愛の議論は長々と—あなたには理屈じゃ敵わない—

茜琉ぴーたん

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8・縁は異なもの味なもの

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 口付けては絡み合って、ペタペタと互いに触り合う。相変わらず長くて立派な竿だ、私とてこれには興奮する。組んでは解れて、擦っては当てがって。 
「私ね、張り切っているんですよ。前にも言いましたが、すぐにイきたくないからイった時に残念に思うんです」
「うん」
「でも射精することが第一目標ならば最速で達成するのが最も効率が良い訳ですよ」
「そういや、種馬がどうとか言ってたね」
「そうです、なので…現段階での私たちの目標は妊娠、そのために私が射精することを手段とし、達成すれば褒めて頂けませんか?そして用具であるコレを丁重に扱い、品質保持のために取り組んで頂きたいんです」
途中からジト目になっていた私に、翔はモノをしごいてアピールする。
「イったら褒めて、おちんちんが勃つように可愛がってってことね」
「嫌ですよ、多香子さん…そんな俗っぽい言葉を使って…」
「じゃあペニスね」
「ッ…直接的過ぎます、でも良いですねッ…!」
 私を仰向けにして、逆光の翔の姿がずぅんとビルのようにそびえる。
 正常位かな、脚を上げようとすれば翔は「んー」と膝に手を置き止めた。
「ん?」
「子作りと言えば、ですよ」
「…後背位?」
「察しが良いですね、さすが多香子さん…」
 動物の交尾の体位の代表的なものは後背位である。奥まで届きやすいからとかメスの体を押さえ込みやすいからとか、理由は様々であるが…人間もそれが適しているというのだろうか。
「そういえば、したこと無かったね…翔くんは抱き合ってスるのが好きだから」
「その通りです…せっかくのセックスで多香子さんのお顔が見られないのは寂しいですから対面の体位にこだわっていたんですが…子作りは是非、後背位でしてみましょう」
「まぁ、良いけどさ、脚の長さが違うから合わないんじゃないかな」
「えっ」
 私はくるりと背を向けて、四つん這いになってやる。
 翔はおずおずと膝立ちで合わせてみるも、スムーズに出し入れ出来る体勢にはならないようだった。
「…ね?だから無理しなくても好きな正常位で」
「いえ、立位なら…いえ、私だけが立って、多香子さんはベッドのフチまで、こう、」
「あわわ」
 翔は四つ脚の私を押し車のように引っ張り、ベッドの足側のギリギリまで歩かせる。そしてそこで高さを合わせれば、先程よりも挿れやすくなった。
「厚めのマットレスにしたのが功を奏しましたね…では多香子さん、子作りをしましょう」
「ムードとか考えてよ…」
「すみません、余裕が無いもので…行きます、」
「はゔ♡」
ずぷずぷと肉が割り入って来て、衝動的に声が漏れる。
 深い、みちみちとした感触は初めての時以来だ。
「ナマ挿入、という、やつです、ね、」
「ふッ…ぐッ…」
「あぁ、多香子さんッ♡お締まりが良くて、堪りませんね♡」
「(あれ?これって翔くんが支配的だけど良いのかな)」
 翔は私より下に居たくて、私の苦しむ姿が見たくなくて一線を越えられなかったヘタレ…いや、優しい男だった。私を女王の若く担ぎ上げてしまい私の人格を縛ってしまった、もう話し合いで解決したが彼は基本的にはまだ私にかしずくポジションで居ようとする。そのスタンスが、この体位で崩れはしないのだろうか。
「あー♡多香子さん、いっぱい、中に、出してあげますからね♡」
「ぐフっ…ゔ♡」
「喋れませんか?大変ですね、早く悦くしてあげないと、」
「(言葉責め、Sなことしてる、うわ、すっご…♡)」
 何度致しても、私は最中は口が回らない。早漏の対策で挿れたまま静止する時はお喋りも出来たが、積極的に動かれては話せない。
 太く硬い肉の塊がずぷずぷと入っては出て、はらの奥をつついてはくすぐって、良い所をえぐる。細く骨ばった指が腰の肉に食い込む、逃がさないという意志を感じる。気持ち良くない訳が無い、初めての後背位の圧力に目玉が上に下にとゆらゆら揺れた。
 "責め"を"奉仕"に変換した翔は、丁寧に私を崩して上手に動いて見せた。それでも10分くらいだろうか、頑張った方だが翔の果てが見える。

「あぁ♡多香子さん、一番搾りです、飲んで頂けますか?」
「ゔ、ゔ♡」
「良いんですね、では、中に、多香子さんの子宮に、」
「あ、ゔ、」
「あ、イきますッ♡ッ…孕むご準備を、多香子ざんッ♡♡♡」
「あッ、あ…」
 翔は一際深く恥骨を打ち付けて、びくんびくんと全身を震わせる。何度も彼の射精は見て来たが、こんなに静かなことは初めてだ。だって大抵は「こんなに早くて、情けないぃ…」などと泣き言が付きものなのだ。
 どうしているのだろう、首を伸ばして振り向けば、
「……ふふッ♡これは…良いですね♡」
と、恍惚に浸る翔が立っていた。
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