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第六章 ぼくは君を許さない。
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「廉ちゃん、疲れてない?」
百々が心配げに見てくる。
「だいじょうぶ。」
「なんか納得いかないんだけど。その返事~。」
そりゃパニック出た後なんだから疲れちゃうよ。
「さ、そろそろパーティー始めましょ!」
直人さんが戻ってきたタイミングで母親がそう言ったんだけど、早くない?
まだ夕方だよ?
「廉ちゃん、百々ちゃんにプレゼントがあります。」
「???」
「なあに?二人で一つ?」
「そうね、二人で一つよ。」
「翔、頼んでいいかい?」
「翔さんは知ってるのか・・・。」
なんだろう・・・。
部屋から出て行った翔さんが何かを持って戻ってきた。
「廉くん、開けてごらん。」
「・・・?」
紙袋に包まれたものは硬いプラスチックみたいで、開けるとブラウンの何かが見えた。
「なにこれ??」
「廉くん、百々ちゃん中を見てごらん。」
中???
「横に扉がついてる。」
さっきから生き物がいるかのようなハァハァした声が聞こえるんだけど何!?
ピーターを抱きしめて、百々と二人で横に着いてるといわれた扉を見る。
確かに扉があった。
中を見ると「「ワンちゃん!!」」
「ゴールデンレトリーバーだよ。」
「成長したら廉ちゃんのピーターよりも大きくなるわ。」
百々が扉を開ける。
「こんにちは~!!!」
百々は余裕で触るんだけど、俺は子いぬは少し怖くてソファに避難。
「あれ?廉くん怖かった?」
「廉ちゃん犬好きでしょ?」
「・・・・。好きだけど・・・」
「怖がりだからね、廉ちゃんは。」
「廉くん、口元だるんだるんでかわいいんだよ?」
百々が俺に触らすために抱えて隣に座ってきた。
ワンコも触ってよ!って言わんばかりにこっちを見て尻尾をぶんぶん振っている。
「廉ちゃん、触ってだって~!!」
「・・・。」
「絶対にかまないよ?」
「うん・・・。」
「廉くん、手をパーにして匂い嗅がせてあげて?」
「ん・・・。」
手をパーにしてワンコに差し出すとペロペロとなめ始めた。
「よし、次。頭を撫でてごらん?」
「はい・・・。」
ぎこちなくヨシヨシとなでる。
百々の上でぶんぶん尻尾を振っている。
「百々ちゃん手を放してみて。」
抱きしめていた手を百々が離すと、俺の膝の上に乗ってきて顔を俺の胸元に預けてフーと鼻呼吸をした。
そっからは俺とワンコの耐久勝負。
触れない俺と触れと見つめるワンコ。
「どっちが先にあきらめるのかしら。」
母親は面白がっている。
俺はピーターを片手でギュッと抱きしめ目をそらす。
子犬はしびれを切らしたのか少しジャンプをしてきた。
鼻が当たって少し濡れてびっくりする俺を家族みんなが笑っている。
子犬もハァハァ言いながら尻尾をフリフリ。
直人さんに目線で助けてっと訴えるとワンコを膝から取り上げてくれた。
「廉くん、よく頑張りました。」
俺は膝に座られまいとピーターを胸元で抱えた。
「廉ちゃん、ピーターを床に置かないことね。」
母親の嫌な忠告にドキッとした・・・。
百々が心配げに見てくる。
「だいじょうぶ。」
「なんか納得いかないんだけど。その返事~。」
そりゃパニック出た後なんだから疲れちゃうよ。
「さ、そろそろパーティー始めましょ!」
直人さんが戻ってきたタイミングで母親がそう言ったんだけど、早くない?
まだ夕方だよ?
「廉ちゃん、百々ちゃんにプレゼントがあります。」
「???」
「なあに?二人で一つ?」
「そうね、二人で一つよ。」
「翔、頼んでいいかい?」
「翔さんは知ってるのか・・・。」
なんだろう・・・。
部屋から出て行った翔さんが何かを持って戻ってきた。
「廉くん、開けてごらん。」
「・・・?」
紙袋に包まれたものは硬いプラスチックみたいで、開けるとブラウンの何かが見えた。
「なにこれ??」
「廉くん、百々ちゃん中を見てごらん。」
中???
「横に扉がついてる。」
さっきから生き物がいるかのようなハァハァした声が聞こえるんだけど何!?
ピーターを抱きしめて、百々と二人で横に着いてるといわれた扉を見る。
確かに扉があった。
中を見ると「「ワンちゃん!!」」
「ゴールデンレトリーバーだよ。」
「成長したら廉ちゃんのピーターよりも大きくなるわ。」
百々が扉を開ける。
「こんにちは~!!!」
百々は余裕で触るんだけど、俺は子いぬは少し怖くてソファに避難。
「あれ?廉くん怖かった?」
「廉ちゃん犬好きでしょ?」
「・・・・。好きだけど・・・」
「怖がりだからね、廉ちゃんは。」
「廉くん、口元だるんだるんでかわいいんだよ?」
百々が俺に触らすために抱えて隣に座ってきた。
ワンコも触ってよ!って言わんばかりにこっちを見て尻尾をぶんぶん振っている。
「廉ちゃん、触ってだって~!!」
「・・・。」
「絶対にかまないよ?」
「うん・・・。」
「廉くん、手をパーにして匂い嗅がせてあげて?」
「ん・・・。」
手をパーにしてワンコに差し出すとペロペロとなめ始めた。
「よし、次。頭を撫でてごらん?」
「はい・・・。」
ぎこちなくヨシヨシとなでる。
百々の上でぶんぶん尻尾を振っている。
「百々ちゃん手を放してみて。」
抱きしめていた手を百々が離すと、俺の膝の上に乗ってきて顔を俺の胸元に預けてフーと鼻呼吸をした。
そっからは俺とワンコの耐久勝負。
触れない俺と触れと見つめるワンコ。
「どっちが先にあきらめるのかしら。」
母親は面白がっている。
俺はピーターを片手でギュッと抱きしめ目をそらす。
子犬はしびれを切らしたのか少しジャンプをしてきた。
鼻が当たって少し濡れてびっくりする俺を家族みんなが笑っている。
子犬もハァハァ言いながら尻尾をフリフリ。
直人さんに目線で助けてっと訴えるとワンコを膝から取り上げてくれた。
「廉くん、よく頑張りました。」
俺は膝に座られまいとピーターを胸元で抱えた。
「廉ちゃん、ピーターを床に置かないことね。」
母親の嫌な忠告にドキッとした・・・。
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