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【リーンハルト:11歳】
第487話 得意分野だろう
いつもお読みいただきありがとうございます。
前の第486話、とても読みにくい状態のままアップしており、大変申し訳ありませんでした。
修正していますので、今一度お読みいただけたら嬉しいです。
また読みにくいにもかかわらず、お読みいただいた方、いいね!をくださった皆様には感謝です。
今後もよろしくお願いいたしますm(__)m
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「ラジエル、ごめん。領内で商品作る人は探してみるから。あとさ、ナイジェルさんが上下布団を縫う魔導具を開発したら、サウスコートに売り込もう」
帰りの馬車で、私は無言のラジエルに謝りながらも提案する。
「要はサウスコートに投げようということでしょうか?」
ラジエルの呆れた声だった。
ぶっちゃけそうだけれど、綿花栽培のサウスコートだからいいと思うんだよな。
「おそらくですが、サウスコートは周辺の貴族に持ちかけると思いますよ」
ラジエルの話だと羊毛事業をしている貴族に、ノーストレイドが中心となって靴の中敷き事業を展開しているようにするのではないかと言うことらしい。
もちろん我が家は特許料をもらっているが、事業には直接かかわっていない。
グーシュの中敷きは、我が家で消化してしまうし、非公開だしね。
「ノーストレイドと同じように我が家からではなく、サウスコートから持ちかければいいよ」
私はラジエルの予想に別に構わない返事をした。
貴族たちも我が家が関わっていることは、特許料でわかるだろうし、わざわざ表立って動かなくてもいい。
布団事業は大きくならないだろうが、緩衝材はそれなりに拡大しそうだからね。
それに我が家ばかり利益を出し続けていると、敵対勢力が増え、足を引っ張られる可能性がある。
国というか、王家は今のところ我が家寄りだと思うが、何処でどう変わるかわからない。
恩恵を受ける貴族が増えることは、我が家をあからさまに攻撃してくることは少なくなるだろう。
私に直接はないが、両親は苦労しているようだから、少しでも緩和させたい。
私にラジエルからさらに質問が飛んでくる。
「領内の事業を託せる店を見つけると言われますが、当てはあるのでしょうか?」
「ないよ」
「・・・・ご領主様にご相談したほうがよろしいかと思います」
屋敷に戻り私から両親とリアに今日のマイルズ工房の報告と、今後の方針として領内で任せる店を探すこと、国内はサウスコートに持ちかけることを提案した。
「サウスコートに話を持ちかけるのは、いい案だ」
父上の言葉に母上も頷いた。
不思議に思った私が尋ねると、父上から靴の中敷き需要が綿花から羊毛に流れていることで、綿花栽培をしているサウスコートに近い貴族から、遠回しな批判があるようだった。
「ティーパック事業があるから、あからさまではないけれど、不満はあるようなのよ」
母上の話でわかった。将来、靴の中敷きが羊毛に全部持っていかれるかもという懸念をしているということか。
ジェラ兄様が婿入りするサウスコートと、周辺貴族の軋轢は防ぎたい。
「それでしたら、わたくしもアイラさんと新素材生地で一緒に商品を開発しますわ」
今まで黙っていたリアが、何か案があるようだった。
「リア、何か思いついたの?」
「ハルトが夏用寝巻やスカートの話をしていたでしょ」
リアから涼しくなる布は高価になるため、安価な生地で代用できないかアイラさんと具体的に進めたいらしい。
両親も賛成したので、新素材での商品開発はリアに任せることにした。
「あとは緩衝材や寝具を領内でも作るのなら、エミニーラに直轄の工場を作るか」
父上が意外な言葉を口にした。
「父上、どうしてですか?」
どうやら餡とアイスクリーム工場を領都に作ったが、私のシングルで子育てを頑張っている人を優先で採用した案が好評で、エミニーラの政務官が次に直轄工場建設を検討する際は、エミニーラでと会うたびに言われているらしい。
採用した人たちは仕事熱心で、真面目に取り組んでくれているし、シングル家庭の生活底上げになっている。
シングル家庭は周囲に協力者がいないと残業などすることは難しく、正社員で働くことが厳しいみたいだった。
特例で王太子殿下の結婚記念の王都へ出店時には、残業をお願いしたけれど、基本残業なし、毎週休みありだから、仕事環境はいいらしい。
私は懸念事項を話す。
「消耗品といえど、餡とアイスクリームみたいにずっと続かないと思いますよ」
「なら別の菓子工房を作るか?」
「父上、直轄工場をエミニーラに作ることは確定なのですか?」
確かにエミニーラは領都ではないのに地方にある街としては大きい。
それなりにシングル子育て世代がいるということだろうか?
父上としては財政的に余裕がある今だから、対策をしたいみたいだ。
「父上、簡単に言いますが、新たな菓子工場って誰が考えるのですか?」
「ハルト、お前の得意分野だろう」
やっぱり・・・・私はもうネタ切れです。
「父上、既製服工場はどうでしょうか?」
まぁ、ナイジェルがミシンもどきを作ってからになるけれどね。
「個々人に合わせたサイズではなく、数種類のサイズだけを作る。新街の温泉施設で使う服がそうだったな」
「そうです。まずは男女のシャツを作ってみるのはどうでしょう」
「大量に作るとなると、既存の服飾工房への影響が大きくないか?」
父上の懸念に対して、私は既製服になれば、オリジナルより安く購入できるため、逆に需要は増える可能性があること。
無地で数種類の色のシャツを作り、販売は服飾工房に限定。顧客がオリジナルシャツにしたければ、サイズ調整、リボンやボタン変更、刺繍を入れるなどを工房ですればいい。
私の提案を聞いても、やっぱり父上たちは、お針子たちの仕事を取りたくないようで、乗り気ではないようだった。
既製服について服飾工房に話せば、お針子さんたちがミシンを使って既製服を作ったりできるとなると、我が家で工場をしないほうがいいか、そうなるとやっぱりお菓子か食品関係の工場?
「話がそれたが、工場でないなら、領内は寝具店に話を持っていくか?」
領内だけなら、忙しいのは最初の頃だけだろうし、父上の意見に賛成する。
実際に話を持ちかけるのは、魔導具が出来あがってからになった。
あと父上から急がないがエミニーラの工場の件、考えておくようにと念押しされた。
前の第486話、とても読みにくい状態のままアップしており、大変申し訳ありませんでした。
修正していますので、今一度お読みいただけたら嬉しいです。
また読みにくいにもかかわらず、お読みいただいた方、いいね!をくださった皆様には感謝です。
今後もよろしくお願いいたしますm(__)m
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「ラジエル、ごめん。領内で商品作る人は探してみるから。あとさ、ナイジェルさんが上下布団を縫う魔導具を開発したら、サウスコートに売り込もう」
帰りの馬車で、私は無言のラジエルに謝りながらも提案する。
「要はサウスコートに投げようということでしょうか?」
ラジエルの呆れた声だった。
ぶっちゃけそうだけれど、綿花栽培のサウスコートだからいいと思うんだよな。
「おそらくですが、サウスコートは周辺の貴族に持ちかけると思いますよ」
ラジエルの話だと羊毛事業をしている貴族に、ノーストレイドが中心となって靴の中敷き事業を展開しているようにするのではないかと言うことらしい。
もちろん我が家は特許料をもらっているが、事業には直接かかわっていない。
グーシュの中敷きは、我が家で消化してしまうし、非公開だしね。
「ノーストレイドと同じように我が家からではなく、サウスコートから持ちかければいいよ」
私はラジエルの予想に別に構わない返事をした。
貴族たちも我が家が関わっていることは、特許料でわかるだろうし、わざわざ表立って動かなくてもいい。
布団事業は大きくならないだろうが、緩衝材はそれなりに拡大しそうだからね。
それに我が家ばかり利益を出し続けていると、敵対勢力が増え、足を引っ張られる可能性がある。
国というか、王家は今のところ我が家寄りだと思うが、何処でどう変わるかわからない。
恩恵を受ける貴族が増えることは、我が家をあからさまに攻撃してくることは少なくなるだろう。
私に直接はないが、両親は苦労しているようだから、少しでも緩和させたい。
私にラジエルからさらに質問が飛んでくる。
「領内の事業を託せる店を見つけると言われますが、当てはあるのでしょうか?」
「ないよ」
「・・・・ご領主様にご相談したほうがよろしいかと思います」
屋敷に戻り私から両親とリアに今日のマイルズ工房の報告と、今後の方針として領内で任せる店を探すこと、国内はサウスコートに持ちかけることを提案した。
「サウスコートに話を持ちかけるのは、いい案だ」
父上の言葉に母上も頷いた。
不思議に思った私が尋ねると、父上から靴の中敷き需要が綿花から羊毛に流れていることで、綿花栽培をしているサウスコートに近い貴族から、遠回しな批判があるようだった。
「ティーパック事業があるから、あからさまではないけれど、不満はあるようなのよ」
母上の話でわかった。将来、靴の中敷きが羊毛に全部持っていかれるかもという懸念をしているということか。
ジェラ兄様が婿入りするサウスコートと、周辺貴族の軋轢は防ぎたい。
「それでしたら、わたくしもアイラさんと新素材生地で一緒に商品を開発しますわ」
今まで黙っていたリアが、何か案があるようだった。
「リア、何か思いついたの?」
「ハルトが夏用寝巻やスカートの話をしていたでしょ」
リアから涼しくなる布は高価になるため、安価な生地で代用できないかアイラさんと具体的に進めたいらしい。
両親も賛成したので、新素材での商品開発はリアに任せることにした。
「あとは緩衝材や寝具を領内でも作るのなら、エミニーラに直轄の工場を作るか」
父上が意外な言葉を口にした。
「父上、どうしてですか?」
どうやら餡とアイスクリーム工場を領都に作ったが、私のシングルで子育てを頑張っている人を優先で採用した案が好評で、エミニーラの政務官が次に直轄工場建設を検討する際は、エミニーラでと会うたびに言われているらしい。
採用した人たちは仕事熱心で、真面目に取り組んでくれているし、シングル家庭の生活底上げになっている。
シングル家庭は周囲に協力者がいないと残業などすることは難しく、正社員で働くことが厳しいみたいだった。
特例で王太子殿下の結婚記念の王都へ出店時には、残業をお願いしたけれど、基本残業なし、毎週休みありだから、仕事環境はいいらしい。
私は懸念事項を話す。
「消耗品といえど、餡とアイスクリームみたいにずっと続かないと思いますよ」
「なら別の菓子工房を作るか?」
「父上、直轄工場をエミニーラに作ることは確定なのですか?」
確かにエミニーラは領都ではないのに地方にある街としては大きい。
それなりにシングル子育て世代がいるということだろうか?
父上としては財政的に余裕がある今だから、対策をしたいみたいだ。
「父上、簡単に言いますが、新たな菓子工場って誰が考えるのですか?」
「ハルト、お前の得意分野だろう」
やっぱり・・・・私はもうネタ切れです。
「父上、既製服工場はどうでしょうか?」
まぁ、ナイジェルがミシンもどきを作ってからになるけれどね。
「個々人に合わせたサイズではなく、数種類のサイズだけを作る。新街の温泉施設で使う服がそうだったな」
「そうです。まずは男女のシャツを作ってみるのはどうでしょう」
「大量に作るとなると、既存の服飾工房への影響が大きくないか?」
父上の懸念に対して、私は既製服になれば、オリジナルより安く購入できるため、逆に需要は増える可能性があること。
無地で数種類の色のシャツを作り、販売は服飾工房に限定。顧客がオリジナルシャツにしたければ、サイズ調整、リボンやボタン変更、刺繍を入れるなどを工房ですればいい。
私の提案を聞いても、やっぱり父上たちは、お針子たちの仕事を取りたくないようで、乗り気ではないようだった。
既製服について服飾工房に話せば、お針子さんたちがミシンを使って既製服を作ったりできるとなると、我が家で工場をしないほうがいいか、そうなるとやっぱりお菓子か食品関係の工場?
「話がそれたが、工場でないなら、領内は寝具店に話を持っていくか?」
領内だけなら、忙しいのは最初の頃だけだろうし、父上の意見に賛成する。
実際に話を持ちかけるのは、魔導具が出来あがってからになった。
あと父上から急がないがエミニーラの工場の件、考えておくようにと念押しされた。
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