異世界へ転生ってアリだよね?!

白狐黒狐

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プロローグ

平凡すぎる俺

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「起きるのぉー。」

横から甘いストロベリーボイスが聞こえてくる。耳元で囁く彼女の姿を見ると一見、ラブラブのカレカノに見られるだろう。否!それは違う!
俺は現在から進行形でこの魔物(というより悪魔!)に脅されています。

(なんでこうなったぁぁぁぁ!!!)




「行ってきます。」

ドアを開けると涼しい風が吹き込み、俺の短い髪を揺らす。地面には小さな芽が出ている。いろいろな花が咲いており、一番目につくのは公園にある桜。

この桜と生きてきたと言っても過言ではない。風に揺らされ桜の花びらがヒラヒラと落ちると、「あぁ。これがいい日常だ。」と考えずにはいられない。芽を見つけると大きく育つように願いながら歩いていく。

毎日のように歩道を歩いていた。それは絶対に青信号。なのに。次の瞬間、俺が横から見たものは真っ白なトラックだった。

(あ。俺死ぬわ。)

走馬灯のように過去が蘇る。小さかった俺。幼稚園の頃は虐められていた。そんなとこに現れては「やめなさーい!!」と大声をだして俺を守ってくれた幼馴染。いつも手を握って寄り添ってくれた。小学生の時、幼馴染が虐められているのを目撃して「今度は俺が守る!」って言っていじめっ子を追い払ったのが心に残ってるなぁ。

中学になって幼馴染に告白した。フラれてしまったね。でも何故か清々しかった。あの幼馴染は今どうしてるんだろう?高校は空気で過ごした。幼馴染が心残りだったわけじゃ無いはずだけど、心に重い重荷が乗ったように離れなかったんだ。

大学はいいところに行った。国立の京間大学。頑張って親孝行出来たかなぁ。首席で卒業できたのが嬉しかった。就職場のゲーム会社。いきいきとしたいい生活が送れると思ったのに。
トラックが差し掛かった瞬間に俺の下に変な文字がかかれた五芒星が描かれた...魔法陣らしきものが現れた。

「は?」

一瞬の浮遊感と共に下に落ちていく。水色の光っているような周りは底が無いようにも見える。底は本当に無いように見え不安が、嫌な予感が頭をよぎる。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

生きてる中で最高の声の断末魔が出た。死ぬと思ったら落ちていく。。。落とし穴にでも落とされたのか?!
とてつもなく猛スピードで下に下にと落ちていく中、声が聞こえた。

「はーい!ストップストップ。」

その声が聞こえた途端、俺の体はストッパーがかけられたように止まった。さっきのを我慢してたせいか、急な吐き気が襲う。

「オロロロロロ......」
「はっ?!君吐いて....。臭っ!!」

慌てふためいている声の主はともかく、俺は持っているはずのバックを手にしようとした。
背中に手をやると感触がない。否、背中の感触、体があるはずのところになかった。

慌てて俺の体を見る。ない。というより透けている。死後の世界かなんやらで幽霊みたいなのを見た。ホラゲにもよくいる敵。そんな感じに透けていた。思考が追いつかない。いや、考えたくなかった。脳が拒絶している。これはありえない事だと。

「お。俺の体が....。」
「あぁ。えっとね。君には今から転生してもらいます!」
(は?)

吐いたものはいつの間にか片付けそいつから出てきた言葉が「転生」ありえない事だらけだ。何故か下からオーラが出ていた。いや、俺の体からオーラが吹き出て俺の体を纏っていた。
そのオーラは次第に形を作り体を創造していく。無論。俺の頭もである。その形はまるで....。ガッと鈍器で殴られたような感覚。意識が一瞬にして途切れ俺はその場に倒れた。

「行ってらっしゃい。君達で言う異世界へ!!」

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