実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃

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第五章 ファミリア編

第61話 魔法銃type1

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 港湾都市グローニャへ向かう事が決まった。

 旅支度を色々と準備をしていると、パインから魔法銃が完成したと報告を受けたので、準備はエリカとアニエラに任せて、パインと工房へ向かって魔法銃の出来具合を確認する事にした。

「まだまだ改良する余地はあるけど、試作品ではなく完成品といえる物が仕上がったんですよ」

 パインから完成した魔法銃を受け取って、魔法銃を握り具合いを確かめながら、実際に魔力を注いでちゃんと使えるのかを確かめる前に、パインに魔法銃の想定仕様を聞いておく。

「魔力はどの程度を想定してるの?」
「眷属より子供達に必要かと思ったので、平均的な人の魔力20を想定してます」
「それ以上の魔力を注ぐと耐えれない?」
「設計上は倍までは耐えられます。ただ、限界値まで注ぎ続けると耐久性は極端に落ちるかな?」
「じゃあ、魔力20で耐久テストをするね」
「お願いします」

 私は魔法銃に魔力を注ぎ、魔力が充填されると『カチッ』とトリガーが出てくるので、人差し指でトリガーを引くと魔弾が発射された。

『バンッ!』

 無事に発射を確認すると、直ぐに魔法銃に魔力を注いで、続けて発射を繰り返していった。

『バンッ、バンッ、バンッ!』

 50発以上の魔弾を発射してから、魔法銃をパインに渡すと、魔法銃に異常がないかを確認し始めた。このまま魔法銃に問題がなければ、耐久テストはクリアとなり完成した事になる。

「魔力倉に異常はなし、イディアル輝石の異常もなし、トリガーも問題なし、銃口なども全く問題はなしです!」

 パインは、この世界で初めてとなる魔法銃を作り上げた。これを世間に公開する予定はないけど、前人未到の偉業を達成したパインを称えた。

「鍛冶職人として初めての大偉業だよ!ただ、世間のパワーバランスを崩してしまうから、公開が出来ないのは申し訳ないんだけどね」
「私はそんな名誉なんて欲しくないです。ただ、鍛冶職人として誰も作り上げた事のない物を、ハルカさんと作り上げた事が嬉しいんです」

 言葉と同時にパインは私に抱き着いて、歓喜の涙を流していた。私も最高の鍛冶職人と仕事をやり遂げた事を誇りに思うとともに泣いたの。

 2人で喜びを噛みしめ合って、しばらくすると気持ちが落ち着いてきたので、魔法銃の製作について話を始める。

「ハルカさん、この魔法銃の名前は【type1】にしますね。いずれは眷属仕様で大容量の魔法銃も作りたいので、その都度名前を付けていきます」
「OK!このtype1は子供専用の魔法銃だから、とりあえず4丁の製造を急いでね」
「はい、素材も十分にあるので最優先で製造しますね」
「よろしくね」

 魔法銃は完成した。これから少しずつカスタマイズすれば、色々な機能を付け加える事が出来そうだけど、これは港湾都市グローニャへ向かった後に進める事にしたの。

 私達の最優先事項はファミリアの移設と新たな取引先だからね!


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