、兄様には内緒だよ?

兄様は優しいからね!



「貴様、私に媚薬を盛ったな!?」

怒るクロノエルが僕に迫る。

「兄様~!この人が僕に変なこと言うの!助けて~!!」

僕は、嘘泣きしながら兄様の背中に隠れた。

「僕のダリアに何してるの?」

僕を背中に庇う兄様……あぁ、素敵!大好き!

僕のことを大事にしてくれている兄様だから、僕の味方をしてくれると思ってたよ。

クロノエルは所詮ただのストーカーだから、僕に勝てるわけがないよね!

大人しくアルフレッドと、仲良くイチャイチャとくっつけばいいんだよ!

そして、いい加減に兄様のストーカーをするな!!
しおりを挟む

処理中です...