109 / 137
第三話
第九十三節 過去と現在が交わる
しおりを挟む
スグリは馬を走らせながら、焦りを感じていた。
森の村フォルストのある方角から、黒煙が立ち上るのを目撃したからだ。間に合わなかったのかと焦燥が募る。万が一ヤクが村を襲撃した後なら、彼の次の目的地が掴めなくなる。それだけはなんとしても避けなければならない。
馬に申し訳ないと思いつつも、鞭を入れる回数が多くなってしまっていた。
数分後、森の村フォルストに到着する。そこで違和感を覚えた。まだ村の入り口なのに、ヤクのマナを強く感じるのだ。まさかまだ近くにいるのだろうか。近くの木に馬を括り付け、急いで炎が立ち込めているフォルストへと向かう。
道の両脇には、殺された村人たちの死体がごろごろと転がっていた。切断された手や足が、あちこちに点在している。その中を走っていると、耳にある声が届く。
「ヤク……?」
彼の、慟哭に満ちた声。
何かに絶望した彼が、泣いている声。
走るスピードを上げて、声のした方角へと急いだ。
やがて辿り着いた村の最奥。世界保護施設の実験施設であろう建物が燃えている、その場所。施設の前にある広いスペースに、ヤクの後ろ姿を捉えた。
彼はしきりに、何かに向かって杖を突き刺している。よく見えないが、炎の明かりで照らされた地面には、血の海が広がっていた。スグリが背後にいることに気付いていないのか、それでもヤクは杖を突き刺し続けている。
「あぁああ──!!」
全身から沸き立つ憎悪の念を、感情任せに叩きこむように。トドメと一段と強い力で突き刺し、満足したのか動きが止まる。
ぜいぜいと肩で息をして、ヤクが呼吸を整えている。ゆっくりと立ち上がり、ふらり、こちらに振り向く。その瞳は絶望に染まり果てていた。
「ヤク……」
こちらの呼びかけにヤクは答えない。ただじっとこちらを見据えている。
言いたいことは山ほどあるが、ただ告げた。
「……村の連続襲撃の実行犯の疑いで、お前を拘束する」
「……拘束なんて生優しい言葉を使わずに、始末するといえばいいだろう?」
仄暗い笑みを薄く浮かべ、ヤクは返す。こんな時、普段通りのヤクならば酔狂でも笑わない。そんな彼が、笑っている。壊れかけ、手前なのだろうか。とはいえそこには触れず、じっと見据えて言葉を続けた。
「うぬぼれるな。事件の原因究明は当然のことだ。お前には、それを話さなければならない責任がある」
「責任とはまた大層な話だな。さすが国家防衛軍の騎士団長様、えらくご立派なことだ」
「茶化すな。それで?俺に従うのか、従わないのか?」
「……説明をするつもりなぞ、毛頭ない」
ヤクが杖を構え、攻撃の態勢に入る。
やはり、言葉を交わせる状態ではないか。こちらも抜刀術の構えを取る。
ヤクが構えた時に、彼が杖を突き刺していたものが見えた。倒れていたのは、黒い制服を着た人物。カーサが何故この村にと疑問を持ったが、今はそれを頭の奥に追いやる。
ヤクは本気だ。ならばこちらも、相応の覚悟をしなければならない。一瞬の迷いが命取りになるのだから。彼との手合わせは以前にも何度もしたが、殺し合いは今回が初めてだ。恐らくどちらかが倒れるまで、この戦いは終わらない。
それでも──。
風が舞う。ごうごうと炎は燃え続ける。
はじめ、と声をかける者はいなかった。
どちらからとでもなく動く。
初めにヤクが牽制の氷の牙を放ってくる。それを躱すことなく、それらを全て斬り伏せた。そのまま彼に向って走り、一気に間合いを詰める。
しかしそれを許すヤクではない。彼は地面に向かって杖を翳し、地面から氷の支柱を出現させた。足元を崩せば、自身の持ち味であるスピードは落ちる。その一瞬があれば、ヤクが術を発動するには十分だったようだ。
来る。大型の術が展開される。
「"大地に降り注げ氷の鉄釘"!」
地面から生えた氷の支柱の面から、鋭い氷の矢が降り注ぐ。氷の支柱のありとあらゆる面から、縦横無尽に放たれた。
自分のの四方にはいくつもの氷の支柱がある。避けられるはずはない。
しかし──。
「"秘剣 風神貫"!」
それを自身の周りに旋風を巻き起こすことで、全て防いだ。
抜刀した武器を、地面と平行になるような形で一周振るう。その時に風のマナも乗せた。一瞬遅れて巻き起こった旋風が、四方からの攻撃から己を守るようにすっぽりと包む。
ヤクがそれに対して少し動揺を見せる。
あんな氷の矢が降り注ぐ一瞬で、あんなにも綺麗に技を放てるものか。確かにスグリのスピードはヤクよりも勝る。ただしそれは平時でのこと。ましてや今は、足元を崩されバランスが乱れていたはず──恐らくそんなことを考えているのだろう。
「そんなに驚くことか?」
冷静に尋ねる。
それを挑発と捉えたのか、ヤクが杖に氷のマナを再び集束させる。十二分にマナを集束したらしく、杖を翳した。
「"永久凍土の抱擁"ッ!」
考えろ。自分に飛び道具が効かないと知った今、ヤクの次の手は恐らくこちらの動きの牽制だ。そしてその推測は当たっているらしい。ヤクが放った術の影響を受け、氷の支柱が膨張して体積を増やしていく。
(その判断は確かに正しいが、遅かったな)
「上だ」
膨張されていく氷の支柱を支えに、勢い良く面を蹴ってヤクの方へと間合いを詰めた。武器は納刀している。一番得意とする抜刀術を繰り出すために。
直撃するわけにはいかないと判断したらしい、ヤクが盾を張る。しかし今の自分にとって、それは浅い水溜りの上に張った薄氷と大差がない。
「"抜刀 鎌鼬"!」
抜刀した瞬間に吹く、肉をも斬ると謂われる烈風がヤクを襲う。
間に合わせで張った氷の盾を一瞬で一刀両断に伏せ、ついでにヤクが羽織っていた外套も切り刻む。しかしヤク自身に大きな怪我はない。それでも彼は、悔し気に表情を歪めた。
腕の一本はもっていくつもりだったがと舌打ちする。やはり腐っても、大国ミズガルーズ国家防衛軍一の魔術師。そう簡単に事が思うように進むわけがない。今一度納刀して、機会を窺った。さて、次はどう来るか。
ヤクが再び杖を振るい、次の術を発動させる。
繰り出されたのは、空間を絶対零度へと変化させる『"永久に眠れ白銀の彼方"』。
辺り一面が氷の空間に覆われる。ヤクが最も得意とする、氷上での戦いにもっていくつもりだろう。抜刀は何より、体の扱い方も重要になってくる。踏み込みが甘ければ抜刀はできても、力は半減するはずだと考えたのか。
「……ヤク」
──何をそんなに焦っているんだ?
「黙れ!!」
ヤクの咆哮が術に木霊したようだ。
凍てついた地面から、氷の槍がタイミングをずらして這い出てくる。一瞬でも間違えれば、途端に串刺しにされてしまうだろう。
だが自分は絶対に、ここで負けるわけにはいかない。
ヤクを必ず救うと、決めたのだから。
一歩、駆け出す。
氷の槍が頭を見せているのが分かった。
二歩、踏み出す。
それに捕まらないように速度を上げて。
三歩、蹴り出す。
彼と己を繋ぐ道を突き進んだ。
「"抜刀 水切"!」
水を切るように、刃を流す。それはまるで、滝を一閃するように。美しいまでのその軌跡が、ヤクが作り出した氷の槍を諸共に斬り倒した。
体勢を崩すヤクに刃は振るわず、彼の横に回り込む。がら空きになっていたヤクの横っ腹に、強めの蹴りを入れた。風のマナも足に乗せていたため、威力そのままにヤクを吹き飛ばす。
直撃し受け身を取れないまま、ヤクが自身が作り上げた氷の支柱に激突する。
大きくヒビが入る支柱の面。
肋骨が折れたのか、咳き込んだ口の端から血が一筋流れる。忌々しくこちらに視線を向けて、息を飲む音が聞こえた。
スグリは、神聖な風のマナに包まれている。その正体に、ヤクは否が応でも気付いてしまうだろう。
何故なら彼自身も、その力を知っているだろうから。
己を包むマナの力の正体。
それはヤクが一番憎悪している、運命の女神の力だった。
森の村フォルストのある方角から、黒煙が立ち上るのを目撃したからだ。間に合わなかったのかと焦燥が募る。万が一ヤクが村を襲撃した後なら、彼の次の目的地が掴めなくなる。それだけはなんとしても避けなければならない。
馬に申し訳ないと思いつつも、鞭を入れる回数が多くなってしまっていた。
数分後、森の村フォルストに到着する。そこで違和感を覚えた。まだ村の入り口なのに、ヤクのマナを強く感じるのだ。まさかまだ近くにいるのだろうか。近くの木に馬を括り付け、急いで炎が立ち込めているフォルストへと向かう。
道の両脇には、殺された村人たちの死体がごろごろと転がっていた。切断された手や足が、あちこちに点在している。その中を走っていると、耳にある声が届く。
「ヤク……?」
彼の、慟哭に満ちた声。
何かに絶望した彼が、泣いている声。
走るスピードを上げて、声のした方角へと急いだ。
やがて辿り着いた村の最奥。世界保護施設の実験施設であろう建物が燃えている、その場所。施設の前にある広いスペースに、ヤクの後ろ姿を捉えた。
彼はしきりに、何かに向かって杖を突き刺している。よく見えないが、炎の明かりで照らされた地面には、血の海が広がっていた。スグリが背後にいることに気付いていないのか、それでもヤクは杖を突き刺し続けている。
「あぁああ──!!」
全身から沸き立つ憎悪の念を、感情任せに叩きこむように。トドメと一段と強い力で突き刺し、満足したのか動きが止まる。
ぜいぜいと肩で息をして、ヤクが呼吸を整えている。ゆっくりと立ち上がり、ふらり、こちらに振り向く。その瞳は絶望に染まり果てていた。
「ヤク……」
こちらの呼びかけにヤクは答えない。ただじっとこちらを見据えている。
言いたいことは山ほどあるが、ただ告げた。
「……村の連続襲撃の実行犯の疑いで、お前を拘束する」
「……拘束なんて生優しい言葉を使わずに、始末するといえばいいだろう?」
仄暗い笑みを薄く浮かべ、ヤクは返す。こんな時、普段通りのヤクならば酔狂でも笑わない。そんな彼が、笑っている。壊れかけ、手前なのだろうか。とはいえそこには触れず、じっと見据えて言葉を続けた。
「うぬぼれるな。事件の原因究明は当然のことだ。お前には、それを話さなければならない責任がある」
「責任とはまた大層な話だな。さすが国家防衛軍の騎士団長様、えらくご立派なことだ」
「茶化すな。それで?俺に従うのか、従わないのか?」
「……説明をするつもりなぞ、毛頭ない」
ヤクが杖を構え、攻撃の態勢に入る。
やはり、言葉を交わせる状態ではないか。こちらも抜刀術の構えを取る。
ヤクが構えた時に、彼が杖を突き刺していたものが見えた。倒れていたのは、黒い制服を着た人物。カーサが何故この村にと疑問を持ったが、今はそれを頭の奥に追いやる。
ヤクは本気だ。ならばこちらも、相応の覚悟をしなければならない。一瞬の迷いが命取りになるのだから。彼との手合わせは以前にも何度もしたが、殺し合いは今回が初めてだ。恐らくどちらかが倒れるまで、この戦いは終わらない。
それでも──。
風が舞う。ごうごうと炎は燃え続ける。
はじめ、と声をかける者はいなかった。
どちらからとでもなく動く。
初めにヤクが牽制の氷の牙を放ってくる。それを躱すことなく、それらを全て斬り伏せた。そのまま彼に向って走り、一気に間合いを詰める。
しかしそれを許すヤクではない。彼は地面に向かって杖を翳し、地面から氷の支柱を出現させた。足元を崩せば、自身の持ち味であるスピードは落ちる。その一瞬があれば、ヤクが術を発動するには十分だったようだ。
来る。大型の術が展開される。
「"大地に降り注げ氷の鉄釘"!」
地面から生えた氷の支柱の面から、鋭い氷の矢が降り注ぐ。氷の支柱のありとあらゆる面から、縦横無尽に放たれた。
自分のの四方にはいくつもの氷の支柱がある。避けられるはずはない。
しかし──。
「"秘剣 風神貫"!」
それを自身の周りに旋風を巻き起こすことで、全て防いだ。
抜刀した武器を、地面と平行になるような形で一周振るう。その時に風のマナも乗せた。一瞬遅れて巻き起こった旋風が、四方からの攻撃から己を守るようにすっぽりと包む。
ヤクがそれに対して少し動揺を見せる。
あんな氷の矢が降り注ぐ一瞬で、あんなにも綺麗に技を放てるものか。確かにスグリのスピードはヤクよりも勝る。ただしそれは平時でのこと。ましてや今は、足元を崩されバランスが乱れていたはず──恐らくそんなことを考えているのだろう。
「そんなに驚くことか?」
冷静に尋ねる。
それを挑発と捉えたのか、ヤクが杖に氷のマナを再び集束させる。十二分にマナを集束したらしく、杖を翳した。
「"永久凍土の抱擁"ッ!」
考えろ。自分に飛び道具が効かないと知った今、ヤクの次の手は恐らくこちらの動きの牽制だ。そしてその推測は当たっているらしい。ヤクが放った術の影響を受け、氷の支柱が膨張して体積を増やしていく。
(その判断は確かに正しいが、遅かったな)
「上だ」
膨張されていく氷の支柱を支えに、勢い良く面を蹴ってヤクの方へと間合いを詰めた。武器は納刀している。一番得意とする抜刀術を繰り出すために。
直撃するわけにはいかないと判断したらしい、ヤクが盾を張る。しかし今の自分にとって、それは浅い水溜りの上に張った薄氷と大差がない。
「"抜刀 鎌鼬"!」
抜刀した瞬間に吹く、肉をも斬ると謂われる烈風がヤクを襲う。
間に合わせで張った氷の盾を一瞬で一刀両断に伏せ、ついでにヤクが羽織っていた外套も切り刻む。しかしヤク自身に大きな怪我はない。それでも彼は、悔し気に表情を歪めた。
腕の一本はもっていくつもりだったがと舌打ちする。やはり腐っても、大国ミズガルーズ国家防衛軍一の魔術師。そう簡単に事が思うように進むわけがない。今一度納刀して、機会を窺った。さて、次はどう来るか。
ヤクが再び杖を振るい、次の術を発動させる。
繰り出されたのは、空間を絶対零度へと変化させる『"永久に眠れ白銀の彼方"』。
辺り一面が氷の空間に覆われる。ヤクが最も得意とする、氷上での戦いにもっていくつもりだろう。抜刀は何より、体の扱い方も重要になってくる。踏み込みが甘ければ抜刀はできても、力は半減するはずだと考えたのか。
「……ヤク」
──何をそんなに焦っているんだ?
「黙れ!!」
ヤクの咆哮が術に木霊したようだ。
凍てついた地面から、氷の槍がタイミングをずらして這い出てくる。一瞬でも間違えれば、途端に串刺しにされてしまうだろう。
だが自分は絶対に、ここで負けるわけにはいかない。
ヤクを必ず救うと、決めたのだから。
一歩、駆け出す。
氷の槍が頭を見せているのが分かった。
二歩、踏み出す。
それに捕まらないように速度を上げて。
三歩、蹴り出す。
彼と己を繋ぐ道を突き進んだ。
「"抜刀 水切"!」
水を切るように、刃を流す。それはまるで、滝を一閃するように。美しいまでのその軌跡が、ヤクが作り出した氷の槍を諸共に斬り倒した。
体勢を崩すヤクに刃は振るわず、彼の横に回り込む。がら空きになっていたヤクの横っ腹に、強めの蹴りを入れた。風のマナも足に乗せていたため、威力そのままにヤクを吹き飛ばす。
直撃し受け身を取れないまま、ヤクが自身が作り上げた氷の支柱に激突する。
大きくヒビが入る支柱の面。
肋骨が折れたのか、咳き込んだ口の端から血が一筋流れる。忌々しくこちらに視線を向けて、息を飲む音が聞こえた。
スグリは、神聖な風のマナに包まれている。その正体に、ヤクは否が応でも気付いてしまうだろう。
何故なら彼自身も、その力を知っているだろうから。
己を包むマナの力の正体。
それはヤクが一番憎悪している、運命の女神の力だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クロワッサン物語
コダーマ
歴史・時代
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる