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陽葵の奇病と仕事のきっかけ
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私は安くはないですと、蒼空に断りを入れて家に帰った。
私は千冬しかいないと告げたのだ。
残念そうな顔をしていたが、正直なとこ軽蔑した。
自分にも、蒼空にもだ。
すると、部屋の中には千冬が座っていた。
「どこいってたんだ?」
私は全てを話すと、千冬の目が腫れていることに気づいた。
「陽葵(ひまり)になにかあったの?」
千冬の6歳離れた弟で、血液が凝固し、身体から膿が溢れ、内臓が壊滅していく奇病
【クリスチャン・バグ病】という病気にかかっていた。
今はアメリカの病院にいて、治療方法もなく、新薬の研究をさせるため、多額のお金がかかるのだ。
「瑞樹が浮気しないことくらいわかっている。陽葵の体調が酷く悪いらしいんだ。ただ、研究所に資金は送った。すまない。心配かけて」
エプロンを付け終え、千冬を抱きしめた。
「頑張ってるのは一人じゃないから」
手を掴んでくれた千冬の頬に、冷たい缶ビールを押し付けた。
「簡単に夕飯作るから待っててね」
冷凍の枝豆を出して、電子レンジにかけた。
【ミマワリ】に入るきっかけになったのは、互いにバトルネットゲームでチームを作り、トップをはっていた頃、ゲーム内で話しかけられたのがきっかけだった。
【リアルマネーが欲しくないか?】と。
私が16歳で、千冬が18歳になる時だった。
剣道部をしていたこともあったが、リアルで喧嘩やブレイクダンスに明け暮れていたこともあり、ノリで入ったのがきっかけだった。
最初は二人で8万もらえた以来、調子にのり出した。
段々と、残酷で被虐な仕事が増えていく度に、何かのリミッターが壊れた。
32万が数百万円、何千万、まれに億の仕事はブラックダイヤモンドと呼んだ。
二人で動くだけなので、リスクは高い。
体中傷だらけだが、骨は折っても折れたことはない。
全て、陽葵の病と同じ病の子を助けるためだった。
「今日は何?甘口カレーにしろよ!」
缶ビールを取りに来た千冬の声に驚き、米を炊き忘れたことに気づいた。
「ごめん、お米炊き忘れた!」
くしゃくしゃと千冬に頭を撫でられ、ハイボールと共に乾杯をした。
すぐに冷蔵庫を覗き、野菜炒めを作ることにした。
「無理だけはやめろよ」
千冬のお決まりのセリフだ。
苦笑いしながら、野菜を切る。
私、その言葉を聞くと刹那にかられるんだ。
兄弟でいなくなるんじゃないかって。
私は千冬しかいないと告げたのだ。
残念そうな顔をしていたが、正直なとこ軽蔑した。
自分にも、蒼空にもだ。
すると、部屋の中には千冬が座っていた。
「どこいってたんだ?」
私は全てを話すと、千冬の目が腫れていることに気づいた。
「陽葵(ひまり)になにかあったの?」
千冬の6歳離れた弟で、血液が凝固し、身体から膿が溢れ、内臓が壊滅していく奇病
【クリスチャン・バグ病】という病気にかかっていた。
今はアメリカの病院にいて、治療方法もなく、新薬の研究をさせるため、多額のお金がかかるのだ。
「瑞樹が浮気しないことくらいわかっている。陽葵の体調が酷く悪いらしいんだ。ただ、研究所に資金は送った。すまない。心配かけて」
エプロンを付け終え、千冬を抱きしめた。
「頑張ってるのは一人じゃないから」
手を掴んでくれた千冬の頬に、冷たい缶ビールを押し付けた。
「簡単に夕飯作るから待っててね」
冷凍の枝豆を出して、電子レンジにかけた。
【ミマワリ】に入るきっかけになったのは、互いにバトルネットゲームでチームを作り、トップをはっていた頃、ゲーム内で話しかけられたのがきっかけだった。
【リアルマネーが欲しくないか?】と。
私が16歳で、千冬が18歳になる時だった。
剣道部をしていたこともあったが、リアルで喧嘩やブレイクダンスに明け暮れていたこともあり、ノリで入ったのがきっかけだった。
最初は二人で8万もらえた以来、調子にのり出した。
段々と、残酷で被虐な仕事が増えていく度に、何かのリミッターが壊れた。
32万が数百万円、何千万、まれに億の仕事はブラックダイヤモンドと呼んだ。
二人で動くだけなので、リスクは高い。
体中傷だらけだが、骨は折っても折れたことはない。
全て、陽葵の病と同じ病の子を助けるためだった。
「今日は何?甘口カレーにしろよ!」
缶ビールを取りに来た千冬の声に驚き、米を炊き忘れたことに気づいた。
「ごめん、お米炊き忘れた!」
くしゃくしゃと千冬に頭を撫でられ、ハイボールと共に乾杯をした。
すぐに冷蔵庫を覗き、野菜炒めを作ることにした。
「無理だけはやめろよ」
千冬のお決まりのセリフだ。
苦笑いしながら、野菜を切る。
私、その言葉を聞くと刹那にかられるんだ。
兄弟でいなくなるんじゃないかって。
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