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11◆マチルダ視点

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ジルベルトの家族と会うことが決まり、私も楽しみのあまり筋肉が盛り上がってしまう。

ジルベルトの家族に気に入られるように、さらに激しく筋肉を鍛えてマッチョな身体を魅力的に仕上げる。

所謂、女の負けられない勝負というものなのだろう?

ふっ、前世で○○組と全面戦争をした時ぶりの高まりを感じる。

「見事勝利を抉り取るぞ!」

「何の話!?」

不敵に笑みを浮かべると、ジルベルトが「ヒィッ!」と悲鳴を出した。

毎度思うが、私のどこが怖いのだ?

いつかは慣れてくれるのだろうが、毎度怯えられていたら流石の私でも傷つくぞ。

少し女らしさでも出すかと、私はジルベルトの頬にキスをした。

チュッ!

これで少しはドキメいて………。

「ギャーーーッ!?」

パタリ。

………ドキメくを通り過ぎて、気絶してしまった。

解せぬ!!
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