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2◆ダクラス視点
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今から約2年前の話だ。
私はダクラス・ダージスタ。
貴族の公爵だ。
私には可愛い我が子が一人いた。
名前はパルマ。
妻はこの子を産んですぐに亡くなっている。
酷い難産で、母子共に危険だったが妻は頑張ってくれたんだ。
だが、妻はこの子を必死で産み、無事に産まれたことに安心して………そのまま息を引き取った。
私は、妻の分まで我が子を愛して、大切に育てたんだ。
よく周りから、我が子に私が依存していると言われていた。
あまりに依存していて、少し心配までされていた。
余計なお世話だと思っていたある日のことだ。
我が子が………パルマが、心臓発作で亡くなった。
元々身体の弱い子だった。
心臓が特に弱かったが、生活に気をつけていれば問題はなかったんだ。
だが、ある日………それは本当に突然の出来事で………。
前触れなく心臓発作になって、亡くなった。
私は、パルマが亡くなったことを受け入れられなかった。
それから、私は不眠症になり、食事も細くなり、医師のカウンセリングを受ける生活になった。
しかし、症状は良くはならなかった。
当然と言えば当然だ。
私が、パルマの死を受け入れてないのだから。
私の人生には、あの子が必要なんだ。
パルマのいない世界に価値はない。
パルマのいない人生に生きる意味はない。
私の心には、闇だけが支配していた。
ある日、私はカウンセリングを終えて馬車で家路についていた。
そして、みつけたんだ。
「馬車を今すぐ止めろ!」
私は、馬車から降りてその子を抱き上げ、馬車に乗り、何事もなかったように馬車を走らせた。
パルマにそっくりな子だった。
見た目からしてスラムの子だろう。
パルマじゃないのは、心の底ではわかっているんだ。
だが、パルマの死を受け入れられなかった私は、そのパルマじゃないという気持ちは気づかないことにした。
この子は私の可愛い我が子のパルマだ。
名前がルーナに変わったのなんて、些細なことだ。
私の可愛い我が子のルーナ。
もう私を一人にしないでね?
………恐らく私は、この日から完全に壊れたのかもしれない。
私はダクラス・ダージスタ。
貴族の公爵だ。
私には可愛い我が子が一人いた。
名前はパルマ。
妻はこの子を産んですぐに亡くなっている。
酷い難産で、母子共に危険だったが妻は頑張ってくれたんだ。
だが、妻はこの子を必死で産み、無事に産まれたことに安心して………そのまま息を引き取った。
私は、妻の分まで我が子を愛して、大切に育てたんだ。
よく周りから、我が子に私が依存していると言われていた。
あまりに依存していて、少し心配までされていた。
余計なお世話だと思っていたある日のことだ。
我が子が………パルマが、心臓発作で亡くなった。
元々身体の弱い子だった。
心臓が特に弱かったが、生活に気をつけていれば問題はなかったんだ。
だが、ある日………それは本当に突然の出来事で………。
前触れなく心臓発作になって、亡くなった。
私は、パルマが亡くなったことを受け入れられなかった。
それから、私は不眠症になり、食事も細くなり、医師のカウンセリングを受ける生活になった。
しかし、症状は良くはならなかった。
当然と言えば当然だ。
私が、パルマの死を受け入れてないのだから。
私の人生には、あの子が必要なんだ。
パルマのいない世界に価値はない。
パルマのいない人生に生きる意味はない。
私の心には、闇だけが支配していた。
ある日、私はカウンセリングを終えて馬車で家路についていた。
そして、みつけたんだ。
「馬車を今すぐ止めろ!」
私は、馬車から降りてその子を抱き上げ、馬車に乗り、何事もなかったように馬車を走らせた。
パルマにそっくりな子だった。
見た目からしてスラムの子だろう。
パルマじゃないのは、心の底ではわかっているんだ。
だが、パルマの死を受け入れられなかった私は、そのパルマじゃないという気持ちは気づかないことにした。
この子は私の可愛い我が子のパルマだ。
名前がルーナに変わったのなんて、些細なことだ。
私の可愛い我が子のルーナ。
もう私を一人にしないでね?
………恐らく私は、この日から完全に壊れたのかもしれない。
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