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2巻
2-2
***
サナトはいつも以上に無表情だ。むっつりした顔は不機嫌にすら見える。
それは感情を鎮めようと苦悩する男の顔だった。
彼の心中は荒ぶっていた。
(危険な会話だ……身の置き所に困るのは俺だぞ。あれがガールズトークというやつか? もしかして、男として認識されていないのか?)
逃げるように離れたサナトは、当然二人の会話を耳にしていた。
余すことなくすべてを聞いていた。あれだけ近くにいて聞こえないはずがないのだ。
白いドレスの下には何も着けていないと、あっけらかんと恐ろしい告白をした、自称十九歳。
一瞬とはいえ、胸元に目が向いたのはやむを得ない反応だった、とサナトは自分に言い訳をする。
動揺が隠せたかは怪しい。
冷静になってみると、自分の行動がわざとらしくて、ひどく滑稽に思えた。
だが一方で、仕方なかった、とも思う。
続けて放たれたリリスの一言が動揺に拍車をかけたからだ。
(私よりずっと大きいのに、って言ったんだぞ。嫌でも想像するだろ)
サナトは眉間に深くしわを寄せた。
手が勝手にコンロ型魔道具に火をつけた。まるで体と意思が分かれているようだ。
《魔力飽和》のおかげで、サナトのMPはまったく減らない。
魔法を使うたびにMPの残りを心配していたのが嘘のようだ。普通の人間には考えられないことである。
しかし、サナトはそんな恩恵にあずかっていても、意識はうわの空だった。
両の瞳は一体どこを見ているのか分からない。
(リリスでもあんなことを考えるんだな……いや、比べる対象が現れてしまったからか? 確かにルーティアよりは小さい)
美しい少女の姿が脳内で鮮明に再生された。
想像の中で金属製の胸当てが外され、肩の膨らんだ白いシャツが露わになる。
もはや食事の準備をしていることなど、これっぽっちも頭に残っていなかった。
サナトの目の前で、フライパンがもうもうと白い煙を上げた。
「ご主人様っ!」
異変に気付いて駆け寄ったリリスが大きな声を出した。
サナトは現実に引き戻された。
空焼きされたフライパンが大量の煙を吐いている。慌ててコンロ型魔道具に送っていたMPを遮断した。
リリスがほっと息を吐いた。
「ご主人様、大丈夫ですか? やはり疲れていらっしゃるのでしょう。私が代わります……というか、すみません。本当は私がやらないといけないのに……す、少し、違うことを考えていて……」
しどろもどろになって説明するリリスがサナトの代わりにフライパンを握った。
二人の手が自然と重なった。
「あ、ああ……悪い。俺もちょっと余計なことを考えていた」
サナトは壊れた人形のようにぎくしゃくした動作で身を引いた。
考えていたのはリリスのことだとはっきり言えばいいのだが、内容が内容だけに後ろめたくてごまかしてしまう。
(今思えばあの時も歯の浮くようなセリフだったな。ザイトランと戦う前に何と言ったのだったか……確か「世界にはこんな美しい少女がいるんだ、と自慢したい」……だったか。死ねよ)
出会って間もない少女にあれほど格好をつける必要はなかった。スキルと奴隷を手に入れて舞い上がっていたのだ。
(ナンパ男みたいだ……)
脳内に次々と悪い想像が浮かんだ。
リリスが微笑んでいたのは呆れて苦笑いしていたのかもしれない。
大げさな人だな、と引いていたのではないだろうか。
わずか数秒の間に考えるだけ考えて――無理矢理平静に戻った。
危うく負のスパイラルに陥りそうだった。
(この思い出は封印しよう。誰も見ていなかった。もう自己嫌悪は終わりにしよう。やってしまったものは仕方ない。これから挽回していけば、いずれ――)
ぼんやりと遠くを眺めながら決意を新たにした時だ。
可愛らしいラフな格好に変わったルーティアが、サナトを覗き込んでいた。
暗い金色の瞳が、すべてを見た、と言わんばかりに輝いている。
サナトの表情が瞬時に凍り付いた。
「にやけたり、落ち込んだり、ずっと面白い顔してるけど、どうかしたの?」
「げっ」
サナトは喉の奥で返事をした。ルーティアの美しい柳眉が寄った。
「なにが『げっ』なの⁉ 心配してるのに!」
「……い、いや……何でもない」
「何でもないことないでしょ! はっきり私の顔見て『げっ』って言ったじゃん!」
「違う! その……なんだ……えっと……あまりに美しい顔があって見とれていたんだ」
「嘘ばっかり!」
(そうだ。あの時もルーティアがいたんだった……ってことは、あのかっこつけた台詞は全部こいつも聞いていたってことで……何てこった)
サナトは思わず頭を抱えた。
第四話 迷い
「リリスは料理もできるんだな」
「お店ではたまにまかないを作っていたので。でもそんなに大したことは。それに、これも全てご主人様が色々と用意してくださっているからです。材料もそうですけど、こんなに何種類も調味料をお持ちなんて」
リリスが近くに並べた小さなガラス瓶をしげしげと眺めた。
「怪我の功名というやつだな……俺にとっては必要だったからな」
「必要だったんですか?」
サナトは転移直後のことを思い出す。
強さに恵まれずにその日暮らしを続けていた日々。元の世界の食事で舌が肥えていたために、異世界の食事に到底満足できなかった。
無いなら自分で何とかするしかない。
そんな結論に至ったのは、当然のことだったのかもしれない。
もちろん暮らしに余裕がなかったために、思い描くものを集めるだけでも一苦労だった。
「色々あって、食事にこだわってしまってな。細々と一人暮らしをしていたから料理には抵抗も無かったし、集めているうちに増えてしまったんだ」
「ご主人様ほど強いかたが、細々と生活するなんて想像できません。冒険者になっても、憲兵になっても、すぐに目立ってしまわれたのではないですか?」
「ま、まあ、リリスと会う前は俺にも色々あってな……」
「そだよー。マスターって最初はドブ掃除とかお店の掃除ばっかりしてたもん」
「えっ⁉ ご、ご主人様が……掃除……ですか? あれだけの魔法を使えるのにですか?」
リリスが勢いよく首を振り、目を真ん丸にする。
「……ルーティア、お前に遠慮という言葉は無いのか?」
サナトがこめかみをひくつかせる。
「そんなことをわざわざリリスに話す必要はないだろ」
「そう? でも、あれもマスターががんばってきたことでしょ? 掃除でもしっかり経験値が入るんだよ。ちょっぴりだけど」
「一言多い」
「でも、リリスはマスターの昔話を聞きたいよね?」
「は、はいっ。できれば……聞かせてほしいです」
リリスが期待を込めた眼差しを向けた。
「いいよいいよ。じゃあ私が全部教えてあげる」
「……待て。ドブ掃除まで知っているということは……ルーティアはいつから見ていたんだ?」
「マスターが街の中に来てからだよ」
フォークを止めることなく口に肉を放り込んでいたルーティアが、あっけらかんと言った。
サナトは眉をひそめてこめかみに指を当てた。
「つまり、ほぼ最初からってことだな」
「そういうことになるねー」
「分かった……でも、リリスに話すのは、ルーティアが俺と会話できるようになってからだけにしてくれ」
「なんで?」
「なんでって、それは――」
サナトは「格好悪いとこなんて知られたくないから」という台詞を、すんでの所で呑み込んだ。
リリスに幻滅されたくない。
正直にそう言ったら、ルーティアは何と答えるだろうか。素直に従ってくれるかもしれないし、からかわれるかもしれない。
たとえ知られたところでリリスが手のひらを返すことはないと信じていても不安は消えない。
「誰にでも聞かれたくない過去の一つや二つあるだろ」
「ふーん……」
サナトは軽く肩をすくめて当たり障りのない言葉を返した。
ルーティアが「よく分かんないなあ」とうつむき、皿に載った野菜にフォークを突き刺した。
***
食事を終えて、《ウォーターボール》で食器類を洗う。
迷宮で水は貴重だ。MPさえあれば無限に使える水源は、他に代えられない価値がある。
もちろん攻撃力は1にしてから桶に放った。温度も適温だ。
じゃぶじゃぶと皿をこする音がする。
仕事はリリスとルーティアがしている。
サナトも手伝うと言ったのだが、リリスに「奴隷の仕事です」ときっぱりと拒否されたのだ。
ちなみにルーティアは、「面白そうだから」という理由で一緒にしている。
(あまり役には立ってなさそうだ)
ルーティアは水に手をひたしたままにこにことリリスに話しかけている。
皿は手にしていない。邪魔になっているのではないだろうか。
サナトは二人を尻目に、少し離れた場所で石壁に背中を預けて座った。
体の芯にずしりと重みを感じた。
(一日で色々あったからな……まあ、悪魔騒動に比べれば、他は可愛いものだったが)
出会ったレベル89の悪魔はどの程度の強さだったのか。
ステータスは異次元のものだった。世界ランキングがあるなら上位何番目くらいに入るのか。
見当もつかないが、悪魔を倒せたというのは自信に繋がる。
それに、新たに手に入れたスキルには大いに興味があった。
だが、危険だ。
失敗すれば、次はこの世界から退場することになるかもしれない。リリスも巻き込まれるだろう。
(やはり、復活の輝石をもう一つ買ってからの方がいいか。幸いカニを倒して魔石を手に入れたから金は問題ない。だが……)
もし次に同じ状況になれば、おそらく悪魔に同じ手法は通用しない。そんなに甘い相手ではない。
サナトは腕組みをして、虚空を眺める。
「ねえ、マスター。さっき手に入れたスキル使わないの?」
いつの間にかサナトの目の前にやってきたルーティアが尋ねた。皿洗いは飽きたらしい。
サナトが横目でリリスを窺う。
ちょうど膝をついて鍋を磨いていた。
「もう《時空魔法》なら使っただろ」
「そっちじゃないって」
ルーティアが即答した。
ルーティアが何を言いたいのか分かった。
悪魔から《複写》したスキルは使用したのに、悪魔を倒して得たスキルを未だに使用しないことを不思議がっているのだ。
「簡単に使えるはずがない。危険だ」
「でも、マスターのスキルの一部になったんだよ。心配してる危険って自分に跳ね返ってくるんじゃないかってこと?」
「いや、自分だけじゃない。リリスと……それとルーティアも巻き添えになるかもしれない」
「私も?」
ルーティアが不思議そうに小首を傾げた。
「ああ。俺が完全に死んだら、ルーティアも……死ぬことになるんだろ?」
「うーん……それはそうだと思うけど。あれ? マスター、私の心配してくれるんだ」
「当たり前だ。ルーティアがいないと《解析》も《複写》もできなくなる」
「マスターのスキルとして働くために生きろってこと? ひどいなあ」
「違う。俺とルーティアは一蓮托生だと言いたいだけだ」
「……言いたいことは分かるけど、リリスにはそんな乱暴な言い方しちゃダメだよ」
「……悪い」
苦笑いしたルーティアが近付いてきた足音に気づいて振り返った。
「あっ、リリス、もう終わったの?」
「はい、全部終わりました……あの……二人で何かお話を?」
「マスターがちょっと悩んでるんだって」
「ご主人様が、ですか?」
「……悩みというか、まあ迷いだな」
「迷い……私で力になれるのならご協力いたします」
はっきりと告げるリリスの瞳が座っているサナトを捉えた。
視線に応えるようにサナトが口を開いた。
「そんなに難しい話じゃないんだ。単に、俺のスキルを使用するかしないかで迷っているだけだ」
「どんなスキルなのですか?」
「……《悪魔召喚》だ」
声を落としたサナトの台詞に、リリスが言葉を失った。
サナト 25歳
レベル8 人間
ジョブ:村人
《ステータス》
HP:57 MP:19
力:26 防御:26 素早さ:33 魔攻:15 魔防:15
《スキル》
浄化
火魔法:初級(改)
水魔法:初級(改)
HP微回復(改)
捕縛術:初級(改)
護壁:初級(改)
《ユニークスキル》
神格眼
ダンジョンコア
魔力飽和
時空魔法
悪魔召喚
第五話 悪魔召喚
「やめた方がいいと思うか?」
「……いえ。驚きましたけど、それがご主人様のスキルであるなら、大丈夫だと思います」
首を振ったリリスの顔は心なしか青白い。
たとえ《悪魔召喚》がサナトのスキルでも、出会った悪魔を思い出せば楽観的にはなりえないだろう。
なにせ初めて出会った悪魔が途方もないほどに強力だったのだ。
戦いの中で叫ぶことしかできなかったリリスが恐怖を感じるのは当然だ。
リリスは召喚魔法がどういうものかを知っている。分不相応なものを呼び出せば、召喚主に牙を剥くと聞いたことがあった。
サナトは不安を浮かべるリリスに努めて優しく言った。
「怯えることはない。全く制御できないことはないだろう。悪魔に何かの制約がかかるはずだ」
「……はい」
「それよりも、召喚される悪魔はどんなやつだと思う?」
「それは……あの戦った悪魔ではないのですか?」
「リリスはそう思うのか……」
ゆっくりとサナトが立ち上がった。
「あいつは死んだ。仮にスキルで呼び出しても、俺は記憶が無い別人か、レベルが初期化されるんじゃないかと思ってる。自分より強いものは呼び出せない……それが召喚魔法のルールだと聞いたことがある。悪魔を倒したボーナスというだけで、まったく別の悪魔という可能性もある。もしかすると群れを召喚できるのかもしれない」
「そんな可能性が……」
サナトは深く考え込む。
召喚魔法を使える人間は稀だ。ギルドに出入りしていた頃見聞きしたのも数えるほどだった。
しかも自分のレベル以下のモンスターしか使役できないという、サナトにとっては何のメリットもない魔法だった。
ゲームでよくあるパターンでは、強力な敵は味方になった瞬間に大幅に弱体化する。強さがそのままだとバランスが崩壊するからだ。
「そんなの使ってみれば分かるでしょ」
きょとんと首を傾げたルーティアがあっさり言った。
サナトが呆れたように答える。
「ルーティア……使ってから分かっても遅いんだ。俺は悪魔と召喚契約を結んでいない。なのに、なぜ使えるのか不気味だろ」
「でも使わないと分からないよね」
「……可能性の話をしているんだ。どんな事態でも対処できるようにな」
「ふーん……」
ルーティアは納得していない様子でサナトを見つめる。
サナトが渋い表情を作った。
「《悪魔召喚》に《解析》を使うことができればな……スキルの説明が『悪魔を召喚する』だけでなければ、こんなに迷わないんだが」
ルーティアが両手を頭の後ろに回して賛同する。
「まあね。他のスキルと違って《悪魔召喚》って何にもいじれないし、中も見えないんだよねー」
「あの……その《解析》っていうのはルーティアさんのスキルなのですか?」
リリスが口を挟む。
「そだよ」
「ルーティアは少々特殊でな……スキルを変化させる力があるんだ。リリスのスキルにも使った力だ」
「……ステータスカードでは見えないスキルなんですよね?」
「ユニークスキルと言ってな。まあ俺もよく分かっていないが、通常のスキルとは別に個人に備わっている特殊なスキルだ。他にも持っているが、リリスで言えば《魔力飽和》みたいなものだ」
「ご主人様の眼にはそれが視えるのですね」
「そうだ。ステータスからレベルまですべて見えている。おっと、話がそれたが、要は本当なら変化させられるはずのスキルに一切手が出せないということだ」
「ですからそんなに警戒されているのですね?」
サナトは頷く。
リリスが難しい顔で考え込んだ。そして、顔を上げる。
「ご主人様が迷われる理由は分かりますが、ルーティアさんの言う通り、試してみる以外に無いのではないでしょうか?」
「だよね! だよね!」
「だがな……下手をすれば二人にも危険が降りかかる」
「大丈夫です」
リリスが力を込めて即答した。バルディッシュを握り、にこりと微笑んだ。
「今度は大丈夫です。ご主人様は私が守ります」
「リリス……」
「あっ、私も、私もっ! マスター守るよ!」
「ルーティアまで」
サナトは二人の真っ直ぐな視線を受けて頬を掻いた。
二人がいれば、本当になんとかなるような気がした。
「今の私なら、あの悪魔が相手でも簡単には負けません。もしも大変なことになったらご主人様は逃げてください」
サナトは「バカな」とつぶやき、大きくかぶりを振る。
「リリスを一人置いて逃げられるわけがない。もちろん……ルーティアもな」
「……マスター、なんか優しい」
「茶化すな。それに一度あの悪魔を倒したんだ。どんなやつが出て来ようが、何らかの対処はできるだろう」
「……微力ながら私も協力します」
力強く頷いたサナトは、並んでいる二人の少女を頼もしく思った。
しかし――
何か違和感を覚えて首をひねった。
答えはすぐに分かった。
(いつの間にか、今すぐ《悪魔召喚》を使う流れに変わってしまった。危ないスキルだから慎重にいかないと、という話をしたかったのだが……なぜこんなことに?)
サナトは自分の台詞を思い出す。
(偉そうにかっこつけたからだな……猛省しないと)
二人の熱い視線がサナトの顔に注がれる。
もはや、引き下がることはできそうになかった。
サナトはいつも以上に無表情だ。むっつりした顔は不機嫌にすら見える。
それは感情を鎮めようと苦悩する男の顔だった。
彼の心中は荒ぶっていた。
(危険な会話だ……身の置き所に困るのは俺だぞ。あれがガールズトークというやつか? もしかして、男として認識されていないのか?)
逃げるように離れたサナトは、当然二人の会話を耳にしていた。
余すことなくすべてを聞いていた。あれだけ近くにいて聞こえないはずがないのだ。
白いドレスの下には何も着けていないと、あっけらかんと恐ろしい告白をした、自称十九歳。
一瞬とはいえ、胸元に目が向いたのはやむを得ない反応だった、とサナトは自分に言い訳をする。
動揺が隠せたかは怪しい。
冷静になってみると、自分の行動がわざとらしくて、ひどく滑稽に思えた。
だが一方で、仕方なかった、とも思う。
続けて放たれたリリスの一言が動揺に拍車をかけたからだ。
(私よりずっと大きいのに、って言ったんだぞ。嫌でも想像するだろ)
サナトは眉間に深くしわを寄せた。
手が勝手にコンロ型魔道具に火をつけた。まるで体と意思が分かれているようだ。
《魔力飽和》のおかげで、サナトのMPはまったく減らない。
魔法を使うたびにMPの残りを心配していたのが嘘のようだ。普通の人間には考えられないことである。
しかし、サナトはそんな恩恵にあずかっていても、意識はうわの空だった。
両の瞳は一体どこを見ているのか分からない。
(リリスでもあんなことを考えるんだな……いや、比べる対象が現れてしまったからか? 確かにルーティアよりは小さい)
美しい少女の姿が脳内で鮮明に再生された。
想像の中で金属製の胸当てが外され、肩の膨らんだ白いシャツが露わになる。
もはや食事の準備をしていることなど、これっぽっちも頭に残っていなかった。
サナトの目の前で、フライパンがもうもうと白い煙を上げた。
「ご主人様っ!」
異変に気付いて駆け寄ったリリスが大きな声を出した。
サナトは現実に引き戻された。
空焼きされたフライパンが大量の煙を吐いている。慌ててコンロ型魔道具に送っていたMPを遮断した。
リリスがほっと息を吐いた。
「ご主人様、大丈夫ですか? やはり疲れていらっしゃるのでしょう。私が代わります……というか、すみません。本当は私がやらないといけないのに……す、少し、違うことを考えていて……」
しどろもどろになって説明するリリスがサナトの代わりにフライパンを握った。
二人の手が自然と重なった。
「あ、ああ……悪い。俺もちょっと余計なことを考えていた」
サナトは壊れた人形のようにぎくしゃくした動作で身を引いた。
考えていたのはリリスのことだとはっきり言えばいいのだが、内容が内容だけに後ろめたくてごまかしてしまう。
(今思えばあの時も歯の浮くようなセリフだったな。ザイトランと戦う前に何と言ったのだったか……確か「世界にはこんな美しい少女がいるんだ、と自慢したい」……だったか。死ねよ)
出会って間もない少女にあれほど格好をつける必要はなかった。スキルと奴隷を手に入れて舞い上がっていたのだ。
(ナンパ男みたいだ……)
脳内に次々と悪い想像が浮かんだ。
リリスが微笑んでいたのは呆れて苦笑いしていたのかもしれない。
大げさな人だな、と引いていたのではないだろうか。
わずか数秒の間に考えるだけ考えて――無理矢理平静に戻った。
危うく負のスパイラルに陥りそうだった。
(この思い出は封印しよう。誰も見ていなかった。もう自己嫌悪は終わりにしよう。やってしまったものは仕方ない。これから挽回していけば、いずれ――)
ぼんやりと遠くを眺めながら決意を新たにした時だ。
可愛らしいラフな格好に変わったルーティアが、サナトを覗き込んでいた。
暗い金色の瞳が、すべてを見た、と言わんばかりに輝いている。
サナトの表情が瞬時に凍り付いた。
「にやけたり、落ち込んだり、ずっと面白い顔してるけど、どうかしたの?」
「げっ」
サナトは喉の奥で返事をした。ルーティアの美しい柳眉が寄った。
「なにが『げっ』なの⁉ 心配してるのに!」
「……い、いや……何でもない」
「何でもないことないでしょ! はっきり私の顔見て『げっ』って言ったじゃん!」
「違う! その……なんだ……えっと……あまりに美しい顔があって見とれていたんだ」
「嘘ばっかり!」
(そうだ。あの時もルーティアがいたんだった……ってことは、あのかっこつけた台詞は全部こいつも聞いていたってことで……何てこった)
サナトは思わず頭を抱えた。
第四話 迷い
「リリスは料理もできるんだな」
「お店ではたまにまかないを作っていたので。でもそんなに大したことは。それに、これも全てご主人様が色々と用意してくださっているからです。材料もそうですけど、こんなに何種類も調味料をお持ちなんて」
リリスが近くに並べた小さなガラス瓶をしげしげと眺めた。
「怪我の功名というやつだな……俺にとっては必要だったからな」
「必要だったんですか?」
サナトは転移直後のことを思い出す。
強さに恵まれずにその日暮らしを続けていた日々。元の世界の食事で舌が肥えていたために、異世界の食事に到底満足できなかった。
無いなら自分で何とかするしかない。
そんな結論に至ったのは、当然のことだったのかもしれない。
もちろん暮らしに余裕がなかったために、思い描くものを集めるだけでも一苦労だった。
「色々あって、食事にこだわってしまってな。細々と一人暮らしをしていたから料理には抵抗も無かったし、集めているうちに増えてしまったんだ」
「ご主人様ほど強いかたが、細々と生活するなんて想像できません。冒険者になっても、憲兵になっても、すぐに目立ってしまわれたのではないですか?」
「ま、まあ、リリスと会う前は俺にも色々あってな……」
「そだよー。マスターって最初はドブ掃除とかお店の掃除ばっかりしてたもん」
「えっ⁉ ご、ご主人様が……掃除……ですか? あれだけの魔法を使えるのにですか?」
リリスが勢いよく首を振り、目を真ん丸にする。
「……ルーティア、お前に遠慮という言葉は無いのか?」
サナトがこめかみをひくつかせる。
「そんなことをわざわざリリスに話す必要はないだろ」
「そう? でも、あれもマスターががんばってきたことでしょ? 掃除でもしっかり経験値が入るんだよ。ちょっぴりだけど」
「一言多い」
「でも、リリスはマスターの昔話を聞きたいよね?」
「は、はいっ。できれば……聞かせてほしいです」
リリスが期待を込めた眼差しを向けた。
「いいよいいよ。じゃあ私が全部教えてあげる」
「……待て。ドブ掃除まで知っているということは……ルーティアはいつから見ていたんだ?」
「マスターが街の中に来てからだよ」
フォークを止めることなく口に肉を放り込んでいたルーティアが、あっけらかんと言った。
サナトは眉をひそめてこめかみに指を当てた。
「つまり、ほぼ最初からってことだな」
「そういうことになるねー」
「分かった……でも、リリスに話すのは、ルーティアが俺と会話できるようになってからだけにしてくれ」
「なんで?」
「なんでって、それは――」
サナトは「格好悪いとこなんて知られたくないから」という台詞を、すんでの所で呑み込んだ。
リリスに幻滅されたくない。
正直にそう言ったら、ルーティアは何と答えるだろうか。素直に従ってくれるかもしれないし、からかわれるかもしれない。
たとえ知られたところでリリスが手のひらを返すことはないと信じていても不安は消えない。
「誰にでも聞かれたくない過去の一つや二つあるだろ」
「ふーん……」
サナトは軽く肩をすくめて当たり障りのない言葉を返した。
ルーティアが「よく分かんないなあ」とうつむき、皿に載った野菜にフォークを突き刺した。
***
食事を終えて、《ウォーターボール》で食器類を洗う。
迷宮で水は貴重だ。MPさえあれば無限に使える水源は、他に代えられない価値がある。
もちろん攻撃力は1にしてから桶に放った。温度も適温だ。
じゃぶじゃぶと皿をこする音がする。
仕事はリリスとルーティアがしている。
サナトも手伝うと言ったのだが、リリスに「奴隷の仕事です」ときっぱりと拒否されたのだ。
ちなみにルーティアは、「面白そうだから」という理由で一緒にしている。
(あまり役には立ってなさそうだ)
ルーティアは水に手をひたしたままにこにことリリスに話しかけている。
皿は手にしていない。邪魔になっているのではないだろうか。
サナトは二人を尻目に、少し離れた場所で石壁に背中を預けて座った。
体の芯にずしりと重みを感じた。
(一日で色々あったからな……まあ、悪魔騒動に比べれば、他は可愛いものだったが)
出会ったレベル89の悪魔はどの程度の強さだったのか。
ステータスは異次元のものだった。世界ランキングがあるなら上位何番目くらいに入るのか。
見当もつかないが、悪魔を倒せたというのは自信に繋がる。
それに、新たに手に入れたスキルには大いに興味があった。
だが、危険だ。
失敗すれば、次はこの世界から退場することになるかもしれない。リリスも巻き込まれるだろう。
(やはり、復活の輝石をもう一つ買ってからの方がいいか。幸いカニを倒して魔石を手に入れたから金は問題ない。だが……)
もし次に同じ状況になれば、おそらく悪魔に同じ手法は通用しない。そんなに甘い相手ではない。
サナトは腕組みをして、虚空を眺める。
「ねえ、マスター。さっき手に入れたスキル使わないの?」
いつの間にかサナトの目の前にやってきたルーティアが尋ねた。皿洗いは飽きたらしい。
サナトが横目でリリスを窺う。
ちょうど膝をついて鍋を磨いていた。
「もう《時空魔法》なら使っただろ」
「そっちじゃないって」
ルーティアが即答した。
ルーティアが何を言いたいのか分かった。
悪魔から《複写》したスキルは使用したのに、悪魔を倒して得たスキルを未だに使用しないことを不思議がっているのだ。
「簡単に使えるはずがない。危険だ」
「でも、マスターのスキルの一部になったんだよ。心配してる危険って自分に跳ね返ってくるんじゃないかってこと?」
「いや、自分だけじゃない。リリスと……それとルーティアも巻き添えになるかもしれない」
「私も?」
ルーティアが不思議そうに小首を傾げた。
「ああ。俺が完全に死んだら、ルーティアも……死ぬことになるんだろ?」
「うーん……それはそうだと思うけど。あれ? マスター、私の心配してくれるんだ」
「当たり前だ。ルーティアがいないと《解析》も《複写》もできなくなる」
「マスターのスキルとして働くために生きろってこと? ひどいなあ」
「違う。俺とルーティアは一蓮托生だと言いたいだけだ」
「……言いたいことは分かるけど、リリスにはそんな乱暴な言い方しちゃダメだよ」
「……悪い」
苦笑いしたルーティアが近付いてきた足音に気づいて振り返った。
「あっ、リリス、もう終わったの?」
「はい、全部終わりました……あの……二人で何かお話を?」
「マスターがちょっと悩んでるんだって」
「ご主人様が、ですか?」
「……悩みというか、まあ迷いだな」
「迷い……私で力になれるのならご協力いたします」
はっきりと告げるリリスの瞳が座っているサナトを捉えた。
視線に応えるようにサナトが口を開いた。
「そんなに難しい話じゃないんだ。単に、俺のスキルを使用するかしないかで迷っているだけだ」
「どんなスキルなのですか?」
「……《悪魔召喚》だ」
声を落としたサナトの台詞に、リリスが言葉を失った。
サナト 25歳
レベル8 人間
ジョブ:村人
《ステータス》
HP:57 MP:19
力:26 防御:26 素早さ:33 魔攻:15 魔防:15
《スキル》
浄化
火魔法:初級(改)
水魔法:初級(改)
HP微回復(改)
捕縛術:初級(改)
護壁:初級(改)
《ユニークスキル》
神格眼
ダンジョンコア
魔力飽和
時空魔法
悪魔召喚
第五話 悪魔召喚
「やめた方がいいと思うか?」
「……いえ。驚きましたけど、それがご主人様のスキルであるなら、大丈夫だと思います」
首を振ったリリスの顔は心なしか青白い。
たとえ《悪魔召喚》がサナトのスキルでも、出会った悪魔を思い出せば楽観的にはなりえないだろう。
なにせ初めて出会った悪魔が途方もないほどに強力だったのだ。
戦いの中で叫ぶことしかできなかったリリスが恐怖を感じるのは当然だ。
リリスは召喚魔法がどういうものかを知っている。分不相応なものを呼び出せば、召喚主に牙を剥くと聞いたことがあった。
サナトは不安を浮かべるリリスに努めて優しく言った。
「怯えることはない。全く制御できないことはないだろう。悪魔に何かの制約がかかるはずだ」
「……はい」
「それよりも、召喚される悪魔はどんなやつだと思う?」
「それは……あの戦った悪魔ではないのですか?」
「リリスはそう思うのか……」
ゆっくりとサナトが立ち上がった。
「あいつは死んだ。仮にスキルで呼び出しても、俺は記憶が無い別人か、レベルが初期化されるんじゃないかと思ってる。自分より強いものは呼び出せない……それが召喚魔法のルールだと聞いたことがある。悪魔を倒したボーナスというだけで、まったく別の悪魔という可能性もある。もしかすると群れを召喚できるのかもしれない」
「そんな可能性が……」
サナトは深く考え込む。
召喚魔法を使える人間は稀だ。ギルドに出入りしていた頃見聞きしたのも数えるほどだった。
しかも自分のレベル以下のモンスターしか使役できないという、サナトにとっては何のメリットもない魔法だった。
ゲームでよくあるパターンでは、強力な敵は味方になった瞬間に大幅に弱体化する。強さがそのままだとバランスが崩壊するからだ。
「そんなの使ってみれば分かるでしょ」
きょとんと首を傾げたルーティアがあっさり言った。
サナトが呆れたように答える。
「ルーティア……使ってから分かっても遅いんだ。俺は悪魔と召喚契約を結んでいない。なのに、なぜ使えるのか不気味だろ」
「でも使わないと分からないよね」
「……可能性の話をしているんだ。どんな事態でも対処できるようにな」
「ふーん……」
ルーティアは納得していない様子でサナトを見つめる。
サナトが渋い表情を作った。
「《悪魔召喚》に《解析》を使うことができればな……スキルの説明が『悪魔を召喚する』だけでなければ、こんなに迷わないんだが」
ルーティアが両手を頭の後ろに回して賛同する。
「まあね。他のスキルと違って《悪魔召喚》って何にもいじれないし、中も見えないんだよねー」
「あの……その《解析》っていうのはルーティアさんのスキルなのですか?」
リリスが口を挟む。
「そだよ」
「ルーティアは少々特殊でな……スキルを変化させる力があるんだ。リリスのスキルにも使った力だ」
「……ステータスカードでは見えないスキルなんですよね?」
「ユニークスキルと言ってな。まあ俺もよく分かっていないが、通常のスキルとは別に個人に備わっている特殊なスキルだ。他にも持っているが、リリスで言えば《魔力飽和》みたいなものだ」
「ご主人様の眼にはそれが視えるのですね」
「そうだ。ステータスからレベルまですべて見えている。おっと、話がそれたが、要は本当なら変化させられるはずのスキルに一切手が出せないということだ」
「ですからそんなに警戒されているのですね?」
サナトは頷く。
リリスが難しい顔で考え込んだ。そして、顔を上げる。
「ご主人様が迷われる理由は分かりますが、ルーティアさんの言う通り、試してみる以外に無いのではないでしょうか?」
「だよね! だよね!」
「だがな……下手をすれば二人にも危険が降りかかる」
「大丈夫です」
リリスが力を込めて即答した。バルディッシュを握り、にこりと微笑んだ。
「今度は大丈夫です。ご主人様は私が守ります」
「リリス……」
「あっ、私も、私もっ! マスター守るよ!」
「ルーティアまで」
サナトは二人の真っ直ぐな視線を受けて頬を掻いた。
二人がいれば、本当になんとかなるような気がした。
「今の私なら、あの悪魔が相手でも簡単には負けません。もしも大変なことになったらご主人様は逃げてください」
サナトは「バカな」とつぶやき、大きくかぶりを振る。
「リリスを一人置いて逃げられるわけがない。もちろん……ルーティアもな」
「……マスター、なんか優しい」
「茶化すな。それに一度あの悪魔を倒したんだ。どんなやつが出て来ようが、何らかの対処はできるだろう」
「……微力ながら私も協力します」
力強く頷いたサナトは、並んでいる二人の少女を頼もしく思った。
しかし――
何か違和感を覚えて首をひねった。
答えはすぐに分かった。
(いつの間にか、今すぐ《悪魔召喚》を使う流れに変わってしまった。危ないスキルだから慎重にいかないと、という話をしたかったのだが……なぜこんなことに?)
サナトは自分の台詞を思い出す。
(偉そうにかっこつけたからだな……猛省しないと)
二人の熱い視線がサナトの顔に注がれる。
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