27 / 132
第三章 覚醒編
第27話 接吻
しおりを挟む
▽メリージュンside▽
私は純子として生きたていた記憶の中で、覚えていることの全てを話した。
「そうか、前世の記憶から万能の意味にたどり着いたのか、それにしてもあの激流に揉まれている時に思い出すなんて、もの凄い偶然というか奇跡だね。そうか……」
やはりルパートは、驚きはしたけど私の話を疑うことなく信じてくれた。ただ、言葉は最後まで語らずに、途中で深く考え込むように黙り込んでしまった。その様子を見てルパートには前世の記憶があるのではと思った。
(ルー君にも前世の記憶がある。やっぱり純子を助けてくれた輝人さんに違いないわ!)
私に前世の記憶が蘇った時に、助けることで命を落とした輝人さんは、ルパートなんじゃないかという思いがさらに強くなった。そのことを聞くべきか迷うのが普通かも知れないけど、私はそんなことで迷うタイプではないので、前世の記憶がないかを確認する。
「ねぇルー君、輝人さんって知ってる?」
「えっ!?」
まわりくどい聞き方なんてできないので、ダイレクトに『輝人』って名前を出したら凄く驚いた。
(間違いない! ルー君は輝人さんとして生きていた記憶を持っている)
「川で溺れている人を助けた記憶があるでしょ? あれは前世の私だったんだよ」
「僕はあの時……、やはり助けることができなかったんだね」
ルパートは目を瞑る。間を置くと声を震わせながら言葉を放つと、閉じたままの瞳から一筋の涙が流れたのだった。私はすぐにルパートを抱きしめてことの顛末を伝える。
「違う! 輝人さんは純子を救ってくれたんだよ。救われた命だったにも関わらず私が弱かったから、結局は自らの命を絶ってしまったの。そして『生まれ変われるなら、輝人さんを守れる強い女になりたい』と願ったら、本当に輝人さんの傍に転生することができたの。だから責任を感じないで欲しいの」
「そうか、あの時は救えたんだね。でも……僕が死んでいなければ、守れていたかも知れない」
どこまでも真面目なルパートは、前世での出来事なのに責任を感じている。
(純子が身勝手に自殺を図っただけなのに……、どれだけお人好しなのよ! 本当にムカつくんだから……。でも、そんなルー君だから心から好きになったんだ)
「転生先まで追いかけちゃってごめんね。こんな面倒な女は嫌いだよね? でも、私はルー君を愛しているの」
そう言ってから、私はゆっくりとルパートの顔を近づけて唇を重ねたの……
私は純子として生きたていた記憶の中で、覚えていることの全てを話した。
「そうか、前世の記憶から万能の意味にたどり着いたのか、それにしてもあの激流に揉まれている時に思い出すなんて、もの凄い偶然というか奇跡だね。そうか……」
やはりルパートは、驚きはしたけど私の話を疑うことなく信じてくれた。ただ、言葉は最後まで語らずに、途中で深く考え込むように黙り込んでしまった。その様子を見てルパートには前世の記憶があるのではと思った。
(ルー君にも前世の記憶がある。やっぱり純子を助けてくれた輝人さんに違いないわ!)
私に前世の記憶が蘇った時に、助けることで命を落とした輝人さんは、ルパートなんじゃないかという思いがさらに強くなった。そのことを聞くべきか迷うのが普通かも知れないけど、私はそんなことで迷うタイプではないので、前世の記憶がないかを確認する。
「ねぇルー君、輝人さんって知ってる?」
「えっ!?」
まわりくどい聞き方なんてできないので、ダイレクトに『輝人』って名前を出したら凄く驚いた。
(間違いない! ルー君は輝人さんとして生きていた記憶を持っている)
「川で溺れている人を助けた記憶があるでしょ? あれは前世の私だったんだよ」
「僕はあの時……、やはり助けることができなかったんだね」
ルパートは目を瞑る。間を置くと声を震わせながら言葉を放つと、閉じたままの瞳から一筋の涙が流れたのだった。私はすぐにルパートを抱きしめてことの顛末を伝える。
「違う! 輝人さんは純子を救ってくれたんだよ。救われた命だったにも関わらず私が弱かったから、結局は自らの命を絶ってしまったの。そして『生まれ変われるなら、輝人さんを守れる強い女になりたい』と願ったら、本当に輝人さんの傍に転生することができたの。だから責任を感じないで欲しいの」
「そうか、あの時は救えたんだね。でも……僕が死んでいなければ、守れていたかも知れない」
どこまでも真面目なルパートは、前世での出来事なのに責任を感じている。
(純子が身勝手に自殺を図っただけなのに……、どれだけお人好しなのよ! 本当にムカつくんだから……。でも、そんなルー君だから心から好きになったんだ)
「転生先まで追いかけちゃってごめんね。こんな面倒な女は嫌いだよね? でも、私はルー君を愛しているの」
そう言ってから、私はゆっくりとルパートの顔を近づけて唇を重ねたの……
30
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
十五歳の新人侍女は、王宮の禁忌を知ってしまった ――禁図書館戦記
水戸直樹
ファンタジー
王宮には、
触れてはいけない場所がある。
理由は説明されない。
ただ、関わった者は名前ごと消える。
辺境から来た侍女ララ・シルヴェリスは、
その王宮で「安全な将来」とされる
王妃付き侍女の修行に入る。
彼女の望みはただ一つ。
本を読み、お菓子を食べて生きること。
革命を起こす気はない。
世界を変えるつもりもない。
それでもララは、
王宮最大の禁忌――禁図書館を踏み抜いてしまう。
静かな願いは、
王国の裏側で続く戦いへとつながっていく。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる