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3◆ダリア視点
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「貴様、我を弄んだのか?」
ちょっと怒り気味な男に、俺は否定をした。
「俺はサキュバスを呼びたかったんだよ。可愛い女の子のサキュバスちゃんを!!」
目の前の男は、足下の魔方陣をみてから俺に呆れた眼差しを向けた。
ちょっと!そんな目でみないで!?
「魔方陣が間違っているぞ」
「え?」
「これは、魔王を呼び出す魔方陣だ」
「は!?」
俺は、咄嗟に近くに置いていた魔術書をみてみた。
魔方陣はちゃんと間違っていないはずだ!!
しかし、現実とは無情なものだった。
「………本当だ」
下の方に、めちゃくちゃ小さく注意書きがあったよ。
魔王召喚用ってな。
「なんだよコレ!俺やっちゃったの!?俺の凡ミスなの!?そんな、魔力ごっそりもっていかれたのに、嘘だろ!!」
そう、現在の俺はめっちゃ元気そうだけど、魔力の消費量ヤバくてフラフラなんだよね。
「………人間、魔王の我がそんなに嫌か?」
俺のあまりにもな反応に、魔王が困惑気味に聞いてきた。
それに対して俺は、真顔で言ってやったさ。
「だって、アンタおっぱいないじゃん」
「………おっぱい」
「そう、おっぱい」
女の子の、あの天国のようなふわふわのおっぱい。
男の夢と希望とロマンのつまった、素晴らしい楽園!
おっぱい!!
「あんなのただの脂肪だろう」
「アンタ、今全世界の女の子とおっぱい好きを敵に回したぜ?」
「……すまない」
「次同じこと言ったら、怒りの鉄拳お見舞いするからな」
「魔王の我を殴ると申すか………!?」
「ていうか、アンタ魔王なんだね」
「今更か………」
案外面白い奴だなとか、ちょっと俺思いはじめているよ。
それにしても、女の子の魔王だったら良かったのにな。
「それより、呼び出したのに何も願わぬのか?」
「サキュバスじゃないなら、何もないよ」
「(ムカッ!)我は魔族の頂点だぞ?サキュバスよりもできることが多いのだぞ?」
「でもおっぱいはない」
「まだ言うか!もう我は怒った!意地でも帰るものか!!」
「え~~………」
魔王は真っ直ぐ歩いて、近くのソファーで寛ぎだした。
嘘……本当に帰らない気?
俺は溜め息を吐いたが、元々は俺の凡ミスのせいだから、仕方ない。
「俺はダリア。アンタは?」
「我が名はルシファーだ」
こうして、俺は魔王ルシファーと同居をしなくてはいけなくなった。
ハァ……。
ちょっと怒り気味な男に、俺は否定をした。
「俺はサキュバスを呼びたかったんだよ。可愛い女の子のサキュバスちゃんを!!」
目の前の男は、足下の魔方陣をみてから俺に呆れた眼差しを向けた。
ちょっと!そんな目でみないで!?
「魔方陣が間違っているぞ」
「え?」
「これは、魔王を呼び出す魔方陣だ」
「は!?」
俺は、咄嗟に近くに置いていた魔術書をみてみた。
魔方陣はちゃんと間違っていないはずだ!!
しかし、現実とは無情なものだった。
「………本当だ」
下の方に、めちゃくちゃ小さく注意書きがあったよ。
魔王召喚用ってな。
「なんだよコレ!俺やっちゃったの!?俺の凡ミスなの!?そんな、魔力ごっそりもっていかれたのに、嘘だろ!!」
そう、現在の俺はめっちゃ元気そうだけど、魔力の消費量ヤバくてフラフラなんだよね。
「………人間、魔王の我がそんなに嫌か?」
俺のあまりにもな反応に、魔王が困惑気味に聞いてきた。
それに対して俺は、真顔で言ってやったさ。
「だって、アンタおっぱいないじゃん」
「………おっぱい」
「そう、おっぱい」
女の子の、あの天国のようなふわふわのおっぱい。
男の夢と希望とロマンのつまった、素晴らしい楽園!
おっぱい!!
「あんなのただの脂肪だろう」
「アンタ、今全世界の女の子とおっぱい好きを敵に回したぜ?」
「……すまない」
「次同じこと言ったら、怒りの鉄拳お見舞いするからな」
「魔王の我を殴ると申すか………!?」
「ていうか、アンタ魔王なんだね」
「今更か………」
案外面白い奴だなとか、ちょっと俺思いはじめているよ。
それにしても、女の子の魔王だったら良かったのにな。
「それより、呼び出したのに何も願わぬのか?」
「サキュバスじゃないなら、何もないよ」
「(ムカッ!)我は魔族の頂点だぞ?サキュバスよりもできることが多いのだぞ?」
「でもおっぱいはない」
「まだ言うか!もう我は怒った!意地でも帰るものか!!」
「え~~………」
魔王は真っ直ぐ歩いて、近くのソファーで寛ぎだした。
嘘……本当に帰らない気?
俺は溜め息を吐いたが、元々は俺の凡ミスのせいだから、仕方ない。
「俺はダリア。アンタは?」
「我が名はルシファーだ」
こうして、俺は魔王ルシファーと同居をしなくてはいけなくなった。
ハァ……。
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