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3◆ラグナー視点
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どのぐらいの時が過ぎたのだろうか?
やっと泣き止んできたルチアーノの目元は、暗くてよくみえないがきっと腫れてしまっているだろう。
冷やしてやりたいが、私もルチアーノも寝間着姿で捨てられて何も持っていないんだ。
だが、ここでじっとしていることはできない。
「ルチアーノ。落ち着いたなら、安全な場所を探しますよ。あんな女のせいで死んだら、あの女の思う壷ですからね」
私は、ルチアーノの手を繋いで一緒に歩き出した。
どこが安全なんてわからないが、ルチアーノを危険には晒したくない。
森の奥へ奥へと進んで行くと、明かりがみえてきた。
こんな森の奥に誰かいるんだろうか?
しかし、ダメで元々だ。
私達は、その明かりに近寄って行った。
そこには、なかなか立派なログハウスが建っていた。
念のため、ルチアーノを背中に庇いながら扉をノックする。
「すみません。誰かいませんか?」
明かりがついていても、扉を開けてくれるとは限らない。
真夜中に訪ねてきた知らない子供の声に、応えてくれるとは限らない。
「誰だ?」
だが、家の中からは大人の男の声がした。
「真夜中にすみません。実は、弟と二人で所持品も所持金も無いまま捨てられてしまったんです。申し訳ありませんが、一晩泊めてはくれないでしょうか?行くあてもなくて困っているんです。お願いします!」
「お…お願いします!」
プルプル震えながらも、ルチアーノも家の中の男にお願いだと訴えた。
少しの間静になって、やはりダメなのかと諦めかけたその時、扉がゆっくりと開いて………。
そこには、素っ裸の男がいた。
やっと泣き止んできたルチアーノの目元は、暗くてよくみえないがきっと腫れてしまっているだろう。
冷やしてやりたいが、私もルチアーノも寝間着姿で捨てられて何も持っていないんだ。
だが、ここでじっとしていることはできない。
「ルチアーノ。落ち着いたなら、安全な場所を探しますよ。あんな女のせいで死んだら、あの女の思う壷ですからね」
私は、ルチアーノの手を繋いで一緒に歩き出した。
どこが安全なんてわからないが、ルチアーノを危険には晒したくない。
森の奥へ奥へと進んで行くと、明かりがみえてきた。
こんな森の奥に誰かいるんだろうか?
しかし、ダメで元々だ。
私達は、その明かりに近寄って行った。
そこには、なかなか立派なログハウスが建っていた。
念のため、ルチアーノを背中に庇いながら扉をノックする。
「すみません。誰かいませんか?」
明かりがついていても、扉を開けてくれるとは限らない。
真夜中に訪ねてきた知らない子供の声に、応えてくれるとは限らない。
「誰だ?」
だが、家の中からは大人の男の声がした。
「真夜中にすみません。実は、弟と二人で所持品も所持金も無いまま捨てられてしまったんです。申し訳ありませんが、一晩泊めてはくれないでしょうか?行くあてもなくて困っているんです。お願いします!」
「お…お願いします!」
プルプル震えながらも、ルチアーノも家の中の男にお願いだと訴えた。
少しの間静になって、やはりダメなのかと諦めかけたその時、扉がゆっくりと開いて………。
そこには、素っ裸の男がいた。
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