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【リーンハルト:11歳】
第484話 頑張りすぎです
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店主さんが生地を入れた木箱を抱えている。
テーブルに木箱を置いて、生地をテーブルに並べてくれた。
ひとつはガーゼみたいに薄い生地だった。
これは細い糸でガーゼのように織ったものらしいが、生地が薄く使い道がないらしい。
次の生地は、綿を1ミリ幅、2ミリ幅で均等に伸ばした綿で引っ張っても破れないものだった。
特殊加工なのか、織っているのかはよくわからないが、前世でキルト芯と呼ばれた物に似ている。
洋服には使えないし、クッションカバーでは弱く、クッションの中に詰めるなら加工する意味がないから使い道がないらしい。
最後は縦横20センチの、前世で言うとフリースに似た生地だった。
これで毛足が長ければボアっぽい生地になるのかな?
この生地は暖かいけれど、この大きさが限度で縦横に伸ばせないものらしい。
私はガーゼっぽい生地にキルト芯もどきを挟んだ。
「このようにして使えば夏の敷マット、ガーゼっぽい生地を2、3重ぐらいにすれば上布団に使えないかな?」
生地を変えれば、荷物運びの敷マットなどに使えないか、またガーゼっぽい生地も2重にして使えば軽いし、夏の女性のスカートとか涼しくなるのではと話した。
私の発言に飛びついたのがアイラさんだ。
アイラさんがガーゼっぽい生地を手に取り「確かに、生地が薄くて肌触りもいいし、通気性もあります」
夏のスカートとして使えば軽くなって暑さを軽減できるかもしれないこと、あとは夏の寝巻にも使えそうだと、アイラさんは思いついたことを口にしていた。
店主さんもキルト芯っぽい生地を手に持つ。
「中に挟む・・・私はクッションしか思いつきませんでしたが、リーンハルト様から伺った用途だと人気がでそうです」
私は長く使うためにキルティング加工を勧めた。
「リーンハルト様、上布団、敷布団どちらも大きいですから、均一に縫うのは難しいです。魔導具を作れませんか?」
アイラさんが私に提案してくる。
とりあえず私は様々な生地を使って、見本を作ってほしいと伝えた。
アイラさんは服工房なのに布団に熱心だったけれど、アイラさんの工房でするつもりなのか?
詳細は見本が出来てから詰めることにしよう。
最後にフリースっぽい生地は、ぬいぐるみに使えそうなのであるだけ買って帰ることにした。
「リア、好きな生地を選んでいいよと言っていたけれど、珍しい生地とかなくてごめん」
屋敷に戻っている途中の馬車の中で謝る。
「大丈夫よ。面白かったわ。ただ私は話に加わらない方がいいと思って黙っていたのよ」
アイラさんたちの前で、私と同じように話していたら、何処で前世持ちとバレるかわからない。
そうなるとクロンデール公爵家への養子縁組手続きが進んでいる今、ストップしかねない。
「ごめん」
「いいわよ、でもフリースっぽい生地、なんでこれ以上の大きさにできないのでしょうね」
「そうだね。でも今はミニョンぬいぐるみを作るなら問題ないから、いずれ作っているところに行くのもいいね」
「駄目よ、生地が無駄になる部分が多くなるわ」
ミニョンぬいぐるみを今後もたくさん作るなら、改善したほうがいいとリアが言う。
行動するのは見本を作って、どれだけ無駄な生地が出るか検証してからだ。
1週間後、アイラさんが屋敷にやってきたが、見せる品物がたくさんあるからと応接室ではなく、会議室に移動になった。
会議室に移動になった話を聞きつけたリア、両親、ラジエルが慌ててやってくる。
「ハルト、生地屋で話したのは1週間前よね」
リアが私に小声でささやきながら、目の前の机にある大量の縦横1メートルの生地で作った上布団、敷布団、荷物用の敷マットの見本を見て驚いている。
私だってこの量を見て引いている。
「リーンハルト様の案のとおり、色々な生地で作ってみましたがいかがでしょうか?」
アイラさんは頑張りましたと満足げな様子だった。
あと今日は持参していないがガーゼの寝巻は、アイラさんの店の従業員には好評だったらしい。
両親、ラジエルからの視線が厳しい。
報告はちゃんとしている、でもアイラさんたちが予想を上回る品数を作ってくるなんて思わないじゃないか!
厳しい視線には気づかなかったことにして品物を見ていく。
上布団はガーゼっぽい生地に挟んでいるが、キルト芯の厚さが1ミリから3ミリの3パターンや、キルト芯っぽいものを使用せずに生地を2重、3重に重ねただけのもの。
敷布団に使うキルト芯っぽいのは厚さ3ミリタイプで、挟む上はガーゼっぽい生地で、下になる生地をガーゼっぽい生地以外で作ったもの、両面ガーゼっぽい生地ではないものなど本当に色々なパターンで見本を作ったようだった。
「上下夏用の布団の話は聞いていましたが、生地、長さを変えれば、商品を運ぶ際の緩衝材に便利そうですね」
ラジエルが見本を触りながらの感想だ。
「3ミリの厚さの綿生地(キルト芯っぽい生地)はなかったよね」
「作った工房に試作品を作るから欲しいと連絡を入れましたら、3ミリの厚さもあると連絡がありましたので、敷布団は3ミリの厚さで作りました」
私はアイラさんに仕事に支障は出なかったのか確認すると、生地屋やガーゼっぽい生地とキルト芯っぽい生地を作った工房が協力して作ったそうだ。
ガーゼっぽい生地とキルト芯っぽい生地、フリースもどきの生地もすべて同じ工房のものらしい。
テーブルに木箱を置いて、生地をテーブルに並べてくれた。
ひとつはガーゼみたいに薄い生地だった。
これは細い糸でガーゼのように織ったものらしいが、生地が薄く使い道がないらしい。
次の生地は、綿を1ミリ幅、2ミリ幅で均等に伸ばした綿で引っ張っても破れないものだった。
特殊加工なのか、織っているのかはよくわからないが、前世でキルト芯と呼ばれた物に似ている。
洋服には使えないし、クッションカバーでは弱く、クッションの中に詰めるなら加工する意味がないから使い道がないらしい。
最後は縦横20センチの、前世で言うとフリースに似た生地だった。
これで毛足が長ければボアっぽい生地になるのかな?
この生地は暖かいけれど、この大きさが限度で縦横に伸ばせないものらしい。
私はガーゼっぽい生地にキルト芯もどきを挟んだ。
「このようにして使えば夏の敷マット、ガーゼっぽい生地を2、3重ぐらいにすれば上布団に使えないかな?」
生地を変えれば、荷物運びの敷マットなどに使えないか、またガーゼっぽい生地も2重にして使えば軽いし、夏の女性のスカートとか涼しくなるのではと話した。
私の発言に飛びついたのがアイラさんだ。
アイラさんがガーゼっぽい生地を手に取り「確かに、生地が薄くて肌触りもいいし、通気性もあります」
夏のスカートとして使えば軽くなって暑さを軽減できるかもしれないこと、あとは夏の寝巻にも使えそうだと、アイラさんは思いついたことを口にしていた。
店主さんもキルト芯っぽい生地を手に持つ。
「中に挟む・・・私はクッションしか思いつきませんでしたが、リーンハルト様から伺った用途だと人気がでそうです」
私は長く使うためにキルティング加工を勧めた。
「リーンハルト様、上布団、敷布団どちらも大きいですから、均一に縫うのは難しいです。魔導具を作れませんか?」
アイラさんが私に提案してくる。
とりあえず私は様々な生地を使って、見本を作ってほしいと伝えた。
アイラさんは服工房なのに布団に熱心だったけれど、アイラさんの工房でするつもりなのか?
詳細は見本が出来てから詰めることにしよう。
最後にフリースっぽい生地は、ぬいぐるみに使えそうなのであるだけ買って帰ることにした。
「リア、好きな生地を選んでいいよと言っていたけれど、珍しい生地とかなくてごめん」
屋敷に戻っている途中の馬車の中で謝る。
「大丈夫よ。面白かったわ。ただ私は話に加わらない方がいいと思って黙っていたのよ」
アイラさんたちの前で、私と同じように話していたら、何処で前世持ちとバレるかわからない。
そうなるとクロンデール公爵家への養子縁組手続きが進んでいる今、ストップしかねない。
「ごめん」
「いいわよ、でもフリースっぽい生地、なんでこれ以上の大きさにできないのでしょうね」
「そうだね。でも今はミニョンぬいぐるみを作るなら問題ないから、いずれ作っているところに行くのもいいね」
「駄目よ、生地が無駄になる部分が多くなるわ」
ミニョンぬいぐるみを今後もたくさん作るなら、改善したほうがいいとリアが言う。
行動するのは見本を作って、どれだけ無駄な生地が出るか検証してからだ。
1週間後、アイラさんが屋敷にやってきたが、見せる品物がたくさんあるからと応接室ではなく、会議室に移動になった。
会議室に移動になった話を聞きつけたリア、両親、ラジエルが慌ててやってくる。
「ハルト、生地屋で話したのは1週間前よね」
リアが私に小声でささやきながら、目の前の机にある大量の縦横1メートルの生地で作った上布団、敷布団、荷物用の敷マットの見本を見て驚いている。
私だってこの量を見て引いている。
「リーンハルト様の案のとおり、色々な生地で作ってみましたがいかがでしょうか?」
アイラさんは頑張りましたと満足げな様子だった。
あと今日は持参していないがガーゼの寝巻は、アイラさんの店の従業員には好評だったらしい。
両親、ラジエルからの視線が厳しい。
報告はちゃんとしている、でもアイラさんたちが予想を上回る品数を作ってくるなんて思わないじゃないか!
厳しい視線には気づかなかったことにして品物を見ていく。
上布団はガーゼっぽい生地に挟んでいるが、キルト芯の厚さが1ミリから3ミリの3パターンや、キルト芯っぽいものを使用せずに生地を2重、3重に重ねただけのもの。
敷布団に使うキルト芯っぽいのは厚さ3ミリタイプで、挟む上はガーゼっぽい生地で、下になる生地をガーゼっぽい生地以外で作ったもの、両面ガーゼっぽい生地ではないものなど本当に色々なパターンで見本を作ったようだった。
「上下夏用の布団の話は聞いていましたが、生地、長さを変えれば、商品を運ぶ際の緩衝材に便利そうですね」
ラジエルが見本を触りながらの感想だ。
「3ミリの厚さの綿生地(キルト芯っぽい生地)はなかったよね」
「作った工房に試作品を作るから欲しいと連絡を入れましたら、3ミリの厚さもあると連絡がありましたので、敷布団は3ミリの厚さで作りました」
私はアイラさんに仕事に支障は出なかったのか確認すると、生地屋やガーゼっぽい生地とキルト芯っぽい生地を作った工房が協力して作ったそうだ。
ガーゼっぽい生地とキルト芯っぽい生地、フリースもどきの生地もすべて同じ工房のものらしい。
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