145 / 214
恋人同士になる試練
15番目の祠 5
しおりを挟む
ミシェルの話を総合すると、この国の「貴族」が見えてきた。
貴族とは、
・世襲の支配階級
・建国以来血筋の断絶がない
・歴史と伝統を大事にする
・魔力が余程多くない限り生まれた土地から離れない
というものだ。
何故かお金があるわけではなく、領地を持っていて、そこを治めることでそこから税収を得ている。
当然税収であるからには領民の為にそのお金は使われるし、お金を使うのは基本的に領内だそうだ。
「意外と自由が無いんだね」
「自由?」
「生まれた土地を離れられないじゃん?」
「…ふむ?
だが、全員が好きでそうしているのだぞ?」
「そうなんだ…不満はないの?」
「そうだな、特には…」
ミシェルは特段何も思わないようだ。
俺はさらに突っ込んで聞いた。
「じゃあミシェルも騎士になりたくなかった?」
「ふむ…いや、特に何も。
そういうものだと思って来たから」
「ふうん…そうか」
ミシェルもやっぱりこの国の事を疑わずに生きている。
疑えるのは、王家に引き継がれる「嘘をつける」人だけ…。
その能力も、常に王様が持っているわけじゃない。
誰がその能力をもたらしたのかは分からない。
ただ、嘘をつける事は疑える事に繋がる。
嘘というものを知っているから。
「嘘の概念が無いって…良い事のような気がするのにな」
この国の人たちは、あんまりにも素直に疑問を抱かず生きている。
みんな似たような服を着てるし、文字は読めないし、人を疑わない。
支配される事に慣れ過ぎてる。
その中で唯一、恋をする事が自由なら…
恋に依存してしまうんじゃないだろうか?
「…ミシェルは、俺が旅に出たいって言ったら、家族が止めても付いてきてくれる?」
「当然だろう」
「…そっか、そうだよね」
ミシェルは今まで何も疑問を抱かずに生きてきた。
それが、恋愛となると嫉妬する…つまり、愛を「疑っている」んだ。
恋愛が、人として欠けてるパーツを埋めるんだ。
「……恋愛が大事な理由、分かったかも」
「そう?」
「うん…俺、ミシェルが恋愛できて、良かった」
「ふふ、そうか」
俺は今考えてる事を隠す為に、見つめ合ってから目を閉じる。
ミシェルは俺にキスをして…。
「ね、触りっこ…しよ」
「ああ」
きっと今の誘いも、考えてる事を隠す為だって、ミシェルは考えない。
そういう風に、育てられているんだ。
***
露天風呂の中でお互いのを扱き合ったりして、何度かイったりイかされたり。
そうしているうちに何だかのぼせてきたので、裸のまま風呂の縁に腰掛けて一休みする。
隣にミシェルが座って、軽くキスしたりしてイチャつく。
「…シゲル、そろそろ」
「…うん、準備…してくる」
今日はもうここでしようと決めた。
多分その為の露天風呂だと思うし…
外だけど誰も見てないし、神様以外は。
「…っぅ…」
ミシェルが持ってきた道具で、ナカを洗う。
これはさすがにテント付近ではちょっと出来ない…悪いけど、天然の水洗トイレを使わせて頂く。
「……はぁ」
やっぱあの神様洗浄棒は便利だわ。
こんな思いをしなくて済むもん…
「っていうか、こういう時に使える魔法って無いのかな」
マルコさんとハイドさんはどうしてるんだろ。
やっぱこういう道具を使ってるのかな…
でも、だったら北の街でエッチなお道具屋さんに行った時に言ってくれそうなもんだけど。
「…謎だなぁ」
ま、良いか…祠出たら聞こう。
貴族とは、
・世襲の支配階級
・建国以来血筋の断絶がない
・歴史と伝統を大事にする
・魔力が余程多くない限り生まれた土地から離れない
というものだ。
何故かお金があるわけではなく、領地を持っていて、そこを治めることでそこから税収を得ている。
当然税収であるからには領民の為にそのお金は使われるし、お金を使うのは基本的に領内だそうだ。
「意外と自由が無いんだね」
「自由?」
「生まれた土地を離れられないじゃん?」
「…ふむ?
だが、全員が好きでそうしているのだぞ?」
「そうなんだ…不満はないの?」
「そうだな、特には…」
ミシェルは特段何も思わないようだ。
俺はさらに突っ込んで聞いた。
「じゃあミシェルも騎士になりたくなかった?」
「ふむ…いや、特に何も。
そういうものだと思って来たから」
「ふうん…そうか」
ミシェルもやっぱりこの国の事を疑わずに生きている。
疑えるのは、王家に引き継がれる「嘘をつける」人だけ…。
その能力も、常に王様が持っているわけじゃない。
誰がその能力をもたらしたのかは分からない。
ただ、嘘をつける事は疑える事に繋がる。
嘘というものを知っているから。
「嘘の概念が無いって…良い事のような気がするのにな」
この国の人たちは、あんまりにも素直に疑問を抱かず生きている。
みんな似たような服を着てるし、文字は読めないし、人を疑わない。
支配される事に慣れ過ぎてる。
その中で唯一、恋をする事が自由なら…
恋に依存してしまうんじゃないだろうか?
「…ミシェルは、俺が旅に出たいって言ったら、家族が止めても付いてきてくれる?」
「当然だろう」
「…そっか、そうだよね」
ミシェルは今まで何も疑問を抱かずに生きてきた。
それが、恋愛となると嫉妬する…つまり、愛を「疑っている」んだ。
恋愛が、人として欠けてるパーツを埋めるんだ。
「……恋愛が大事な理由、分かったかも」
「そう?」
「うん…俺、ミシェルが恋愛できて、良かった」
「ふふ、そうか」
俺は今考えてる事を隠す為に、見つめ合ってから目を閉じる。
ミシェルは俺にキスをして…。
「ね、触りっこ…しよ」
「ああ」
きっと今の誘いも、考えてる事を隠す為だって、ミシェルは考えない。
そういう風に、育てられているんだ。
***
露天風呂の中でお互いのを扱き合ったりして、何度かイったりイかされたり。
そうしているうちに何だかのぼせてきたので、裸のまま風呂の縁に腰掛けて一休みする。
隣にミシェルが座って、軽くキスしたりしてイチャつく。
「…シゲル、そろそろ」
「…うん、準備…してくる」
今日はもうここでしようと決めた。
多分その為の露天風呂だと思うし…
外だけど誰も見てないし、神様以外は。
「…っぅ…」
ミシェルが持ってきた道具で、ナカを洗う。
これはさすがにテント付近ではちょっと出来ない…悪いけど、天然の水洗トイレを使わせて頂く。
「……はぁ」
やっぱあの神様洗浄棒は便利だわ。
こんな思いをしなくて済むもん…
「っていうか、こういう時に使える魔法って無いのかな」
マルコさんとハイドさんはどうしてるんだろ。
やっぱこういう道具を使ってるのかな…
でも、だったら北の街でエッチなお道具屋さんに行った時に言ってくれそうなもんだけど。
「…謎だなぁ」
ま、良いか…祠出たら聞こう。
1
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
男前受け
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる