別にこいつとは付き合ってませんけど?

紫蘇

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恋人同士になる試練

次の祠、そのまた次の祠…

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8つ目の祠を攻略した後は、もちろん9つ目、10個め、11個め…。
次の祠で丁度半分の12個めだ。
そしてその次は南の街…セレスさんの故郷。

8つ目の祠で無事に初合体した俺とミシェルは、その後の祠でも勿論最後まで致した。

それで分かったのは、中出しされた後何もしないでいると腹を壊すという事だった。

9つ目に向かう前に神様に相談すると
<事後も洗浄棒で洗うと良いわよ!>
と解決策を頂いたので、後始末をミシェルに頼んだら、どうも「前にする事」と刷り込まれてしまっているらしく、綺麗にしたのが無駄になる事もしばしば。

…しばしば、って言うほどしてないけどね!

道中は実にいつも通りで、魔物が出ればみんなで倒し、俺が光を撒くスタイルだ。
もちろん妙にくすんでる部分にも光を撒くし、宿泊所にも光を撒くし…。

俺、光の力だけはしくじった事無いんだよね。
もちろん、トモアキのデータベースやみんなのサポートがあってこそだけど、光の力は水みたいな性質も持ってる事が分かってから色々工夫するのが楽しくて…。

練習がてら浄化したい場所で渦を書くように光を流してみたり、木の間を縫うように光を走らせたり…。
そうすることで、光が届かない場所を無くせるし一石二鳥。


それから、東の街にほったらかしてきたバンデリンの人々も引き取り手がやって来たらしい。
未知の行き先に転移する魔法は人は難しいけどお手紙なら何とかなったみたいで、使者が着く前に連絡が取れたんだって…

良かった良かった。

そんで、王様と王妃様とお付きの騎士っぽい人たちを叩き返して、何故か南の街でリゲルさんと合流することになったんだけど…

なんで?

セトさん曰く、リゲルさんが付いてくるのはセレスさんの警護じゃないかって。
俺は夫婦間のいざこざに巻き込まれるのが辛いっていうのが半分くらいあると思ってるけど。

だってさぁ。

王様は異様に甘えん坊だし。
王妃様はヒステリックだし。

多分、リュールミエール王子のために働くのが一番楽しいんだろうな。
残り2人の王子様がどんな人か知らないけど、親に毒を盛ったりお兄ちゃんのものを破壊しまくったり、まあまあな人たちっぽいもんね…。

会った事無いから知らないけど!



あとマルコさんの調子もかなり戻った。
南の街の祠からは同行も出来そうだって!
治癒魔法が使える人がいると、やっぱ安心感が違うよね。

ハイドさんに良かったですね、って言ったら

「もうちょっとしたらセックスできる…」

と言ってニヤニヤしてた。
そんでもってマルコさんに後頭部を叩かれてた。

ハイドさんって大人の男な見た目と裏腹にかなり子供っぽいとこがあるんだよね…
旅をしてるうちに何となく化けの皮が剥がれたというか、演じるのを止めたっぽい。
多分、外周の2つ目で扉を開けたからだ。

それから、セレスさん…
王子と遠距離になってから時々寂しそう。
リゲルさんと合流したら少しは元気になるかなぁ。

リラさんとセトさんは通常運転。

トモアキとクリスチーヌさんはぐっと距離が縮まった感じ。
正式にお付き合いを始めたわけじゃないらしいけど、友達以上恋人未満なレベルには到達したそうだ。
こっちも浄化の巡礼が終ったら告白するつもりなんだって。

「無事に終われると良いんだけどなぁ…」
「ん?何がよ」
「浄化の巡礼」
「あー…ってか、終わってからが本番だけどな!」

トモアキの言葉に、クリスチーヌさんが反応する。

「ええ、巡礼が終ってからも忙しいですからね。
 東と南と西の街から王都までの3本の道も浄化して頂きたいので、早速その依頼が来るかと思います」
「あっ、そうか…北の街までの道しかしてないですもんね」

一緒に馬車に乗ってるマルコさんも言う。

「俺とハイドも付いていきたいところですが、各々の騎士団の都合もありますからねぇ…。
 ああ、ミシェルは付いていくのでご心配なく」
「その前に、泣かせた者たちに謝罪はして頂きますけど」
「それ、告白してきた子を尋問したってやつ?」
「ええそうです。
 あれで恋愛が怖くなった者もおりますし」
「うーん罪が重い」

別の意味で…いや、正しい意味で?
ミシェルは沢山の人を泣かせて来たんだろうな。
見るからにモテそうだもん…。

「外面は良いんですよ外面は」
「無駄にピュアだしな」
「貴族生まれで気品だけはありますし」
「びっくりするほど嫉妬深いしな」
「……」

ミシェルの事をこき下ろすマルコさんとクリスチーヌさんの会話に俺とトモアキは半笑いだ。

俺はふと馬車の外を見る。
馬に乗ったミシェルと目が合って、手を振る。
ミシェルも俺に手を振って…。

さて、次の祠もそろそろ見えて来る…

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