ぐんかん島とすうちゃん

コユメ

文字の大きさ
2 / 30

しおりを挟む
小高い丘を走りながら下ると黄色いレンガの道に出た。

「うわーとっ!…良かった!道だー」

辺りを見渡してホッとしてると

「へー?これって道って言うんだー?」

帽子から声がして

「うわ!ビックリした!そうだった…」

「うん?どうしたの?すうちゃん」

「ううん、なんでもない…あ!」

誤魔化そうとした時、視界の角に青いランドセルが見えた。

「人だ!」

慌ててランドセルが見えた方に駆け出した。
少しだけ見えた青いランドセルは角を曲がってしまったようで私は必死に大声で

「あの、ちょっと待って!」

叫びながら角を曲がると青いランドセルを背負った子供がこっちを振り向いた。
振り向いた子供を見てビックリした。
だって…そこに居たには…青いランドセルを背負ったウサギの男の子と赤い手提げを持った亀の女の子が私を見ていたから
私は咄嗟に声が出なくて口をパクパクさせていると、それをみたウサギの男の子が亀の女の子を庇うようにしてズイっと前に出て来て私を睨みながら

「誰だ!お前!」

ウサギが喋った!それに服着てるし…二足歩行してる…どうなってるのこれ?ビックリし過ぎて何も言えずにいると今度は亀の女の子がウサギの男の子に

「もう!うーちゃん!そんな言い方したらダメだよ…ほら怖がってるじゃないの!」

「何言ってんだよカメ!こいつきっとクマ先生が言ってた変質者だぞ!きっと!」

うーちゃんと呼ばれたウサギの男の子は必死に私が変質者に違いないと力説しているが亀の女の子は私をじっと見て首を傾げ

「そうかな?私にはそう見ないけど…普通の女の子に見えるけど?」

それでもウサギの男の子は疑惑の目で私を睨み

「さっきから何も喋らないのは、そうに違い無い!そうだろ?変質者!」

其処まで言われてようやく

「変質者じゃないよ!」

慌てて言うと亀の女の子がうんうんと頷き

「ほらー!違うじゃない、うーちゃん!謝らないと」

「は?だったら一体何の用で俺達に声かけたんだよ」

ウサギの男の子はまだ私を疑っているのかジーと見てくる私は必死に2人に目が覚めたら此処に居た事を説明すると

「なんじゃそりゃ?嘘付くのも大概にしろよ?そんな馬鹿みたいな話が有るわけないだろう?…てっ事は、やっぱり変質者か!」

話が進まない…いい加減私も怒りながら

「違うって!私も上手く説明出来ないんだけど…」

上手く説明出来ない不安に亀の女の子が

「もしかして…迷子って事?」

「迷子?ううん…わかんないの…自分の部屋でベットで寝て起きたら知らない所で…」

うつむき困っているとウサギの男の子がポンと手を叩き

「分かった!お前…迷子だ!」

「……。」

亀の女の子とわたしが顔を見合わせて

「…うーちゃん、話聞いてた?」

「いや…私たぶん…迷子じゃない…と思う」

私が反論すると、ウサギの男の子は投げやりに

「もう、迷子でいいだろ!んで?」

話も進まないし…もう迷子で良いかと私は2人に

「もう、迷子でもいいけど…私お家に帰りたいの」

亀の女の子が私をじっと見て

「本当に帰りたいの?」

何いってるんだろうこの子

「そりゃ、帰りたいに決まってるよ!」

そう言うとウサギの男の子が不思議そうに

「何が決まってるんだ?」

咄嗟に詰まってしまった。
私は本当に帰りたい?それは帰りたい…はず…それに一人は寂しいし…

「…だってここには、私を知ってる人が居ないし一人は嫌!寂しいもん!」

大声で言うとウサギの男の子が

「もう俺達はお前の事知ってるぞ?だったらもう一人じゃないぞ!」

ウサギの男の子が言うと亀の女の子も頷き

「そうだわ!良かったら私達とお友達になりましょう?私の名前はカメ。皆からはカメちゃんて呼ばれてるのよろしくね?…そしてこっちは、うーちゃんって言うの」

「おう!うーちゃんだ!」

どうだと胸を張ってるうーちゃんに何でこんなに自信満々何だろうと思っていると

「それで?あなたのお名前は?」

カメちゃんに聞かれ

「私?私の名前は菫。でも皆からは、すうちゃんって呼ばれてるよ」

「すうちゃん?いいお名前ね」

「おう!よろしくな!すう!」

こっちで友達が出来たぽい…?
早速うーちゃんがワクワクとした顔で

「ところで、すうが寝てたベットは何処にあるんだ?」

私は丘を指さし

「あそこだよ」

カメちゃんが

「ベットの他には何かあるの?」

私は首を振り

「ベットしかないよ」

カメちゃんは唖然とした顔で

「え?それだけ?」

「うん、それだけ」

「おー!それはスゲーな!」

うーちゃんの言葉にカメちゃんが

「スゲーな!じゃないよ!色々駄目じゃないの!」

「そうかー?かっけーじゃん!な!すう!」

喋ろうと口を開こうとすると

「ぐー!」

…お腹が鳴った。
恥ずかしい…お腹に手を当てて2人を見るとカメちゃんが青い顔で

「もしかして…何も食べて無いの?」

頷いて

「少しだけチョコと飴を食べたんだけど…足りなくて」

うーちゃんが不思議そうに

「ちょことかあめってなんだ?美味いのか?カメは知ってるか?」

「ううん?私も聞いた事無い」

まだ有ったかなとポケットを探ると飴が2つ出て来た。
それを2人に

「これが飴だよ?食べてみる?」

2人に差し出すと、うーちゃんは一つを手に取って

「これが食い物?ガサガサして不味そうだなー」

そう言ってうーちゃんは口の中に入れようとした私は慌てて

「袋のままじゃ食べれないよ!飴はその中に入ってるの」

カメちゃんも飴を手に取って器用に袋から飴を出して

「うわー綺麗な色のガラス玉みたい…食べちゃうのもったいないね」

その言葉にうーちゃんも飴の包みを剥がして

「なんか固いなこれ?本当に食い物なのか?」

…そう言えば…ウサギと亀に飴って大丈夫なんだろうか?
いやそもそもアッチのウサギと亀とは違うみたいだし…
そもそもあっちのウサギと亀は喋らない…し大丈夫かな?
分かんないけど…2人が嫌がってないしな…そう悩んでいると頭のキノコが

「飴だ…」

ビックリした…うーちゃんとカメちゃんには聞こえていないようだけど、相当敵視しているようだ…

「すう!聞いてんのか!」

うーちゃんの声にハッとし

「え!何か言った?」

「これ食っていいのか?」

「いいよ、うーちゃんのはブドウ味でカメちゃんのはイチゴ味だよ」

2人は恐る恐る飴を口の中に入れると驚いた顔で

「うわ!何だこれ?口の中がうまいぞ!」

…おいしい事は伝わったけど…口の中がうまいって…
するとカメちゃんもホッペに手を当てて

「うん!口の中が甘くてすっぱい!でもそれがとても美味しい!これがあめなのね!」

2人は興奮したように

「すう!お前こんな美味いもん持ってるなんて!スゲーな!」

「ありがとう?」

「うん、でも…これだけじゃお腹一杯にはなんないね…ねぇ、うーちゃん…」

カメちゃんはうーちゃん2人がボソボソと話して、うーちゃんが頷いてポンと手を叩いて

「よし!それじゃ俺皆の所行ってくるわ!後はカメよろしくなー!」

そう言うなり手を振って走り出した。
そしてアッと言う間に姿が見えなくなり

「え!足速!もう見えなくなっちゃった!」

私がビックリしているとカメちゃんがのんびりとした口調で

「うーちゃんはクラスで一番足が速いんだよー、それじゃ私達はすうちゃんのベットの所まで戻ろうか?」

「え、でもうーちゃんはいいの?」

聞くとカメちゃんはうんと

「うーちゃんの事なら大丈夫だよ、うーちゃんは鼻も利くから私達の所も直ぐわかるの、さ、すうちゃん行こ?」

そう言われて私はカメちゃんと元に居た場所に帰ろとして

「…あれ?どっちから来たっけ?こっちだっけ?」

キノコに話かけると

「ううん、そっちじゃないよ?あっちだよ!すうちゃん!」

その言葉にカメちゃんが目を丸くして

「え!帽子がしゃべった?」

そうだったと、私は帽子を手に持って

「これ、帽子じゃ無くて…」

そこまで言いかけて…止まった。
帽子じゃなくてキノコなのって言ってもいいのかな…
いやでも喋るウサギと亀がいるんだし大丈夫か?うんと頷き

「実はこれキノコなの!」

カメちゃんを見ると固まってる…そして私の帽子と私を何回か往復して

「え…キノコって喋るの?」

カメちゃんの言葉に、こっちがえっ?となった。
こっちで色々有りすぎて、当たり前だと思っていたが、そうじゃないらしい…やっぱり…頭にキノコを乗せた変な子だと思われた!

「…え、キノコって喋れないの?」

「キノコは…喋らないと思うよ…?」

キノコはカメちゃんの言葉を誉められたと勘違いしたのか

「僕は!喋れる美味しいキノコなの!」

元気よく答えた。
…私はショックで言葉が出ずにいると
カメちゃんが私の帽子に興味津々に

「…君は美味しいの?」

えー?何その質問…

「うん!僕とっても美味しいに決まってる!」

「そうなんだー!凄い自信だね!」

…何だろうこの会話は…それに美味しいに決まってるって何だろう?
最初はカメちゃんもキノコの事ビックリしていたのに…慣れたのか普通に会話をしてる…慣れるの早くない?
色々考えていると、いつの間にかベットの所迄帰って来たようで他のキノコ達が一斉に

「お帰りー」

「早かったねー」

と言うと帽子だったキノコが

「ただいまー!よっと!」

「え!」

そう言いポンと音をたてて私の頭からベットの元の位置に戻った

「ビックリした!頭が爆発したかと思ったじゃん!戻るなら戻るって言ってよ!」

キノコに文句を言うとキノコ

「あーごめん!」

それを見たカメちゃんが感心したように

「本当に…キノコだったんだね…」

私はハッとして

「うん…なんかビックリさせちゃってごめんね?ほら、キノコ達も謝って!」

「ごめんなさいー」

「あ、それは大丈夫だよ!それよりもすうちゃん…あのキノコさん達は食べれるの?」

「…みたいだけど、私キノコ嫌いで食べた事ないの…だから大丈夫かは、わかんない」

「そうなんだ…このキノコさん達って抜くともう生えない?」

「それは大丈夫だよ、さっき抜いても直ぐに生えてきたし」

さっき抜いたキノコを見ると

「うん?どうしたの?食べる?」

そう聞かれ首を振り

「要らない」

そう言うとカメちゃんはキノコ達に

「キノコさん一本抜いもいい?」

キノコ達が

「いいよー」

カメちゃんがい一本抜いてみると直ぐに新しいキノコが

「生まれた!」

カメちゃんがまた抜くと

「はじめまして!」

抜いても抜いても生えてくるキノコ…これどうするんだろう…

「カメちゃん、キノコそんなに取ってどうするの?」

カメちゃんに聞くと

「これ?交換するの」

「交換?」

「うん、今うーちゃんが村の人達を呼びに行って…あ、ほら!」

カメちゃんが見た方を見ると村の人達らしい集団が見えた。
その先頭にはうーちゃんが居た。
そしてうーちゃんは私達を見るなり凄い速さで駆け寄り、あっと言う間に側まで…やっぱり速い…速過ぎるでしょ!え?ウサギだから?だからカメちゃん普通にしてるんだろうか?これって聞いても良いのかな…わかんないー頭の中ぐるぐるしてると、うーちゃんが何食わぬ顔で

「結構人集まったけど、何と交換するか決まったか?」

そう聞かれたけど、ビックリし過ぎて何も言えずにいると、私の代わりにカメちゃんが手に持っていたキノコを見せて

「うん、このキノコさんにしようと思って」

うーちゃんはキノコを見て

「へぇー、旨そうじゃん!これで決定だな!」

そう言う、うーちゃんの後ろから

「おーい、うーちゃん置俺達をいていくなよー!」

手に荷物を持った人達がうーちゃんに
「俺達うーちゃんみたいに速く走れないんだから先に行くなよ…はぁはぁ」

「そうよ…案内のうーちゃんが走ったらもう私らじゃ無理なんだから…うーちゃんの足の速さは村一番なんだから…もう付いて行くの大変だった…」

村一番なんだ…私はうーちゃんに道案内は絶対頼まないと心に誓った。
皆それぞれ息を切らせながら、うーちゃんに追い付き文句を言ってる…

「あー、ごめん!ごめん!つい走っちゃった!皆大丈夫か?」

うーちゃんが皆に謝ると皆も大分落ち着いたのか

「もう、大丈夫だよ、それで?どうしたらいいんだ?」

するとカメちゃんが村の人達に頭を下げて

「ここまで来て貰ってありがとう御座います。ここに一列に並んで貰って良いですか?」

そう言いテキパキと私の前に村の人達が並んだ。そして

「すうちゃん、これ渡してあげて」

とキノコを渡された。

「あ、ありがとうカメちゃん、あの…これどうぞ?」

渡されたキノコを並んでくれたパンダのおばさんに渡すとおばさんはニコニコと

「おや、美味しそうなキノコだね、ありがとうね、あたしからは、これ」

そう言って差し出してきたのは、綺麗なボウルに赤い実が3つ入ってる、何の実だろう?

「あの…パンダさん?これは?」

聞くとパンダのおばさんは

「あたしの名前はパンだよ」

「パンさん?あの…私すうっていいます。」

「すうちゃんって言うのかい!今後ともよろしくね、何か困った事が有ればあたしの家に来な?いいね?あたしの家はうーちゃんが知ってるから!な!うーちゃん!」

うーちゃんを振り返るとオッケーとサインした。

「いいんですか、ありがとうございます。」
頭を下げるとパンさんが

「それはそうと、まだそれの説明してなかったね、それはパンの実だよ」

パンの実?なんだろうとカメちゃんをみてもわからないのか首を振ってる、今度はうーちゃんを見ると、うーちゃんは私のベットのキノコを一心不乱に収穫してる…

「うーちゃん?」

話かけても

「ウリャウリャ!俺は!まけねー!」

とキノコを抜いていて気付いて無い…何に負けないんだろう…とキノコを見るとキノコも何故か意味ありげに笑いながら

「フフフ!無駄無駄!抜かれも!抜かれても!私達は生える!」

…どうこと?なんの戦い…?カメちゃんを見るとまた首を振ってる…
ボウルの中の赤い実を見て…多分何かの果物だろうと納得した。

「あの、パンさんありがとうございます!」

「いいんだよ!キノコありがとうね」

そう言いパンさんは手にキノコを持って帰って行った。私がジーと赤い実を見てるとカメちゃんが

「すうちゃん、それ預かるよ」

そう言ってベットの上に置いてくれた。
私がお礼を言おとすると

「おー!このキノコ美味しいなー」

振り返ると口一杯にキノコを食べている…うーちゃんが居た…えー食べてる…さっきまで戦っていたキノコを…

「もしかして…食べてるのって…」

「おう、だって、コイツらが美味いって言うからさぁ、どんなもんだろうって思ってさーそしたら結構美味いのな!すうがくれたアメの次に美味い」

アメの次って、チラッとキノコ達を見ると

「アメの次…!」

「ぐぬぬぬ!」

「負け…た。?」

うーちゃんの言葉にキノコ達がざわついている…なんだろうこれ…

「あの…僕の番いいかな?」

そうだったと振り返ると羊の男の人が手に持っていたビーカーを差し出した。
ビーカーを見ると蒼い液体が揺れていた。
首を傾げ

「これは何ですか?」

聞くと羊の男の人は自慢気に

「これは、海の水が入ってるんだよ!」

近くに海が在るんだろうか?私が居た所じゃ海まで遠かったから海には憧れてたんだよね…確か海の水はしょっぱいって言ってたけど本当かな?少しだけ飲んでみようとすると羊の男の人が慌てて

「うわ!駄目だよ!海の水なんか飲んだら溺れちゃうよ!それ…もう一度僕に渡してくれる?」

そう言われビーカーを渡すと羊の男の人はビーカーを逆さまにした。
次の瞬間物凄い勢いで水が流れ出た。
でもおかしい…ビーカーの水量を越えた水が出てるのに…一向に水が無くならない…そして羊の男の人がビーカーを元に戻すと、ビーカーの水はさっきと同じ量で変わってなかった。…これを貰って…一体どうすれば?困ったが、まあ…面白いしいいかと

「…ありがとうございます」

と言うとカメちゃんが羊の男の人にキノコを渡すと。嬉しそうに私に手を振り帰っていった。まあ、喜んでくれたしいいか…うん!
そして次は犬のおばさんで、おばさんは私の手に種を差し出した。私は首を傾げ

「これは、何の種ですか?」

聞くと犬のおばさんはニッコリと

「実の種だよ」

「実の種ですか?」

「そうだよ」

どうしょう…さっぱり分からない…種なんだし植えるんだよね?このまま食べるんじゃあないよね?取り敢えず…

「ありがとうございます」

言うと犬のおばさんは嬉しそうにキノコを抱え帰っていった。
その後も村の人達から色々な物を貰ったけど大半は分からない物だった。
そして全て列に並んでくれた人達が帰ると

「だー!やっと!終わったー!」

うーちゃんが伸びをしながら言うとカメちゃんも頷き

「うんでも、楽しかったね!」

私は2人に

「あの、今日は本当にありがとう2人が居てくれて…本当に助かったよ!」

言うと

「キノコも頑張ったー」

「うんうん!キノコ普及活動!」

「これで、皆キノコの友達…フフフ!」

若干キノコに引きながら

「…うん…キノコ達もありがとうね…友達食べられちゃうけど…」

あれ程抜かれたのに…不思議なキノコ…と考えていると

「それじゃあ、そろそろ私達帰らないと」

カメちゃんがそう言うとうーちゃんも

「そうだなー母ちゃん達が心配してそうだから帰ろうぜ!」

2人が帰っちゃうのは寂しいけど…仕方ない2人にも待ってる家族が居るんだし…

「うん、今日はありがとう、気を付けてね」

そう言うとカメちゃんが心配そうに

「すうちゃん一人で大丈夫?私のお家に泊まる?」

咄嗟に頷きそうになったけど、そこまで甘えられない…私はううんと首を振り

「大丈夫だよ!キノコ達もいるし寂しくないから!」

カメちゃんが私の手を握り

「これ、私のお家の地図なにかあったら来てね?何もなくても来てくれると嬉しいからね、すうちゃん…」

手の地図を見て心が温かい…嬉しい。
でも私は此処で頑張ろうと2人に

「うん、ありがとう」

伝えて2人に私が取ったキノコをたくさん渡した。2人は

「すうちゃん!また明日ね」

「じゃーな!また明日くるぜー!」

私は2人に手を振り

「バイバイ!」

私は一人バタンとベットに背中から倒れると夜空に輝く無数の星が見えた。
生まれてこのかたこんな星空見た事がない…

「うわー!きれー」

ボソッと言うと同時にお腹が鳴った。

「……。」

2人が帰っててよかった…恥ずかしいと横を見るとパンダのパンさんから貰ったパンの実…起きてカゴから赤い実を取ってカブリと食べると

「…何これ…?」

パンの味がする…それも美味しい…不思議だ
私はパンの実を食べて帰り際カメちゃんから貰った飲み物を飲んで

「お腹一杯だー」

またベットに寝転んでいると少し風が出てきた。私は焦って

「うわ!よく考えたら…ここ大丈夫なのかな?」

するとキノコ達が

「どうしたの?すうちゃん」

「ここ寒くない?」

するとキノコ達が急にザワザワと相談し始めた。

「すうちゃん寒いんだって!」

「寒いのダメ!」

「よし!歌おう!」

いきなり大きな声で合唱し始めた。咄嗟の事に戸惑ってると

「キノコ大きくなるよー」

「どのくらい?」

「すうちゃんぐらい?」

「ううん?もっと大きくなるよ!」

そう言いながらベットのキノコはドンドン大きくなってベットも飲み込んで大きくなっていく…そして

「このぐらいでいいかな?すうちゃん?」

上を見て横を見て

「お家だ…凄い!窓もドアもちゃんとある…かわいい!」

可愛いキノコのお家に感激してると後のキノコ達も一斉に

「僕はーすうちゃんが使う椅子とテーブルになるねー」

「じゃあ、私はランプになるよー」

今度はキノコ達がキノコ家具になっていく、これも可愛い!

「すうちゃん?これでいい?」

キノコのお家が出来上がった。
キノコのキッチン、キノコのトイレ、キノコのお風呂…キノコ凄い!

「キノコ頑張ったよー」

「凄い?」

「多機能のキノコー」

思わず

「たきのう?…良くわかんないけど凄い!嬉しい!ありがとうね!」

お礼を言うとキノコ達は

「じゃあ、食べる?」

即座に首を振り

「それはいい!」

断ると

「ちぇ!」

と言われ笑うとキノコ達も笑った。
これで少しは安心かなっと、そして貰った物をキノコのチェストにしまおうとパンのカゴを見るとさっき一個食べてパンの実は後二つの筈なのに…カゴにはパンの実は3つ並んでいた…目を擦りながら、見間違えたかな?

「…眠い?すうちゃん?」

「うん、流石に疲れたかも…もう寝るよ」

私はパジャマに着替えてキノコの洗面所に行くとキノコ柄の歯ブラシを取って歯を磨いてベットにもぐり込みキノコ達に

「お休みなさい」

言うと

「お休みすうちゃん」

「いい夢を」

「いいキノコを」

もう眠くて…考えられないけど
きっとキノコの夢をみるんだろう
おやすみなさい


















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

あだ名が247個ある男(実はこれ実話なんですよ25)

tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!! 作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など ・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。 小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね! ・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。 頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください! 特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します! トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気! 人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説

オバケの謎解きスタンプラリー

綾森れん
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞をいただきました! ありがとうございます! ――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。 小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささやかれていた。 結菜は難関中学に合格するため、塾の夏期講習に通って勉強に励んでいる。 だが一方で、自分の将来にひそかな期待と不安をいだいてもいた。 知らない自分を知りたい結菜は、家族が留守にする夏休みのある夜、幼なじみの夏希(ナツキ)とともに七不思議めぐりを決意する。 苦労して夜の学校に忍び込んだ二人だが、出会うのは個性豊かなオバケたちばかり。 いまいち不真面目な二宮金次郎のブロンズ像から、二人はスタンプラリーの台紙を渡され、ルールを説明される。 「七不思議の謎を解けばスタンプがもらえる。順番に六つスタンプを集めて大階段の鏡のところへ持って行くと、君の知らない君自身が映し出されるんだ」 結菜と夏希はオバケたちの謎を解いて、スタンプを集められるのか? そして大階段の鏡は二人に何を教えてくれるのか? 思春期に足を踏み入れたばかりの少女が、心の奥底に秘めた想いに気付いてゆく物語です。

俺と犬

KAORUwithAI
児童書・童話
ある日拾った、一匹の芝犬。 「芝犬だから、シバ」――そんなノリで名付けたけど、こいつただの犬じゃない。 食べ物は狙うし、散歩は俺が引っ張られるし、時々人の言葉わかってない?って顔する。 これは、ちょっと間抜けな俺と、妙に賢い(気がする)犬シバの、 クスッと笑えて、ちょっとだけ心あたたまる日々の記録。

少年騎士

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。

左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~

菱沼あゆ
児童書・童話
 菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。 『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。  旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』  大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。

未来スコープ  ―キスした相手がわからないって、どういうこと!?―

米田悠由
児童書・童話
「あのね、すごいもの見つけちゃったの!」 平凡な女子高生・月島彩奈が偶然手にした謎の道具「未来スコープ」。 それは、未来を“見る”だけでなく、“課題を通して導く”装置だった。 恋の予感、見知らぬ男子とのキス、そして次々に提示される不可解な課題── 彩奈は、未来スコープを通して、自分の運命に深く関わる人物と出会っていく。 未来スコープが映し出すのは、甘いだけではない未来。 誰かを想う気持ち、誰かに選ばれない痛み、そしてそれでも誰かを支えたいという願い。 夢と現実が交錯する中で、彩奈は「自分の気持ちを信じること」の意味を知っていく。 この物語は、恋と選択、そしてすれ違う想いの中で、自分の軸を見つけていく少女たちの記録です。 感情の揺らぎと、未来への確信が交錯するSFラブストーリー、シリーズ第2作。 読後、きっと「誰かを想うとはどういうことか」を考えたくなる一冊です。

処理中です...