flowing with love(愛は流れて)

花森 雲空

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新生活はドタバタ

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ー匹の子犬と、白茶の子猫をもらった。

名前はまだつけていない。

庭に樹木と畑用に耕してもらうのを、のんびりと眺めていた。

「一応できたよ!」



八卦不動(はっけふどう)は、手を洗わせてくれといった。

台所に連れていくと、二匹がついてきた。

「みたらしと団子は後で遊んであげるから!お兄ちゃん土がついているからね!」



【みたらし】




【団子】

名付けられた。


「ミニバラは家の中で育てると、育ちが早いですよ!えいっ!団子!みたらしまで!」

夕日に連れられて、不動をベッドに誘った。

ほら、大きくなって。

不動が尽きるまで抱かれた。

「あぁ、こんな女にであったことない。月香、もっとほしい」

ビクビクッとした瞬間、キスをして取ってあげた。

「遅くなっても大丈夫?」



「個人でやってるから怒られはしないよ」

私は薬指の指輪を摘んだ。

「奥さんに頭あがらないんでしょ?私、悪役になるから、その店潰して慰謝料にしてね?全部、録画も録音もできてる。もう少ししたら、奥さんと弁護士がくるわ」

私は叫んだ。

チャイムが鳴り、飛び出した。

「庭木の手入れを頼んだだけなのに」

奥さんはベッドにいる不動を叩いた。

「魚水様のご子息に手を出すなんてとんでもないわ!慰謝料として会社を売りなさい。あと、離婚しますからね!」

私の一つの願いだった。

弁護士につられ、私は日本酒を飲みながら鯛のカルパッチョを作り、みたらしと団子にご飯をあげた。

さて、なにかするかなあと職探しをした。

ポルシェ911は、いやみっぽいかと感じながら。

3日後

仕事をするのはやめた。

畑も買ったし、農家を始めるのに、沢山の人と仲良くなった。

9月ならよ、サツマイモに、じゃがいも、葉ぼたんに、茄子やトマトも育つ。ししとうも唐辛子もいけたよな?

カボチャも育つよ!みんなで教えてやろう!

そんなこんなで、私の畑生活は始まった。

朝の早起き、夕方までの畑仕事!

楽しくて仕方なかった。

10月を過ぎた頃、雫が女を連れてやってきた。

「お前のライバルになるよ!鈴花。カップルていいよな!つながりなくて!」 

腐ったな、雫。女なんか娼婦じゃねえか。

「弁護士呼ぶよ」

二人は退散した。私の恋心は歪んでいくばかりだった。









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