Fragment-memory of future-

黒乃

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第一話

第九節 はじめての一人旅

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 ミズガルーズを覆うようにして建てられている城門を抜け、レイは行き先に悩んでいた。まずは何処に向かおうか。

 ミズガルーズを出て来る前に立ち寄った売店でコンパスと地図を購入し、それを頼りに旅をしようと決めたまでは良かった。問題はそれ以降のルートを決めていなかったことだ。コンパスはミズガルーズを背にして南を指している。ミズガルーズの南部と言うと、イーアルンウィーズの森がある場所だ。よく足を運ぶ場所に行くのは、どうにも違う気がしてしまう。

「いいや反対の方行ってみよう! あんまり行ったことないし、なんかあるだろ多分!」

 単純明快な理由で行き先を決める。理由なんてこれくらい簡単でいいのだ。そう己に言い聞かせながら地図を確認する。
 今現在の時刻は昼の2時を過ぎた頃。野宿はなるべくなら避けたいところだ。せめて夜の8時ぐらいまでには宿にありつきたい。逆算して行くと、まずは小さな村に立ち寄るのが一番だろう。自分の歩くスピードなりを考えた結果、ここから約5キロ離れた小さな村プレアリーに決まった。

「よっしゃ出発!」

 期待に胸を膨らませ、レイは飄々と駆け出した。

 師匠であるヤクとは共に何度かミズガルーズの外に出たことはあったが、一人でアテのない旅は全くの初めてだった。だからだろうか、目に映る光景がまるで違った。
 土を踏む感触は勿論のこと、風の匂いや空の色まで違うと感じる。まるで別の世界に来たかのような感覚にすら陥るも、それは旅を楽しんでいる証拠でもあった。
 途中休憩も挟みつつ、その日は特になんの問題もなく予定より早めの7時にはプレアリーに到着する。さて宿を探すかと村の中に入ろうとした瞬間、レイの周りを武装した男達が一斉に囲んだ。

 突然の歓迎に一瞬呆気に取られたが、どうも空気が鋭い気がする。警戒している証拠だ。しかし自分は何もしていないのに、こんな歓迎のされ方はあんまりだ。折角の旅気分も台無しというものである。そんなレイの気持ちは知ってかしらでか、男達の中の一人に尋問されるように声を投げかけられた。

「貴様何者だ! 名と種族を言え!!」

 普通こういうものは自分から名乗るのが筋じゃないか。反論したくなる衝動を抑えて証明書代わりの愛用の杖を出す。

「俺はミズガルーズのレイ・アルマ。見ての通りただの人間の魔法使いだ」

 その答えを聞いた男達はざわざわと小声で話す。内容はレイの正体を確認するためのもののようで、本当か、杖は本物らしい、などの言葉が飛び交う。その中でレイは、ある男の言葉に僅かだが反応した。

「ああ、少なくてもアイツのような外見ではないことに間違いなさそうだ」
(アイツ……?)

 アイツって誰のことだ。疑問に思うも男たちはレイの言葉に納得したのだろう、ぞろぞろとその場から離れていく。そして最初にレイに向かって叫んだ男だけが一人、近付いてきた。先程とは違い、男は申し訳なさそうに眉を下げながら謝罪の言葉を述べていく。

「突然の無礼、すまなかった。俺はこの村プレアリーの武装部隊リーダーのデーアンだ」
「全くだぜ、人を急に取り囲んで尋問なんて常人じゃ考えらんねぇよ!」
「いや本当にすまなかった。最近ここら一帯ピリピリしててな」

 すまなかったと何回も申し訳なさそうに言う彼に、もういいけどと許す。とはいえこちらとしても、急に怒鳴られた事の原因を知りたい。何故こんなことをしたのかと問いかければ、答えを渋られる。

「ガキには言えないってか? こっちは急に取り囲まれて疑いかけられたんだぞ。理由を知る権利はあるだろ!」

 怒りを滲ませた形相に焦りを感じたデーアンは、レイを宥めてから語り始める。
 事の発端はこのプレアリーからそう離れていない村が一つ掻き消されたことから始まった、とのこと。特になんの変哲もない、何処にでもあるような村がたった一晩で壊滅したらしい。しかもその犯人はたった一人の男だという。
 その村が壊滅状態に陥った近くの村々は、今度は自分達なのではないかと恐怖し、警戒心を強めるようになったのだという。

「たった一人で一晩のうちに村を壊滅させたってのかよ!」
「ああ、その情報は確かだ。その男は背中に大剣を背負っているらしいんだ」

 その情報に、一度冷静になる。自分が持っているのは杖だ。間違っても大剣を持ってない自分は責められ損じゃないか。

「てか俺大剣なんて背負ってないし!」
「いやその、一人の男だったもんだからつい……」
「この早とちり!」
「面目ない……」

 いつの間にか漫才をしてしまっているが、一人の男というキーワードについて考える。
 そういえば自分が見た夢にも、一人の男が出てきた。それに関係しているかもしれないと思うと、急に気になり始めるというもの。一人で悶々と考えを巡らせていたが、不意にデー案に声をかけられる。

「なぁ、お前は確か魔術師だと言ったな?」
「ああ、そうだよ?」

 それがどうかしたのかと、レイは疑問の目を向けた。デーアンは実はと切り出し、このプレアリーの村には魔術を使える者がいないという現状を伝えられる。その言葉を聞き、次の言葉が予測出来た。まさか──。

「ああ、そのまさかだ。お前の腕を信じて頼みがある。その男がこの村に来たら、力ずくで追い払ってくれないか?」
「なんですと」

 大体予想はしていたが、まさかの依頼に思わず目を丸くする。確かに自分は魔術師だ、まだ半人前のであるが確かに魔術師だ。一人の男という言葉を気にしていたのも事実である。だがその依頼にすんなりと分かりましたと言えるわけがない。
 話を聞く限り相手は相当の手練れだ。半人前の魔術師である自分が敵うわけもないだろう。何より旅を始めたのに、早々にミズガルーズに逆戻りなど真っ平御免だ。なんとか断ろうと目を泳がせる。

「あ……えっと、俺半人前だからそんなに強い魔術師じゃないし……」
「頼むよ、宿代タダにしてやるから」
「マジで!?」

 レイの目の色が変わる。本当にそんなことが可能なら、考えていた宿代を食事代に変えることも出来る。なにより余計なお金を払わなくていいのはありがたい話だ。先程までの迷いはどこへやら。デーアンの手をがっちり握る。

「その話乗った!!」

 目をキラキラ輝かせて威勢良く答える。我ながら全くもって現金な男である。

「いいぜ、乗った! このレイ様がそんな野蛮の塊のような男なんて粉砕してやるぜ!!」
「話がわかるやつで助かった。交渉成立だな!」

 レイの返答に満足そうに微笑むデーアン。交渉通り彼はまずレイを宿まで案内し、宿代免除の旨を亭主に伝える。話を理解した亭主はレイを空いている部屋まで案内するとすぐに食事を用意すると伝えて、部屋を後にした。
 部屋に入ったレイはベッドに寝転がり、体を伸ばす。せっかくのご好意を無駄にはできないし、一日歩いて披露した体を癒そう。大変な依頼受けたが、宿代には変えられない。むしろこれも修行の一環だと解釈をつけ、運ばれてくるであろう夕食を楽しみに待つことにした。
 数十分後運ばれて来たのは空豆のスープにバターロール、そして白身魚のムニエルである。その色鮮やかさに、目を輝かせる。

「おおうまそう!」
「使った食器は翌日片付けますので、サイドテーブルに置いてください」
「りょーかい。ありがとう!」

 宿の従業員が部屋から出たあと、遅めの夕食を食べ始める。味はミズガルーズの味付けとは違い少し塩味が強い。それでもその美味しさに舌鼓を打つ。
 あっという間にそれらをたいらげて、夜風に当たる。そよそよと吹く風が優しく頬を撫でる感覚が実に心地良い。満足そうに笑い、再びベッドに体を投げ出した時だ。風の感触が変わり、異常な気配を感じた。妙に気になり、窓から顔を出して様子を窺う。

「なんだ? ……誰か、いる。嫌な感じ」

 そう呟いた時だった。男性の悲鳴が村の入口付近から聞こえた。

「で、出たぁあ! アイツだぁあ!!」
「なんだって!?」

 アイツという言葉に反応し、レイは反射的に壁に立てかけていた杖を手に取り窓から近くの木の枝に向かって飛び出した。そこで上手く太い枝に一瞬留まった後、すぐに地面に飛び降りる。乾いた唇を舌で舐めて、声の聞こえた方へ走り出す。その間も男性の悲鳴は村中に響き渡る。

「食後の運動にちょうどいいぜ!」

 一瞬笑うがすぐに表情を引き締めて男性の元へ急ぐ。最後の曲がり角を最短距離で曲がると、目の前には尻餅をついてガタガタと震えている男性が見えた。恐らく悲鳴の主だろう、腰を抜かしたのか立てないようだ。レイは男性に駆け寄ると背中をさする。

「おい、大丈夫か?」
「たっ……助けて、アイツが……アイツがぁああ!!」
「わかった、わかったから落ち着け!」

 どうやら気が動転しているようであり、レイがなんと声をかけても「助けて」と「アイツ」を繰り返している。そして前を見た男性は一際情けない悲鳴を上げると、あまりの恐怖からかその場で気を失ってしまう。大丈夫かと声をかけようとして、レイは誰かが近付く足音を聞いた。
 男を傍に寝かせ、音がする方に目を向けた。やがて自分の前で足音は止まる。生唾を飲み込み、上を見上げる。そこにいたのは、背中に大剣を背負いフード付きの外套を羽織った男だ。
 レイは半歩後ろに下がると、咄嗟に持っていた杖を男に向けて問う。

「お前が、最近この村の近くを壊滅させた犯人か?」

 内心恐怖が沸いていたが、男に悟られまいと視線を鋭くする。しかしその体はカタカタと震えていた。男からただならぬオーラを感じていたからだ。すぐ魔術を放たないのは、こちらから動いてしまえば、この間合いでは自分が不利だと理解しているから。まずは間合いを確保して、それから攻撃して──。

「……犯人?」
「はぇ?」

 思わず間の抜けた反応をしてしまう。男の声が想像していたよりも遥かに幼く、むしろ自分と同い年くらいの声に聞こえたからだ。そんなレイの反応をよそに、男は続けた。

「俺が村を襲う? 何かの冗談でしょ」

 男はクスクスと笑う。一方のレイはその態度が、小馬鹿にされていると感じて顔を真っ赤にする。怒りの表情で男の杖をつきつけた。

「なんだよ笑うことないだろ! それに今更とぼけても無駄だ。大剣背負っているのが何よりの証拠だ!!」
「はい? あの……話の意味がよくわからないんだけど……」
「うるせぇちょっと黙れ!」

 男の言葉を遮るように叫ぶとレイは続ける。さっきまで感じていた不安が無駄にされた腹いせでもあった。完全に八つ当たりである。

「デーアンはここら辺で大剣を使う奴はそうはいないって言ってたからお前なんだよ! 一人の男だし!!」
「はあ!? そんな、大剣なんて俺しか持っているわけじゃないんだしさ……」
「ならこの人はどう説明するんだ?」

 そう言って指を指したのは先程情けない悲鳴を上げて気を失った男性。それを見た男はため息をついて、それはこちらの台詞だと嘆いた。

「説明って、そんなのこっちの方が説明してほしいよ。俺宿探して歩いてたらこの人が突然叫んで俺のこと指差すし……俺より年上なのに失礼としか言いようがないよ」

 それにと付け加えて男は自身が纏っているフードの縁をくい、と掴む。

「それに、俺はちゃんとフード被ってるだろ? 顔もわからないのにそんなこと言われてもさ……」

 男からは敵意の類は全く感じられず、寧ろ困惑した雰囲気すら見受けられる。それに気付いたレイは、力が抜けたようにつきつけた杖を下ろした。
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