神子召喚で呼ばれたけど、お祈りスタイルがプリケツダンス

ミクリ21

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3◆ユウタ視点

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「もういいのか?」

泣きやんだイーリアスに、俺は持っていたハンカチで涙を拭いてやる。

あ…鼻水だ。

こんな美人でも鼻水出して泣くんだなと、ちょっと思ったけど言わない。

「ティッシュあるけど、いるか?」

「ありがとうございます。ずびっ……1枚ください………ずびっ」

俺はとりあえず横を向いておこう。

ずぶぉ~~~!!

お…おう……意外に豪快な音がしたが、俺は何も聞いてないからな。

「し…失礼しました……。それでは、ユウタ様のお部屋にご案内致します」

ちょっと顔が赤いイーリアスが、俺の手を繋いで歩き出した。

「なぁ、嫌じゃないけどなんで手を繋ぐんだ?」

だって俺、31歳のおっさんだぞ?

イーリアスはニコニコと微笑みを浮かべて、俺の頭を撫でてくれた。

イーリアスの手は気持ち良くてうっとりしていたが、次に言われたことがショックだった。

「幼い子供の神子様なのですから、当たり前のことですよ」

「…………幼い子供?」

「はい!」

元気に返事してくれるのはいいんだが、幼い子供………?

いったい俺が何歳にみえているのか聞くのが恐ろしいぜ。

でも、恐ろしいからこそちゃんと聞いて、しっかり俺が31歳のおっさんだということを伝えよう。

「俺のこと、何歳にみえる?」

「?5歳ぐらいだと思っています。さすがに3歳は幼過ぎて召喚されないと思いますから。でも、5歳も幼いとは思っています。親元から引き離してしまったのですから、ユウタ様のことは責任をもって育てますから安心してくださいね!」

「………」

………今までで、一番ショックだった。

5歳…?
3歳…?

そこまで幼くみられたことなんかないぞ。

まぁ、この世界の基準で言われたんだろうから怒らないけどな。

でも訂正はするからな!

「イーリアス、俺の歳は、31歳だ」

「…………はい?」

「31歳だ」

「………」

イーリアスの……時が止まった。

言われた内容の威力がそんなに強かったのだろうな。

俺は大人だから、ちゃんと待つぞ。

イーリアスの時は、しばらく待つとしっかり動き出した。

………呼吸忘れていたみたいで、ものすごく咳き込んでいたから心配したけどな。

イーリアスの呼吸が落ち着くまで、イーリアスの背中を撫でながら俺は謝った。

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