41 / 42
福岡編
印
しおりを挟む
「おめでとうございます」
入店早々、店員が畏まって一礼した。
なんとなく橙子も背筋を伸ばす。
「ご予算はもちろん、デザインイメージなど漠然としたものでかまいませんのでなんなりとお申し付けください」
店員の予想外に踏み込んだ二言目に、橙子の腹筋が緊張を弛めた。
徹が「付き合え」と連れて来たのは、繁華街屈指のジュエリーショップだった。橙子にとっては全く想定外の場所で笑い出してしまったほどだ。店内の雰囲気がまた徹のイメージとはかけ離れていて、妙なそわそわ感が尾を引いた。
「あぁ?」
婚約指輪をと、一言告げた後がこれである。自ら足を踏み入れたくせに徹は至極厄介に感じているようだ。
店員に凄むのだけは止めて欲しい。
橙子は作り笑いを顔面に貼り付けて、わざとガラスのショーケースに前のめりになる。
徹が予算やデザインを考えているはずがない。全身から「クソめんどくせぇ」を遺憾なく発している。橙子には手に取るよりはっきりと感じられる。
「ひとまず定番と人気商品の二種類をご覧いただきましょうか」
小綺麗な女性の店員は、徹の圧に窮せず橙子に働きかけた。店員がショーケースの鍵を取り出し屈んだ隙に、橙子はこっそり徹の腕を引いた。
「徹さん。私、婚約指輪なんて」
「何でもいいから好きなの選べ」
その一言を聞き逃さず、気を取り直した店員があれこれと持ち出してきた。
どこからどうみても大人婚であり、かつ予算を告げず好きな物をと言い放ったのだ。お決まりの昔ながらの立て爪の指輪が並べられる。
「どれにするんだ?」
「だから要らない……」
小声がかつ尻窄みになると、ギロリと睨まれた。さっさと決めろと言う意味だと分かるのだが、橙子は受け入れられない。下調べもなく気軽に購入できる額ではない。
「それじゃ、結婚指輪にするか」
違い分からねぇしと、徹がポロッと溢したのを聞き逃さななかった。
やっぱり! 判ってたけど、やっぱり!
そもそも徹が指輪を贈ろうと思い立つはずがないのだ。誠か双子にけしかけられたのだと簡単に予想がつく。
徹が「結婚指輪も」と店員に告げると、目に見えて店員のやる気が上がった。
「ちょぉっと待って! 何でいきなり結婚指輪? 絶対私よりいらない人でしょ」
「うるせぇな。要らんが要るだろ。サイズも知らんし、会った時でないとどうするんだ」
それは要るのか要らないのかどっちだ! と、橙子の頭が混乱する。いや、徹は不要に決まっている。
店内であることに遠慮してはいられない。橙子は急ごしらえするぐらいなら後回しにすると突っぱねた。
「俺にひとりで買いに行けと? チャレンジャーだな」
「私だって買うなら色々見たいの!」
橙子が始めた口論を後目に、店員は高級感のあるジュエリートレイを取り出し、結婚指輪を並べていく。煩わしい客の相手もお手の物といった佇まいはなかなかのものだ。
「ぜんっぜん選ぶ気ないじゃん。贈ろうと思ってないんでしょ」
「ああ? 何しに来たと思ってんだ。どうせあちこち行ったところで同じだろうが」
徹は「二度手間、三度手間になるぞ」と悪びれもしない。それどころか挑発上等で勝ち誇る始末だ。
徹に進んで買う意思があるのかという懸念材料は、女心が最も気にするところだ。
「お前、危なっかしいから指輪ぐらい嵌めておけ」
「なんやと?」
流れで喧嘩腰に返してしまったが、言葉を反芻して心がときめく。
「嘘。もしかして心配してたの?」
「危機管理能力がマイナスなのは知っている。保険だ」
「うっわ。自分は飲み会で若い子に迫られたくせに」
「それ……。チッ、尾野か」
「隠したよねぇ。報告義務あると思うんだけど」
「だいたいいつまで出張する気だ。早く片付けろ」
くすっとした笑いで、目の前の店員の存在を思い出した。橙子はバツの悪さを感じたが、徹は安定の飄々たる態度を貫いている。
「それならば、普段使いしていただける物をお持ちします」
大物店員は大袈裟な婚約指輪を引き下げた。
橙子たちの口喧嘩ともいえる会話をヒントにして、新たに見繕って提示された。
「もうこの中から選べ。さっさと決めろ。空港行く前に飯食ってくぞ」
腹減ったとぼやく徹は、指輪選びから完全に離脱した。指輪ではなく食事を考え始めている。
「ちょっとは見てくれてもいいのに。誰のせいでお昼ご飯食べ損ねたと思ってんの?」
「おまえのせいだろ」
「何でよ!?」
「何でって、それ言わせるか」
スツールに腰掛け、ショーケースに肘を付いてつまらなさそうに顎を乗せる徹が流し目を使うと、色気が爆発した。
橙子が、昼間の熱く長過ぎた情事を思い出すにはじゅうぶんな刺激だ。赤面して、何も言うなと睨みつける。
徹は満足したらしく、顎で結婚指輪のトレイを指した。
「あっ、これ素敵」
細く華奢な印象の指輪に目が留まった。よく見れば、控えめに乗せられた石とそれを取り巻く飾りには存在感がある。
店員がすかさず、紐結びで最も強い結び目である本結びを基にデザインされていると薦めた。
古代ギリシャ時代から絆の象徴として婚礼用の指輪に用いられていたと補足説明まで聞いて、橙子の気持ちはほぼほぼ固まった。
「徹さん、これどうかな?」
「これください」
徹はすぐさまクレジットカードを取り出した。デザインは愚か、本気で値段も気にしていない。
あっという間に橙子のサイズで在庫があると確認がとれ、橙子の左薬指に収まった。
着けて行くから要らないとケースを断る徹を遮ると、外すつもりかともう一悶着したが何とかケースも手に入れた。
ジュエリーショップを出た橙子は徹の腕に自分のそれを絡めた。
薬指に感じる慣れない違和感に幸せを感じる。手を繋いで外を歩いたことなど一度も無く、それがまた一段と気分を高揚させる。
「ニヤニヤすんな。気持ち悪い」
橙子は逆ねじを食わせるつもりで、絡めた腕を恋人繋ぎに切り替えてやる。
意外にも徹は嫌がらず、本結びさながら組んだ指が振り解かれることはなかった。
入店早々、店員が畏まって一礼した。
なんとなく橙子も背筋を伸ばす。
「ご予算はもちろん、デザインイメージなど漠然としたものでかまいませんのでなんなりとお申し付けください」
店員の予想外に踏み込んだ二言目に、橙子の腹筋が緊張を弛めた。
徹が「付き合え」と連れて来たのは、繁華街屈指のジュエリーショップだった。橙子にとっては全く想定外の場所で笑い出してしまったほどだ。店内の雰囲気がまた徹のイメージとはかけ離れていて、妙なそわそわ感が尾を引いた。
「あぁ?」
婚約指輪をと、一言告げた後がこれである。自ら足を踏み入れたくせに徹は至極厄介に感じているようだ。
店員に凄むのだけは止めて欲しい。
橙子は作り笑いを顔面に貼り付けて、わざとガラスのショーケースに前のめりになる。
徹が予算やデザインを考えているはずがない。全身から「クソめんどくせぇ」を遺憾なく発している。橙子には手に取るよりはっきりと感じられる。
「ひとまず定番と人気商品の二種類をご覧いただきましょうか」
小綺麗な女性の店員は、徹の圧に窮せず橙子に働きかけた。店員がショーケースの鍵を取り出し屈んだ隙に、橙子はこっそり徹の腕を引いた。
「徹さん。私、婚約指輪なんて」
「何でもいいから好きなの選べ」
その一言を聞き逃さず、気を取り直した店員があれこれと持ち出してきた。
どこからどうみても大人婚であり、かつ予算を告げず好きな物をと言い放ったのだ。お決まりの昔ながらの立て爪の指輪が並べられる。
「どれにするんだ?」
「だから要らない……」
小声がかつ尻窄みになると、ギロリと睨まれた。さっさと決めろと言う意味だと分かるのだが、橙子は受け入れられない。下調べもなく気軽に購入できる額ではない。
「それじゃ、結婚指輪にするか」
違い分からねぇしと、徹がポロッと溢したのを聞き逃さななかった。
やっぱり! 判ってたけど、やっぱり!
そもそも徹が指輪を贈ろうと思い立つはずがないのだ。誠か双子にけしかけられたのだと簡単に予想がつく。
徹が「結婚指輪も」と店員に告げると、目に見えて店員のやる気が上がった。
「ちょぉっと待って! 何でいきなり結婚指輪? 絶対私よりいらない人でしょ」
「うるせぇな。要らんが要るだろ。サイズも知らんし、会った時でないとどうするんだ」
それは要るのか要らないのかどっちだ! と、橙子の頭が混乱する。いや、徹は不要に決まっている。
店内であることに遠慮してはいられない。橙子は急ごしらえするぐらいなら後回しにすると突っぱねた。
「俺にひとりで買いに行けと? チャレンジャーだな」
「私だって買うなら色々見たいの!」
橙子が始めた口論を後目に、店員は高級感のあるジュエリートレイを取り出し、結婚指輪を並べていく。煩わしい客の相手もお手の物といった佇まいはなかなかのものだ。
「ぜんっぜん選ぶ気ないじゃん。贈ろうと思ってないんでしょ」
「ああ? 何しに来たと思ってんだ。どうせあちこち行ったところで同じだろうが」
徹は「二度手間、三度手間になるぞ」と悪びれもしない。それどころか挑発上等で勝ち誇る始末だ。
徹に進んで買う意思があるのかという懸念材料は、女心が最も気にするところだ。
「お前、危なっかしいから指輪ぐらい嵌めておけ」
「なんやと?」
流れで喧嘩腰に返してしまったが、言葉を反芻して心がときめく。
「嘘。もしかして心配してたの?」
「危機管理能力がマイナスなのは知っている。保険だ」
「うっわ。自分は飲み会で若い子に迫られたくせに」
「それ……。チッ、尾野か」
「隠したよねぇ。報告義務あると思うんだけど」
「だいたいいつまで出張する気だ。早く片付けろ」
くすっとした笑いで、目の前の店員の存在を思い出した。橙子はバツの悪さを感じたが、徹は安定の飄々たる態度を貫いている。
「それならば、普段使いしていただける物をお持ちします」
大物店員は大袈裟な婚約指輪を引き下げた。
橙子たちの口喧嘩ともいえる会話をヒントにして、新たに見繕って提示された。
「もうこの中から選べ。さっさと決めろ。空港行く前に飯食ってくぞ」
腹減ったとぼやく徹は、指輪選びから完全に離脱した。指輪ではなく食事を考え始めている。
「ちょっとは見てくれてもいいのに。誰のせいでお昼ご飯食べ損ねたと思ってんの?」
「おまえのせいだろ」
「何でよ!?」
「何でって、それ言わせるか」
スツールに腰掛け、ショーケースに肘を付いてつまらなさそうに顎を乗せる徹が流し目を使うと、色気が爆発した。
橙子が、昼間の熱く長過ぎた情事を思い出すにはじゅうぶんな刺激だ。赤面して、何も言うなと睨みつける。
徹は満足したらしく、顎で結婚指輪のトレイを指した。
「あっ、これ素敵」
細く華奢な印象の指輪に目が留まった。よく見れば、控えめに乗せられた石とそれを取り巻く飾りには存在感がある。
店員がすかさず、紐結びで最も強い結び目である本結びを基にデザインされていると薦めた。
古代ギリシャ時代から絆の象徴として婚礼用の指輪に用いられていたと補足説明まで聞いて、橙子の気持ちはほぼほぼ固まった。
「徹さん、これどうかな?」
「これください」
徹はすぐさまクレジットカードを取り出した。デザインは愚か、本気で値段も気にしていない。
あっという間に橙子のサイズで在庫があると確認がとれ、橙子の左薬指に収まった。
着けて行くから要らないとケースを断る徹を遮ると、外すつもりかともう一悶着したが何とかケースも手に入れた。
ジュエリーショップを出た橙子は徹の腕に自分のそれを絡めた。
薬指に感じる慣れない違和感に幸せを感じる。手を繋いで外を歩いたことなど一度も無く、それがまた一段と気分を高揚させる。
「ニヤニヤすんな。気持ち悪い」
橙子は逆ねじを食わせるつもりで、絡めた腕を恋人繋ぎに切り替えてやる。
意外にも徹は嫌がらず、本結びさながら組んだ指が振り解かれることはなかった。
3
あなたにおすすめの小説
不埒な社長と熱い一夜を過ごしたら、溺愛沼に堕とされました
加地アヤメ
恋愛
カフェの新規開発を担当する三十歳の真白。仕事は充実しているし、今更恋愛をするのもいろいろと面倒くさい。気付けばすっかり、おひとり様生活を満喫していた。そんなある日、仕事相手のイケメン社長・八子と脳が溶けるような濃密な一夜を経験してしまう。色恋に長けていそうな極上のモテ男とのあり得ない事態に、きっとワンナイトの遊びだろうとサクッと脳内消去するはずが……真摯な告白と容赦ないアプローチで大人の恋に強制参加!? 「俺が本気だってこと、まだ分からない?」不埒で一途なイケメン社長と、恋愛脳退化中の残念OLの蕩けるまじラブ!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる