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クリスマスの終結とスタート
しおりを挟む寒いと思いながら、ベッドの中の奈也のを探した。
奈也はおらず、みいちゃんが顔を舐めてくれた。
携帯を焦って見たが、何の連絡もない。
ただ、奈也の使っていたウィッグがなくなっていた。
それから、2年が経過した。
みいちゃんと2人で過ごしながら、Butterflyの仕事をこなし、見えない貞操帯を守っている。
今年で28歳になったのか、奈也。
クリスマスには片付けることにしていたツリーの飾りを外している時、玄関から音がした。
「ただいま。白雪」
そこには、心也さんが立っていた。
「奈也は、奈也はどこにいったのよ!?」
すると、高笑いをしだす心也を睨みつけた。
「俺の負けだよ。最後の報酬を渡しに来た。これでButterflyは終わりだ」
すると、手のひらに指輪を置かれ、目の前で契約書を破いた。
母が持っていたという指輪だ。
「愛情が何かわかった気がするよ。さよなら」
そして、心也と入れ替わるように、奈也が帰ってきた。
「待たせて悪かった。もう心配は無い」
私は、奈也に抱きついて叩き泣き続けた。
「どこにもいかないで!私はまつおんなじゃないのよ」
奈也は2年間の間、警察に捕まり、奈也が尋問をしていたという。
辛い対峙になっただろうに。
そして今、結婚はしていないけれど、違う会社に復帰した。
奈也は相変わらず忙しいけれど、私の正直な気持ちは、結婚はしないままでいいと思った。
だって私、恋してるんだもん!
応援ありがとうございます!
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