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国王の憂鬱
しおりを挟む宮殿内の重厚な廊下を通り階段を昇ると、広いバルコニーに出る。そこでは、天井からアーチ状に大きくくりぬかれた柔らかい秋空が見える。
アレク王は、絨毯の上に用意された椅子に腰掛けるなり溜め息をついた。
昨日聞いた悪い知らせを思い出し、装飾のある椅子に肘を付く。
王の内心に関係なく、彼の重たい表情は一枚絵の如く美しい。国内外でも有名な彼の美貌には見る者を弾き返す程の品格と威厳が混在する。
しばらくすると、薄紫の衣をまとった一人の男が近付いた。
国内で希に、王の信頼を得ている付き人、「ミルバ」だ。
ミルバ「陛下、一報が御座います。」
アレク王「今は一人にしてくれ、ミルバ…」
ミルバ「……いやはや、陛下…グッジョブ一行の件で御座います」
アレク王「無事なのか?」
ミルバ「はい、今日の晩戻って参ります」
ミルバ「陛下……もしかして…弟君の事で…?」
アレク王「用は済んだだろ、下がれ」
ミルバ「…は、しかし…後一つ…オレオ殿の体調が優れぬとの知らせも御座います」
アレク王「…………」
ミルバ「ただの風邪のようで…しばらく休ませておきます」
アレク王「…そうか……分かった」
ミルバ「……陛下……いえ……失礼致します」
アレク王「………」
アレク王「…ミルバ………オレオに関してだ」
アレク王「私の許可が出るまで、奴を宮殿には入れるな」
ミルバ「……は、仰せの通りに…」
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