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【リーンハルト:11歳】
第480話 宣言しようよ
「でもウェディングケーキとおそろいの指輪は、いいと思うけれどなぁー」
「ウェディングケーキだったかしら?幸せをおすそ分けって考えがいいわね」
リアは知らないふりをして聞いてくれているのだろうが、ウェディングケーキには乗り気とみた。
私は3段重ねのウェディングケーキと、スポンジケーキの間にフルーツと生クリームを挟んだ断面図の絵を描いて、ラジエルとローザに見せる。
「一番下のケーキ部分に2人で持ったナイフでカットする、そしてそのケーキを2人で分けて食べる。残ったものはカットして招待客に配って食べてもらう」
本当はお互いに食べさせ合うファーストバイトをしたいが、2人の拒絶反応が大きいから変更してみた。
「指輪は仕事で邪魔にならないように、細くてシンプルなおそろいの指輪。結婚しました宣言になるのかな?」
流行れば彫金師の仕事が増えていいかなと思うのだけれど・・・・とも付け加えておく。
エミニーラはダンジョンから出る宝飾品で、貴金属を取り扱う店が多いから、我が領内には彫金師が他領と比べて多い。
くず宝石を使った指輪は安いとは言えど、リボンみたいに取っ替え引っ替えできるものでもないだろう。
だから結婚指輪なら、一生に一度だからと買う人も増えてくるはず!!
注目度の高いラジエルたちの結婚式は、宣伝になってちょうどいいと思うんだよ。
ラジエルは検討しますとだけにとどめているが、指輪は領内活性化案だから了承してくれそうだ。
ウェディングケーキは女性陣、母上からラジエルの母上に話を持っていって貰えば、採用されるのではないだろうか?
根回ししてからリアと一緒に料理長に相談だな。
リーンハルト様とフローリア様が先に応接室を退出されたあと、ローザと2人でため息をついた。
「とりあえず、新街の宣伝に我々が使われることは、回避できたようでよかった」
「本当に……フローリア様が助けてくださらなければ、確実に全部実行されていましたよね」
まったくだ、私たちの結婚が新街の宣伝に使えるという発想が突飛すぎて、唖然としてしまって、反対ですと言うのが遅れてしまった。
しかも話を遮らなければ規模が大きくなり、新街の住民を巻き込んでのお祭り騒ぎに絶対になったはずだ。
新街での結婚パーティーは回避できたようだが、リーンハルト様の他の案は、反対しても何かと理由をつけて実行してきそうな気がする。
なにせリーンハルト様が、楽しそうにイメージ図を描いて見せてくるときは、今まで失敗がないから今回も話題になって広まるだろう。
「ウェディングケーキと結婚指輪だったか、こちらはおそらく根回しされて断れないように持っていかれるのだろう」
「そうですね。でも私はおそろいの指輪は嬉しいです」ローザがはにかみながら言った。
「なら、勝手にデザインを決められるより、2人で決めるとリーンハルト様に言うか?」
「いいの?」
「あぁ、君は仕事を続けるつもりだろう。なら既婚者だとみんなが認識してくれれば、君にちょっかい出す奴も減るだろう」
「まぁ、私も同じことを考えたのよ」
慣れるまでは照れくさいが指輪は悪くないように思う。
2人で顔を見合わせて笑い合った。
翌日の午後、両ギルド長と新街の屋敷の応接室で会う。
「両ギルドの建物は気に入ってもらえたかな?」
「リーンハルト様、建物の外観かわいすぎないか?」
「まさか建物を3階建てで統一しているなんて思わなかったよ、しかも荷物昇降機って、またとんでもないもの作っているね」
ナビア商業ギルド長の声は、絶賛ではなく呆れた声に聞こえた。
喜んでもらえると思ったのだけれどな。
建物の横幅は変えて建てているが、高さは統一している。その方が屋根や窓を統一できていいと思ったからね。
街を囲っている土壁の門をくぐると、別世界に来たと思わせたいから統一感にこだわった。
将来的には中心の広場から第一環状道路までの建物は、飲食店、土産物店、お風呂店と観光客向けの商売の店のみになるから余計にだ。
最初、荷物昇降機は、食堂で食事できる人を増やすために、2階を活用したかったから作った。
1階の調理場で作ったものを2階に運ぶために利用できるし、2階の食べ終わった食器類を1階に下ろせる。
3階は事務所、従業員休憩室、備品置き場で、荷物を上げたり下ろしたりするのも大変だから、マリアとナナリーに作ってもらったのだ。
すると他の店も欲しいという声が多かったため、全部の建物に導入したし、建設中の建物にも導入予定だと説明した。
「食事で待ち時間が長いのは嫌でしょ」
「なるほどねぇー。場所が限られているから、空いているスペースを有効に活用しようとは、恐れ入ったよ」
私の説明にナビア商業ギルド長は納得してくれたようだ。
「しかし荷物昇降機を見た商人は、自分の建物にも導入したがりそうだね」
「建物を新築しているから出来ることで、今ある建物への導入となると難しいと思うよ」
ナビア商業ギルド長に答えたあと、両ギルド長に建物はちょうどいい大きさか尋ねた。
商業ギルドはこのままずっと使いたいことから購入したい意向。
冒険者ギルドは建物の中に魔獣の解体場が欲しいこと、送迎の荷馬車場が近い場所を希望したいとのことだった。
なるほど観光地だからといっても、樹海帰りの冒険者が買取希望とかあるかもしれないな。
マックベリーさんと候補地や必要な大きさを確認してから、次は建てよう。
「ところで空いている建物の売り出しは、いつから始めるんだい」
「宿泊施設がある程度、確保できてからですね」
ナビアさんの話だと、問い合わせがすごく多いのだとか。
「自分たちで好きなように建築できないのにですか?」
ナビアさんはあきれた顔になった。
「お前さんが力を入れて作った新街だよ。みんな儲かると確信しているんだよ」
でもこの街を見ると自分たちが知っている街ではないから、見たら戸惑うだろうねぇーと、クッ、クッと笑っている。
ナビアさん、とーっても楽しそうな顔をしていますよ?
「ウェディングケーキだったかしら?幸せをおすそ分けって考えがいいわね」
リアは知らないふりをして聞いてくれているのだろうが、ウェディングケーキには乗り気とみた。
私は3段重ねのウェディングケーキと、スポンジケーキの間にフルーツと生クリームを挟んだ断面図の絵を描いて、ラジエルとローザに見せる。
「一番下のケーキ部分に2人で持ったナイフでカットする、そしてそのケーキを2人で分けて食べる。残ったものはカットして招待客に配って食べてもらう」
本当はお互いに食べさせ合うファーストバイトをしたいが、2人の拒絶反応が大きいから変更してみた。
「指輪は仕事で邪魔にならないように、細くてシンプルなおそろいの指輪。結婚しました宣言になるのかな?」
流行れば彫金師の仕事が増えていいかなと思うのだけれど・・・・とも付け加えておく。
エミニーラはダンジョンから出る宝飾品で、貴金属を取り扱う店が多いから、我が領内には彫金師が他領と比べて多い。
くず宝石を使った指輪は安いとは言えど、リボンみたいに取っ替え引っ替えできるものでもないだろう。
だから結婚指輪なら、一生に一度だからと買う人も増えてくるはず!!
注目度の高いラジエルたちの結婚式は、宣伝になってちょうどいいと思うんだよ。
ラジエルは検討しますとだけにとどめているが、指輪は領内活性化案だから了承してくれそうだ。
ウェディングケーキは女性陣、母上からラジエルの母上に話を持っていって貰えば、採用されるのではないだろうか?
根回ししてからリアと一緒に料理長に相談だな。
リーンハルト様とフローリア様が先に応接室を退出されたあと、ローザと2人でため息をついた。
「とりあえず、新街の宣伝に我々が使われることは、回避できたようでよかった」
「本当に……フローリア様が助けてくださらなければ、確実に全部実行されていましたよね」
まったくだ、私たちの結婚が新街の宣伝に使えるという発想が突飛すぎて、唖然としてしまって、反対ですと言うのが遅れてしまった。
しかも話を遮らなければ規模が大きくなり、新街の住民を巻き込んでのお祭り騒ぎに絶対になったはずだ。
新街での結婚パーティーは回避できたようだが、リーンハルト様の他の案は、反対しても何かと理由をつけて実行してきそうな気がする。
なにせリーンハルト様が、楽しそうにイメージ図を描いて見せてくるときは、今まで失敗がないから今回も話題になって広まるだろう。
「ウェディングケーキと結婚指輪だったか、こちらはおそらく根回しされて断れないように持っていかれるのだろう」
「そうですね。でも私はおそろいの指輪は嬉しいです」ローザがはにかみながら言った。
「なら、勝手にデザインを決められるより、2人で決めるとリーンハルト様に言うか?」
「いいの?」
「あぁ、君は仕事を続けるつもりだろう。なら既婚者だとみんなが認識してくれれば、君にちょっかい出す奴も減るだろう」
「まぁ、私も同じことを考えたのよ」
慣れるまでは照れくさいが指輪は悪くないように思う。
2人で顔を見合わせて笑い合った。
翌日の午後、両ギルド長と新街の屋敷の応接室で会う。
「両ギルドの建物は気に入ってもらえたかな?」
「リーンハルト様、建物の外観かわいすぎないか?」
「まさか建物を3階建てで統一しているなんて思わなかったよ、しかも荷物昇降機って、またとんでもないもの作っているね」
ナビア商業ギルド長の声は、絶賛ではなく呆れた声に聞こえた。
喜んでもらえると思ったのだけれどな。
建物の横幅は変えて建てているが、高さは統一している。その方が屋根や窓を統一できていいと思ったからね。
街を囲っている土壁の門をくぐると、別世界に来たと思わせたいから統一感にこだわった。
将来的には中心の広場から第一環状道路までの建物は、飲食店、土産物店、お風呂店と観光客向けの商売の店のみになるから余計にだ。
最初、荷物昇降機は、食堂で食事できる人を増やすために、2階を活用したかったから作った。
1階の調理場で作ったものを2階に運ぶために利用できるし、2階の食べ終わった食器類を1階に下ろせる。
3階は事務所、従業員休憩室、備品置き場で、荷物を上げたり下ろしたりするのも大変だから、マリアとナナリーに作ってもらったのだ。
すると他の店も欲しいという声が多かったため、全部の建物に導入したし、建設中の建物にも導入予定だと説明した。
「食事で待ち時間が長いのは嫌でしょ」
「なるほどねぇー。場所が限られているから、空いているスペースを有効に活用しようとは、恐れ入ったよ」
私の説明にナビア商業ギルド長は納得してくれたようだ。
「しかし荷物昇降機を見た商人は、自分の建物にも導入したがりそうだね」
「建物を新築しているから出来ることで、今ある建物への導入となると難しいと思うよ」
ナビア商業ギルド長に答えたあと、両ギルド長に建物はちょうどいい大きさか尋ねた。
商業ギルドはこのままずっと使いたいことから購入したい意向。
冒険者ギルドは建物の中に魔獣の解体場が欲しいこと、送迎の荷馬車場が近い場所を希望したいとのことだった。
なるほど観光地だからといっても、樹海帰りの冒険者が買取希望とかあるかもしれないな。
マックベリーさんと候補地や必要な大きさを確認してから、次は建てよう。
「ところで空いている建物の売り出しは、いつから始めるんだい」
「宿泊施設がある程度、確保できてからですね」
ナビアさんの話だと、問い合わせがすごく多いのだとか。
「自分たちで好きなように建築できないのにですか?」
ナビアさんはあきれた顔になった。
「お前さんが力を入れて作った新街だよ。みんな儲かると確信しているんだよ」
でもこの街を見ると自分たちが知っている街ではないから、見たら戸惑うだろうねぇーと、クッ、クッと笑っている。
ナビアさん、とーっても楽しそうな顔をしていますよ?
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