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4◆ミカエル視点
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騎士団の鍛練は厳しく、母さんの指導はまさに鬼を越えて魔王レベルだ。
しかし、それを乗り越えてこそ強い騎士になれるんだ。
俺は、ジルが見学に来てくれるのを楽しみに鍛練に励んだ。
「お兄ちゃーん!」
もうすぐ昼という時間に、ジルが笑顔でやって来た。
その手には、重そうな荷物がいつも両手を塞いでいる。
それは、ジルが俺のために頑張って作ったお弁当なんだ。
ジルが俺のために愛情をたっぷり込めたお弁当とデザートは、一日で一番の楽しみだ。
ちなみに、鍛練中は離脱できないせいでジルの荷物を俺は持ちに行けない。
代わりに、母さんがやって来たジルの荷物を持ってくれている。
「ジルベルト、ジュースがあるから飲んで水分を補給しておくように」
「うん!ママ、ありがとう」
母さんが男らしい笑みをみせると、騎士団を見に来ていた令嬢がキャーキャー言っている。
騎士団の鍛練は、迷惑行為または妨害行為をしなければ見学は自由なんだ。
ちなみに、一度でも何かやらかすと出禁になる。
母さんは女の人だけど、令嬢からの人気は爆発的に高い。
ついでに、父さんは令息からの人気が爆発的に高い。
騎士達に、お弁当や差し入れを渡す人もいるんだ。
たまに、母さんや俺にお弁当や差し入れを渡そうとする令嬢がいるんだが、当然断っている。
母さんは………。
「私の夫の愛が詰まった弁当があるんだ。すまんが、弁当とはいえ浮気はしたくない」
俺は………。
「すまない。愛する弟が、愛情増し増しの愛妻弁当ならぬ愛弟弁当を持って来てくれるんだ。弟の愛を踏みにじるぐらいなら、俺は去勢する」
そうはっきり言っている。
去勢を本当にするのかって?
ジルの愛を裏切るなんで、万死に値するだろ?
でも、俺が自害なんかしたらジルが泣くじゃないか。
だから、百歩譲って去勢に妥協したんだ。
あぁ!
早くジルのお弁当食べたいよ!
しかし、それを乗り越えてこそ強い騎士になれるんだ。
俺は、ジルが見学に来てくれるのを楽しみに鍛練に励んだ。
「お兄ちゃーん!」
もうすぐ昼という時間に、ジルが笑顔でやって来た。
その手には、重そうな荷物がいつも両手を塞いでいる。
それは、ジルが俺のために頑張って作ったお弁当なんだ。
ジルが俺のために愛情をたっぷり込めたお弁当とデザートは、一日で一番の楽しみだ。
ちなみに、鍛練中は離脱できないせいでジルの荷物を俺は持ちに行けない。
代わりに、母さんがやって来たジルの荷物を持ってくれている。
「ジルベルト、ジュースがあるから飲んで水分を補給しておくように」
「うん!ママ、ありがとう」
母さんが男らしい笑みをみせると、騎士団を見に来ていた令嬢がキャーキャー言っている。
騎士団の鍛練は、迷惑行為または妨害行為をしなければ見学は自由なんだ。
ちなみに、一度でも何かやらかすと出禁になる。
母さんは女の人だけど、令嬢からの人気は爆発的に高い。
ついでに、父さんは令息からの人気が爆発的に高い。
騎士達に、お弁当や差し入れを渡す人もいるんだ。
たまに、母さんや俺にお弁当や差し入れを渡そうとする令嬢がいるんだが、当然断っている。
母さんは………。
「私の夫の愛が詰まった弁当があるんだ。すまんが、弁当とはいえ浮気はしたくない」
俺は………。
「すまない。愛する弟が、愛情増し増しの愛妻弁当ならぬ愛弟弁当を持って来てくれるんだ。弟の愛を踏みにじるぐらいなら、俺は去勢する」
そうはっきり言っている。
去勢を本当にするのかって?
ジルの愛を裏切るなんで、万死に値するだろ?
でも、俺が自害なんかしたらジルが泣くじゃないか。
だから、百歩譲って去勢に妥協したんだ。
あぁ!
早くジルのお弁当食べたいよ!
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