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「帰りたい…寒い…」
浴室にはほんのり自身の尿のアンモニア臭が漂い、日野は脱力してキレイになっただろうマットへ体を倒した。
背中に打ち付けるシャワーと濡れた服が体温を奪う、彼はぼんやりとした視界の中でこれまでの自分の行いを省みては「合意の上とはいえ非道い事をしていた」と過去の女性たちへ懺悔の気持ちを抱き出している。
「おまたせ、大丈夫かな?シャワー止めるね」
背後からミサの声がして、片足の枷を外してスラックスとパンツを抜かれ再度拘束された。逃げるチャンスはあるのだが、立ち上がる気力も無ければ着て帰る服も無い。
日野が身を任せているうちに手も外されてワイシャツと肌着を抜かれ、丸裸に手枷・足枷という奴隷姿になってしまう。
「起きて、そこのタオルで拭いてねー、床とベッドが濡れちゃうから」
日野は自由に動かない手でバスタオルを掴み、拡げて持ち上げて体に貼り付けるように水分を吸わせた。冷えた身体に柔らかな布の感触が暖かい、実に詫しい気持ちでちょこちょこ足を動かし、ミサに手を引かれベッドルームへ戻る。
シャワーを浴びせられている間に準備をしたのだろう、ベッドの上には浅黒いディルドと金属製のチェーン、先程のローションと風呂場から持ち出したタオルが積まれていた。近眼の日野にはそれらが何か分からなかったが、ベッドへ乗って顔を近づけて初めて理解した。
「落ち着いた?もう少し遊びたいから、頑張ろうねぇ、フロア長」
日野はチェーンを手の間へ通してベッドへ寝かされて、チェーンの先はベッドの脚に巻いて南京錠で止められた。
にっこり笑い顔上を動くミサ嬢は下着姿になっていて、スレンダーな身体に豹柄のブラジャーがいかにも肉食っぽいキャラクターと合っていてよく似合っている。
「鍵、ここに置いておくね」
そう言って彼女は脱ぎ捨てられた靴が散らばる入り口扉の方へ鍵をポーンと投げてしまう。
「ふふっ♡よーし、逃げる気も失せたよね?私、別に痛い事させるのが好きなわけじゃないの。やる気を削ぐというか…無抵抗にするのが快感っていうか…フロア長はもう良い子になったもんね、気持ち良くなっちゃおうねぇ…」
ミサは素手にローションを垂らし、日野の縮こまったペニスへ粘度を移した。
「あ♡っ……はァ♡」
一度射精直前までいっていたからか勃ちあがりが早く、ぬらぬらと先端を撫でればカウパーがトロリとローションに混じる。
「可愛いね、おっきできて良かったねぇ、ふふっ♡いっぱい射精しようね、フロア長♡」
ミサの手は柔らかくて冷たくて、たまに爪が刺さるがそれもわざとだったのだろう…イきかけては意識を戻され、完全に愉悦に浸ることが許されない。
「あ、これがいいんだ?根元までしっかりホールドね」
男の反応から悦く鳴くポイントを見つけてそこばかり責め、昂ぶれば焦らされ、ミサは楽しそうに日野のペニスを弄り回す。
「あー、もう…イく、イきそ……ぁ、………やめるなよ」
「何発くらいイける?それ次第かな」
「あ、普段はッ…2回くらいッ……あ、ハ……」
「一晩で2発かぁ…アラフォーだもんね、ふふっ」
馬鹿にされているのだろうが本当なのだからしようがない、平均など知らないが年齢相応ではないのだろうか。
「……んなもんだろ…っーあー、あ、」
「Sでもたまには普通のセックス…シたくない?スるでしょ?」
「は…?ぅあ…はー…」
スるのか、サせてくれるのか、頭まで火照りが回って正常な思考などとうに出来なくなっている。じわじわと腹の奥が熱くなり、憎らしいだけだった彼女の声に身体にひどく欲情しているのだ。
「ね、セックスする?シたい?」
「シたい…ですッ…」
滾った肉の塊をこの女に、女の中に挿れてみたい…どうせ体を自由にはしてくれないだろうが、一時的にでも快感を得られるならば騎乗位だろうが構わない。
ミサは日野のペニスから手を離し、ベッドの端に置いていたベルトの様な革が連結した物を手に取りショーツの上からそこに纏う。
「………」
そして同じくベッドに転がっていた棒を恥骨の上のジョイント部分にキュルキュルと接続して…ミサ嬢の下腹部に立派なペニスが生えた。
「ペニバンでセックス♡シたことあるぅ?」
ミサは今日一番の笑顔で日野を見下ろす。
細かい表情は見えない、彼女の赤い口紅と股間の違和感、裸眼視力0.1の日野にはそこを捉えるだけで精一杯だった。
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