3 / 44
2
しおりを挟む「お酒、強いんだね」
そう声を掛けられて、俺はひょいとそちらを向く。
カウンターで俺の隣に腰を下ろしたのは、中性的な顔立ちの男だった。
中性的とは言ったが世に言うイケメンだろう、ひょろっと背が高くて、たぶん化粧もしている。
「うん、酔いたくて…でもあんまり」
「防衛本能じゃない?さっきから、壁際の人たちに狙われてるみたいだから」
「え、そうなのか?」
反対側に振り返ろうとする俺を男は止めて、
「どうせなら楽しく呑もうよ」
と俺を連れ出してくれた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
70
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる