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語尾ににゃんは可愛いと思う!
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「ランチェ、婚約破棄にゃ!」
「えっ!?」
猫獣人の婚約者ナンシーは突然叫んだ。
ランチェは、愛しい人にそんなことを言われて驚いた。
しかし………ナンシーからは、マタタビの匂いがするので、ランチェはすぐに冷静になる。
「ナンシー、君は悪酔いするから、僕のいない所でのマタタビは禁止していただろう?」
「うるにゃい!俺は怒ってるんにゃ!プンプンなのにゃん!」
完全に酔っている。
普段は語尾ににゃんなんかつけないのに酔うとにゃんにゃん言うんだ。
僕のナンシーが可愛いよ!!
内心悶えるランチェだった。
「何に怒っているの?」
「ランチェは酷いのにゃ!ランチェは最近仕事ばっかりで、俺はいつも一人ぼっちにゃ!ランチェは、俺のことより仕事の方が好きなのにゃー!うわーん!!」
号泣するナンシー。
所謂、仕事と私どっちが大事なのというやつだ。
普段ナンシーはおとなしい性格で、そんなことを言う人ではない。
恐らく、酔って本音を大暴露しているのだろう。
僕のナンシーが可愛いのだが!!
そう思っているランチェだった。
「ナンシー、ごめんなさい。僕は仕事よりも、君のことを世界で一番愛しているよ」
「そんにゃのわかっているにゃ~!でも寂しいのにゃ~!マタタビないとやってられないのにゃ~!ああ~~~ん!!」
ひたすら号泣するナンシー。
さりげなくポケットからマタタビを出したナンシーは、自らの口にドバドバマタタビを流し込んだ。
「ナンシー!?何をしているんだ!!そんなことをしたら、君の身体が耐えられないだろ!!」
急いでナンシーを押さえつけるランチェ。
「はにゃせー!ランチェのバカー!うわーん!!」
完全に自棄になっているナンシー。
よっぽど今まで我慢していたのだ。
もう堪えられなくなる程に。
「ナンシー………。ねぇ、ナンシー…聞いて?」
「いやにゃ~~~!!」
「ナンシー………結婚しよう」
「にゃ~……ん??」
泣き止んだナンシーは、不思議そうにランチェをみつめた。
「結婚して、一緒の家で暮らして、子供もいっぱい作って、家族でのんびり暮らそう。最近は自宅でできる仕事もあるから、そういう仕事を探すよ。貯金ならいっぱいあるから、今の仕事を辞めてもしばらくは困らない。だから………ナンシー、僕と結婚してください」
ナンシーは、瞳を見開いて静かに涙だけが流れ落ちる。
「……いいのにゃ?俺みたいなワガママで。俺のワガママで仕事を辞めるのにゃ?俺と………本当に結婚してくれるのにゃ?」
「ナンシーじゃなきゃ、僕は嫌だよ」
「………ランチェ、好き。ずっと一緒がいいにゃ。ランチェと結婚したいにゃ」
「ナンシー、愛している」
「俺も、ランチェを愛してるにゃ」
ランチェはその後、今の仕事を辞めて自宅で仕事をしている。
「ランチェ、あの時はごめんね。婚約破棄なんて言って………」
シュンとしているナンシーに、ランチェは微笑んだ。
「僕は、ナンシーを愛しているから、もし本当に婚約破棄を望まれても手放さないよ。だから、安心してね」
「ランチェ!嬉しい!」
二人は今日も、相思相愛の夫婦だった。
めでたしめでたし。
「えっ!?」
猫獣人の婚約者ナンシーは突然叫んだ。
ランチェは、愛しい人にそんなことを言われて驚いた。
しかし………ナンシーからは、マタタビの匂いがするので、ランチェはすぐに冷静になる。
「ナンシー、君は悪酔いするから、僕のいない所でのマタタビは禁止していただろう?」
「うるにゃい!俺は怒ってるんにゃ!プンプンなのにゃん!」
完全に酔っている。
普段は語尾ににゃんなんかつけないのに酔うとにゃんにゃん言うんだ。
僕のナンシーが可愛いよ!!
内心悶えるランチェだった。
「何に怒っているの?」
「ランチェは酷いのにゃ!ランチェは最近仕事ばっかりで、俺はいつも一人ぼっちにゃ!ランチェは、俺のことより仕事の方が好きなのにゃー!うわーん!!」
号泣するナンシー。
所謂、仕事と私どっちが大事なのというやつだ。
普段ナンシーはおとなしい性格で、そんなことを言う人ではない。
恐らく、酔って本音を大暴露しているのだろう。
僕のナンシーが可愛いのだが!!
そう思っているランチェだった。
「ナンシー、ごめんなさい。僕は仕事よりも、君のことを世界で一番愛しているよ」
「そんにゃのわかっているにゃ~!でも寂しいのにゃ~!マタタビないとやってられないのにゃ~!ああ~~~ん!!」
ひたすら号泣するナンシー。
さりげなくポケットからマタタビを出したナンシーは、自らの口にドバドバマタタビを流し込んだ。
「ナンシー!?何をしているんだ!!そんなことをしたら、君の身体が耐えられないだろ!!」
急いでナンシーを押さえつけるランチェ。
「はにゃせー!ランチェのバカー!うわーん!!」
完全に自棄になっているナンシー。
よっぽど今まで我慢していたのだ。
もう堪えられなくなる程に。
「ナンシー………。ねぇ、ナンシー…聞いて?」
「いやにゃ~~~!!」
「ナンシー………結婚しよう」
「にゃ~……ん??」
泣き止んだナンシーは、不思議そうにランチェをみつめた。
「結婚して、一緒の家で暮らして、子供もいっぱい作って、家族でのんびり暮らそう。最近は自宅でできる仕事もあるから、そういう仕事を探すよ。貯金ならいっぱいあるから、今の仕事を辞めてもしばらくは困らない。だから………ナンシー、僕と結婚してください」
ナンシーは、瞳を見開いて静かに涙だけが流れ落ちる。
「……いいのにゃ?俺みたいなワガママで。俺のワガママで仕事を辞めるのにゃ?俺と………本当に結婚してくれるのにゃ?」
「ナンシーじゃなきゃ、僕は嫌だよ」
「………ランチェ、好き。ずっと一緒がいいにゃ。ランチェと結婚したいにゃ」
「ナンシー、愛している」
「俺も、ランチェを愛してるにゃ」
ランチェはその後、今の仕事を辞めて自宅で仕事をしている。
「ランチェ、あの時はごめんね。婚約破棄なんて言って………」
シュンとしているナンシーに、ランチェは微笑んだ。
「僕は、ナンシーを愛しているから、もし本当に婚約破棄を望まれても手放さないよ。だから、安心してね」
「ランチェ!嬉しい!」
二人は今日も、相思相愛の夫婦だった。
めでたしめでたし。
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