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しおりを挟む「……俺、真秋のこと好きなのかな」
「僕に聞かれても…困るよ」
そこはかとなく漂うアダルトな香り、しかし両者戸惑っていて話は進まない。
俺は真秋に欲情したことに驚いている。
しかし真秋の戸惑いはそこではない。
「ナツ、僕はその…タチだからさ、ナツを抱く側なんだよね。ナツが無理なら、どうにもならないっていうか」
「…俺が抱くのは?」
「僕は、アナルは処女なんだよねぇ」
「俺もだわ」
なあなあで始まりそうな雰囲気だったものの、真秋はしっかり膝を突き合わせて文字通り向き合ってくれた。
「ナツは性対象が男ってだけで、立ち位置は決まってないじゃない?そもそも、それってセックス欲はあるの?」
「漠然と、エロい気持ちはある。でも自覚したの5年前とかよ。男で抜いたことはあるけど、そこまでっていうか…」
「対等なイチャイチャ、がしたいのかな。試してみる?」
「どうやって」
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