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3多分分かりたくない
しおりを挟むそれからというものの,正直生きた心地がしなかった。
一度死んでしまっているのか?
私は…
7年間,リアナ・セレンとして生きてきた。
ただ,シアとして生きた年月は一体どれくらいだろう。
前世のシアと今の私の出会いが同じなのだとしたら,歳の差は5歳。
私達は…きっと,敵わぬ恋をしてしまったのだ。
ーーーー
この世界では身分の違いの恋愛はお遊びとしてみられ,虐げられる。
そんな‘お嬢様’を守りたくて…俺は……
『リアナ様のことはそれ以上には思っていませんよ』
『…っ、』
辛くなかったかと聞かれれば嘘になる。
好きな人に好意がないと伝えることほど辛い恋愛はないのだ。
『そ…そうよね。私達は幼馴染ですもの…そして……っ、…』
『いや、何でもないわ』
リアナはとても悲しい顔をしていた。
表情がそんなに変わらない表情筋をしていることは,この体になってから知った。そんな状態であの死んでしまいそうなほど苦しそうな表情を作るということはどれほどまでに辛かったのだろうか。
死んでしまった時のことは正直あまり覚えていない。
いや,思い出したくないだけなのかもしれない。
この世界の禁句を犯してしまったのだから……
前にフラッシュバックした脳内の構想を思い出す。
必死にシアを止めるリアナ。
あの頃は確か…リアナの婚約者が人として不躾というのを知った時だった時だったと思う。
なんやかんや表向きだってシアとリアナは惹かれあっているように見えていたはずだ。
真面目さが仇となるのだ。
結局…二人揃って死んでしまったのだろうし。
ーーーーー
『私ね』
『なんだい?』
『来世は貴方と一緒がいいわ…例え,どんな形であっても…』
『そうだね,僕も…そうしていたい』
最後の約束を,今のリアナもといシアは覚えているのだろうか。
「私のこと,覚えているのかしら」
前世は受け身だった。
か弱い少女に対して,怖がって受け身でいた。
だからね,今度こそ。
「愛を認めるんだ」
美しさとか,悲しさとかそんなのは過去に捨てたんだ。
‘たとえどんな形であっても’
出逢えたのだから。
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よい…よい
やばいやばいめちゃめちゃ続き気になります!
新作有難うございます( ; ; )