上 下
1 / 1

二人の出会いである

しおりを挟む
「きゃーっ!」

令嬢のフローラの悲鳴が辺りに響き渡る。

フローラは、突然パンツを脱がされたのだ。

そりゃ、悲鳴もあげるだろう。

パンツを脱がせた犯人は、マイケルという令息だ。

スケベなことに興味のある、お年頃の男の子だ。

だからこそ、やってしまった………。

「ちょっと貴方!なんてことをするんですの!?貴方のような人には、私自らお仕置きをしますわ!」

「え!?」

お仕置き。

その言葉に、スケベなことに興味のあるお年頃の脳内はエッチなことを想像した。

だからこそ、期待してしまったのだ。

しかし………。

「ふんっ!」

「わぁっ!?」

足蹴りをされて、転んだマイケル。

寝転ぶマイケルの股間に、フローラは容赦なくハイヒールを履いた足を振り下ろした。

「あぁん!!」

強烈な刺激に、マイケルはつい漏らしてしまった。

けれど、そんなことはお構いなしにフローラは、グリグリとハイイールのヒールの部分で股間を踏みつけた。

「あっ!あぁっ!ダメ……らめぇ………っ!」

「これはお仕置きなのですわよ。不能になりたくなかったら堪えなさい!」

「あひぃっ!はひっ!」

フローラに股間を踏まれ続け、すっかりマイケルにはそういう性癖が身に付いてしまった。

………ドMが誕生した瞬間である。



数年後。

「ママ、パパとの出会いの話が聞きたいわ!」

「ふふ、いいわよ」

「はぁはぁ………」

とある夫婦には、幼い娘がいる。

娘は、ママにパパとの出会いの話を聞きたいとおねだりをした。

母親は、娘に昔の話を聞かせている。

そして………。

父親はその母親の椅子として、四つん這いになってはぁはぁ言っていた。

娘はそんな父親を不思議に思っているけれど、夫婦仲は良いので突っ込んだことはない。



ちなみに………。

母親の名前はフローラで、父親の名前はマイケルだ。



めでたしめでたし!
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...