134 / 137
第四話
第百十八節 埋まるパズルのピース
しおりを挟む
ヤクは再び軍の本拠地に戻っていた。先程言い渡された一ヶ月の謹慎に際して、必要事項をまとめ、ゾフィーに伝えるためである。
資料をまとめていた時、訪問者が現れる。レイであった。勝手に基地に入ってきたことを叱ろうとしたが、彼の表情を見た途端にその気が失せた。
「そんな泣きそうな表情をしなくてもいいだろう」
「だって師匠、もしかしたら国外追放になるかもって言ってただろ。だから……」
彼はミズガルーズへ帰路へついている時、スグリと話していた内容を立ち聞きしていたらしい。もし自分が言った通りになった場合、そう簡単に会うことができなくなる。それが不安だったのだと、レイは吐露した。憔悴している彼の頭に手を置き、慰めるように告げた。
「安心しろ。国王陛下のご配慮で、一ヶ月間の謹慎と減俸処分だけとなった」
「ほ、本当!?」
「ああ、あの方の御心に感謝せねば」
「でも、どうして……?」
レイの疑問に、それまでの敬意を簡単に説明した。
******
ハブギリヒを国外追放として、玉座の間から退室させたシグ。呆然としていたヤクに対して、彼は苦笑した。
「申し訳ありませんでしたね、貴方への処罰の場を利用しました」
「陛下……?」
シグはハブギリヒ追放のために、最初からこの場を利用するつもりだったと語る。
世界巡礼の報告書が送られてくるたびに、シグは危機感を募らせていたそうだ。カーサの行動の活発化や、世界保護施設の悪質な実験行為。その他問題視している組織も増えていた。
それらの脅威からミズガルーズは国民を守るため、防衛軍と王宮内での連携を強めていくべきだと感じていたという。その際、問題のある人員がいたのでは支障が出る。ゆえに王宮内と国家防衛軍の全ての人員を、過去から洗い直す作業を行っていたそうだ。その時に引っかかったのが、ハブギリヒだと告げられる。
過去に、国家防衛軍内で起きた凌辱事件。その事件は、ヤクが被害に遭う以前から横行していた。特定の研修生に対しての性的暴行、それによる賄賂。この凌辱事件が起きる直前に防衛大臣となったのが、ハブギリヒであった。
これを注視しないわけにはいかなかったと、シグが説明してくれた。防衛大臣は国家防衛軍を実質支配できる立場であり、軍の全てを知ることができる。そんなハブギリヒは、事件当時は"何も知らない"と証言していたそうだ。当時の加害者は発覚した時点で、国外追放または終身刑に処していた。それでその事件は終わったと思っていたところに、この事実が浮上したと。
本当の意味で事件は終わっていないと確信したらしいシグは、真実を知ろうとした。そのためには、被害者と加害者を接触させる必要があったのだ。ハブギリヒが加害者の親玉なら、被害者の前では態度が傲慢になるだろう。そう賭けたのだと。
だから、シグは待っていたらしい。世界巡礼が終わり、自分たちが帰還してくるこの日を。召還命令は言ってしまえば、口実に過ぎなかったのだと。
「そんなわけで、許してくださいね。国内に溜まっていた膿を全部掻き出すためには、これしかなかったのですよ。ハブギリヒに近しい人物たちも、彼の国外追放に連鎖して腹の中が露わになるでしょう」
シグは玉座へ戻ると振り返り、宣言した。
「これにて、公開裁判は閉廷します。これに異議のある者は、立ち上がりなさい」
シグが宣言すると、玉座の間にいた人物たちは一人、また一人と膝を折る。やがてその場に立っていた人物は、誰もいなくなった。その様子に満足そうに頷いたシグは、改めて閉廷を宣言するのであった。
******
「そんなわけだ。しばらくは、お前の修行の面倒でも見てやれる」
「よかったぁ……。そうだ。俺、師匠に伝えたいことがあったんだ」
レイは笑うと、あることを話し始めた。
それは彼が昏睡状態に陥り、そのためにエイリークたちが連れてくれたフヴェルゲルミルの泉でのこと。泉の単語を聞き、彼が何について言おうとしているのか、理解する。己の唯一無二の兄弟である、ジーヴル──本来ヤクと名乗っていた幼子──のこと。
「人身御供にされていた人たちは、ちゃんと埋葬してきたよ。ヘルヘームの新しい村長はいい人だから、きっとお墓の世話もしてくれてると思う」
「そうか……すまない、手を煩わせたな」
「気にすんなって!いつか師匠が落ち着けたらさ、一緒に墓参りにでも行こう?」
「何故お前も?」
ヤクの質問に、レイはややあってから答える。
「俺、夢渡りでヤクに逢ったんだ。そこで、師匠のこととか色々聞いてさ。お礼、言いたいんだよね」
「っ……」
「師匠は、今は元気ですってさ」
「あの伝言は、お前から伝えられていたのか……」
思わず出た呟きは、レイには届かなかったようだ。何か言ったのかと、首を傾げてくる。それを何でもないとあしらった。謹慎前の仕事をまとめるからと、そのままレイを執務室から追い出したのであった。
その後も資料をまとめていき、ひとまずの目途をつけられそうかというところで、新たな訪問客が執務室を訪れた。
「レイ、いい加減にしないか。仕事中だと──」
「レイ?」
「えっ」
振り返った視線の先にいたのは、レイではなくスグリであった。一言謝罪し、それでも資料をまとめる手を緩めることなく、仕事を続けていく。仕事人間かとスグリにからかわれるが、元からそういう人間だから仕方ないと返す。
「それにしても、まだしばらくは同僚だな」
「そうだな、よかった……と言っては語弊があるかもしれんが」
「その感想は一応心の内に留めておけ」
「無論そのつもりだ。私の行いは許されざるものであることに、変わりはない」
最後の資料をまとめ終わる。息を吐いて、夕焼けに彩られる景色を眺めた。
ヤクもスグリも、この世界巡礼の中での戦闘で軽い後遺症を負った。スグリに至っては、本来ならば歩けなくなってもおかしくはない程、肉体にダメージを負っていたらしい。
しかしもとよりあった身体能力の高さや女神の巫女の力で、その大部分が修復できたと伝えられた。巫女となったことで体内を流れるマナの量が増え、それらが神経系をはじめとした損傷部分を回復させる働きを助けてくれたようだ。
ヤクも同じく、無理な力の使い方で体の損傷が残っている。全回復までには時間を要するだろう。港町エルツティーンから発つ前、総合病院で身体検査を行ってくれたリゲルから、そう告げられていた。
「……世界巡礼の任、受けてよかったと私は思っている」
「どうした、藪から棒に」
「過去を受け入れる選択を、考えられるようになった。それは私にとっては、苦しい選択であり忌避すべき選択だった。今までは……な」
景色を見下ろし、微笑む。久方ぶりに、こんな風に何も考えずに笑えている。
「それなのに、今はそれを穏やかに捉えられている自分がいる。過去を清算するのではなく、受け入れることの本当の意味。それに気付かせてくれるきっかけを、この任務で知れた気がするからな」
「そうか……。それを言うのなら、俺も似たようなことを感じているぞ」
スグリが隣に立ち、同じように景色を見下ろした。
「俺自身の弱さ、未熟さ。それを突き付けられ、今まではそこから逃げていた。けどそれじゃあ、誰も救えていない。ただの自己満足だってな。傷つける事を恐れて優しくするのは、言い訳にも変わりうるってな」
「スグリ……」
「相手に寄り添う。そんな当たり前のことを、俺は理解できていなかったって気付かされた。だが世界に住んでいる多くの人間は、理解できていないことが当たり前になりすぎている。そんな世界を変えられるような一石を、俺は投じたい」
スグリの表情は晴れやかなものだ。彼の中で、新しい目標ができたからだろう。目標ができたときの、少年に戻ったようなスグリの顔は好きだ。
「あまり無理をするようなら、お前の氷の棺を作るからな」
「お前はその前にしっかり謹慎して、しっかり休むことだ。仕事人間のお前が、一ヵ月も仕事から離されるんだ。禁断症状で基地に来ようものなら、ぶっ飛ばすぞ」
「先手を打たれたか」
「ぶっ飛ばすぞお前」
「冗談だ」
「シャレにならないぞ」
そんな軽口の応酬をして、笑う。
そんな自分たちを、夕焼けが見守っていた。
資料をまとめていた時、訪問者が現れる。レイであった。勝手に基地に入ってきたことを叱ろうとしたが、彼の表情を見た途端にその気が失せた。
「そんな泣きそうな表情をしなくてもいいだろう」
「だって師匠、もしかしたら国外追放になるかもって言ってただろ。だから……」
彼はミズガルーズへ帰路へついている時、スグリと話していた内容を立ち聞きしていたらしい。もし自分が言った通りになった場合、そう簡単に会うことができなくなる。それが不安だったのだと、レイは吐露した。憔悴している彼の頭に手を置き、慰めるように告げた。
「安心しろ。国王陛下のご配慮で、一ヶ月間の謹慎と減俸処分だけとなった」
「ほ、本当!?」
「ああ、あの方の御心に感謝せねば」
「でも、どうして……?」
レイの疑問に、それまでの敬意を簡単に説明した。
******
ハブギリヒを国外追放として、玉座の間から退室させたシグ。呆然としていたヤクに対して、彼は苦笑した。
「申し訳ありませんでしたね、貴方への処罰の場を利用しました」
「陛下……?」
シグはハブギリヒ追放のために、最初からこの場を利用するつもりだったと語る。
世界巡礼の報告書が送られてくるたびに、シグは危機感を募らせていたそうだ。カーサの行動の活発化や、世界保護施設の悪質な実験行為。その他問題視している組織も増えていた。
それらの脅威からミズガルーズは国民を守るため、防衛軍と王宮内での連携を強めていくべきだと感じていたという。その際、問題のある人員がいたのでは支障が出る。ゆえに王宮内と国家防衛軍の全ての人員を、過去から洗い直す作業を行っていたそうだ。その時に引っかかったのが、ハブギリヒだと告げられる。
過去に、国家防衛軍内で起きた凌辱事件。その事件は、ヤクが被害に遭う以前から横行していた。特定の研修生に対しての性的暴行、それによる賄賂。この凌辱事件が起きる直前に防衛大臣となったのが、ハブギリヒであった。
これを注視しないわけにはいかなかったと、シグが説明してくれた。防衛大臣は国家防衛軍を実質支配できる立場であり、軍の全てを知ることができる。そんなハブギリヒは、事件当時は"何も知らない"と証言していたそうだ。当時の加害者は発覚した時点で、国外追放または終身刑に処していた。それでその事件は終わったと思っていたところに、この事実が浮上したと。
本当の意味で事件は終わっていないと確信したらしいシグは、真実を知ろうとした。そのためには、被害者と加害者を接触させる必要があったのだ。ハブギリヒが加害者の親玉なら、被害者の前では態度が傲慢になるだろう。そう賭けたのだと。
だから、シグは待っていたらしい。世界巡礼が終わり、自分たちが帰還してくるこの日を。召還命令は言ってしまえば、口実に過ぎなかったのだと。
「そんなわけで、許してくださいね。国内に溜まっていた膿を全部掻き出すためには、これしかなかったのですよ。ハブギリヒに近しい人物たちも、彼の国外追放に連鎖して腹の中が露わになるでしょう」
シグは玉座へ戻ると振り返り、宣言した。
「これにて、公開裁判は閉廷します。これに異議のある者は、立ち上がりなさい」
シグが宣言すると、玉座の間にいた人物たちは一人、また一人と膝を折る。やがてその場に立っていた人物は、誰もいなくなった。その様子に満足そうに頷いたシグは、改めて閉廷を宣言するのであった。
******
「そんなわけだ。しばらくは、お前の修行の面倒でも見てやれる」
「よかったぁ……。そうだ。俺、師匠に伝えたいことがあったんだ」
レイは笑うと、あることを話し始めた。
それは彼が昏睡状態に陥り、そのためにエイリークたちが連れてくれたフヴェルゲルミルの泉でのこと。泉の単語を聞き、彼が何について言おうとしているのか、理解する。己の唯一無二の兄弟である、ジーヴル──本来ヤクと名乗っていた幼子──のこと。
「人身御供にされていた人たちは、ちゃんと埋葬してきたよ。ヘルヘームの新しい村長はいい人だから、きっとお墓の世話もしてくれてると思う」
「そうか……すまない、手を煩わせたな」
「気にすんなって!いつか師匠が落ち着けたらさ、一緒に墓参りにでも行こう?」
「何故お前も?」
ヤクの質問に、レイはややあってから答える。
「俺、夢渡りでヤクに逢ったんだ。そこで、師匠のこととか色々聞いてさ。お礼、言いたいんだよね」
「っ……」
「師匠は、今は元気ですってさ」
「あの伝言は、お前から伝えられていたのか……」
思わず出た呟きは、レイには届かなかったようだ。何か言ったのかと、首を傾げてくる。それを何でもないとあしらった。謹慎前の仕事をまとめるからと、そのままレイを執務室から追い出したのであった。
その後も資料をまとめていき、ひとまずの目途をつけられそうかというところで、新たな訪問客が執務室を訪れた。
「レイ、いい加減にしないか。仕事中だと──」
「レイ?」
「えっ」
振り返った視線の先にいたのは、レイではなくスグリであった。一言謝罪し、それでも資料をまとめる手を緩めることなく、仕事を続けていく。仕事人間かとスグリにからかわれるが、元からそういう人間だから仕方ないと返す。
「それにしても、まだしばらくは同僚だな」
「そうだな、よかった……と言っては語弊があるかもしれんが」
「その感想は一応心の内に留めておけ」
「無論そのつもりだ。私の行いは許されざるものであることに、変わりはない」
最後の資料をまとめ終わる。息を吐いて、夕焼けに彩られる景色を眺めた。
ヤクもスグリも、この世界巡礼の中での戦闘で軽い後遺症を負った。スグリに至っては、本来ならば歩けなくなってもおかしくはない程、肉体にダメージを負っていたらしい。
しかしもとよりあった身体能力の高さや女神の巫女の力で、その大部分が修復できたと伝えられた。巫女となったことで体内を流れるマナの量が増え、それらが神経系をはじめとした損傷部分を回復させる働きを助けてくれたようだ。
ヤクも同じく、無理な力の使い方で体の損傷が残っている。全回復までには時間を要するだろう。港町エルツティーンから発つ前、総合病院で身体検査を行ってくれたリゲルから、そう告げられていた。
「……世界巡礼の任、受けてよかったと私は思っている」
「どうした、藪から棒に」
「過去を受け入れる選択を、考えられるようになった。それは私にとっては、苦しい選択であり忌避すべき選択だった。今までは……な」
景色を見下ろし、微笑む。久方ぶりに、こんな風に何も考えずに笑えている。
「それなのに、今はそれを穏やかに捉えられている自分がいる。過去を清算するのではなく、受け入れることの本当の意味。それに気付かせてくれるきっかけを、この任務で知れた気がするからな」
「そうか……。それを言うのなら、俺も似たようなことを感じているぞ」
スグリが隣に立ち、同じように景色を見下ろした。
「俺自身の弱さ、未熟さ。それを突き付けられ、今まではそこから逃げていた。けどそれじゃあ、誰も救えていない。ただの自己満足だってな。傷つける事を恐れて優しくするのは、言い訳にも変わりうるってな」
「スグリ……」
「相手に寄り添う。そんな当たり前のことを、俺は理解できていなかったって気付かされた。だが世界に住んでいる多くの人間は、理解できていないことが当たり前になりすぎている。そんな世界を変えられるような一石を、俺は投じたい」
スグリの表情は晴れやかなものだ。彼の中で、新しい目標ができたからだろう。目標ができたときの、少年に戻ったようなスグリの顔は好きだ。
「あまり無理をするようなら、お前の氷の棺を作るからな」
「お前はその前にしっかり謹慎して、しっかり休むことだ。仕事人間のお前が、一ヵ月も仕事から離されるんだ。禁断症状で基地に来ようものなら、ぶっ飛ばすぞ」
「先手を打たれたか」
「ぶっ飛ばすぞお前」
「冗談だ」
「シャレにならないぞ」
そんな軽口の応酬をして、笑う。
そんな自分たちを、夕焼けが見守っていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クロワッサン物語
コダーマ
歴史・時代
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる