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【リーンハルト:11歳】
第497話 自信作?
帰りもヴァーシュのところから世界樹まで1日半で着いた。
世界樹にその日は泊まってから翌日屋敷に戻ると、ラファエルたちが昨日到着して、今はリアとお茶をしていると、ヘンリーの後任のイーサン・デイビスから聞いた。
イーサンは30代後半で、父上よりは年下らしいがほぼ同年代といっていいだろう。
イーサンの長男は、クリス兄上の侍従をしていて、そのままクリス兄上についていってしまった。
あちらは公爵家で王族の親戚になるから出世になるしな。
イーサンは元々ヘンリーの下で鍛えられているし、引継ぎもスムーズだったみたいだ。
ヘンリーはすでに新街へ移動している。
なぜかというと、私が9月にホテルをオープンさせたいなと希望を出した際に、ヘンリーから早すぎると反対をされた。
「ラジエルの新婚祝いでホテルに泊まってほしいなと思っただけだから、無理しなくていいよ」
私が仕方ないねと同意したのに、ヘンリーが続けて聞いてくる。
「ホテルで何をするおつもりですか?」
だから私は新婚さんが泊る専用の部屋を作って、ラジエル夫妻に第1号で泊まって欲しいと考えていたというやり取りをしたのだ。
そのあとすぐにヘンリーは、引き継ぎをソッコーで終わらせて新街へ行ってしまったのだ。
新街へ行くヘンリーを見送った際に、私の提案に賛成してくれたからと、ホテルでしたいこと一覧を作って渡したのだ。
それを見ていた私の両親が微妙な顔をして、ヘンリーを一緒に見送っていたことには納得してないけれど・・・・。
父上たちへの報告はジェラ兄上に任せて、私は着替え終わるとすぐにラファエルたちがいる部屋の中へ入ると、リア、ラファエル、ブリジット、ディアンヌがいた。
「リーンハルト、樹海から戻るのは2日後と聞いていたのに早く戻れたのだな」
私がリアの隣に座ると、お茶を飲んでいたラファエルが声を掛けてきた。
「アトレたちが魔獣を蹴散らしてくれるから、予定よりも早く終わったんだ」
「ウエストランドの従魔全員連れて行ったと聞いたから納得だよ」
ラファエルは頷いていた。
私とラファエルの話に、ブリジットが割り込む。
「それよりもこれは何?フローリアに渡されたのだけれど」
机に藁半紙の冊子が置かれる。
「えっ、いらなかった?新街探索には便利だと思ったんだけれどな」
私はブリジットの剣幕に体をのけぞらせた。
「すごく便利よ。なんでこんなこと思いつくのよと聞いているの!!」
「すごいわよね。新街の地図と建物に番号が振っていて、しかもお店を食事、お土産屋、温泉の項目ごとの一覧にして地図と同じ番号が振っている、しかもお店の特徴も簡単に書いてある。私でも行きたいところへ行けそうよ」
ブリジットがおそらく言いたいことを、ディアンヌが解説してくれた。
私から新街は観光街だから、初めての人でも見て回りやすいように作ったことを話す。
そして今回利用してみて、改善したものを1枚ものと、詳細冊子の2種類を作って、新街に来る人に販売を検討していると話した。
「それから冊子の中に、あったら便利だよとか、持っていこうね一覧は?」
ブリジットがさらに詳しく突っ込んで聞いてきた。
「参加者は旅行なんてしたことない人たちがほとんどだよ。しかも宿泊先はベッドもない」
今回の宿泊先は、空いている建物に泊まるためベッドがないのだ。
しかも今は3月下旬、温泉に何度も入れば体はポカポカするとはいっても、まだ朝晩は冷える。
前世でも海外のガイドブックとかには、あったら便利なものとか書いてあるから真似てみた。
今回新街に遊びに行く人たちに楽しんでほしいから、ダミアンやロゼッタたちに聞きながら作りあげた自信作だったんだけれどな。
「リーンハルト、ブリジットはすごいと褒めているのよ」
ディアンヌが笑っていた。
「今の言い方で?」
「この冊子を一番読み込んでいたのはブリジットだから、ディアンヌが言っていることは正しいよ」
私の問いにラファエルもディアンヌが正しいと補足するように言った。
「もう、みんなして!みんなも真剣にこの冊子を読んでいたでしょう」
みんなにからかわれたのが嫌だったのか、ブリジットの顔がちょっと赤くなっていた。
「今回、アイザック兄上とユベール兄上は来なかったの?」
珍しいブリジットが見られたから、これ以上からかって怒ると後が怖いので私から話題を変える。
「アイザック様とユベール様は明日来るわ。ダイアナ様は私たちと一緒に来たわ」
「ここにはいないよね?」
「リーンハルトたちが戻ってきたと聞くまでは一緒にいたのよ」
ブリジットの話で納得だ、ジェラ兄上のところか。
悪かったな、ジェラ兄上に父上への報告を任せてしまったよ。
アイザック兄上も学園を卒業したから、今後は家業専念するため、催しに参加は最後かもと時間を作ったらしい。
「前回の運動会と同じ部分もあるから、新鮮さはないと思うけれどなぁー」
アイザック兄上の期待を上回らないと思うけれどな。
「何言っているの。まさか来て早々驚かされるなんて思ってもみなかったわ」
ブリジットはテーブルの冊子を手に持ちながら、私にツッコミを入れてきた。
反論はせずに明日、明後日の予定を聞くと、3人は朝どらやきのお店に並ぶらしい。
ちなみに今朝も並んで確保したそうだ。
どら焼きを確保した後、新街の観光めぐりをどうするか話し合うと言う。
世界樹にその日は泊まってから翌日屋敷に戻ると、ラファエルたちが昨日到着して、今はリアとお茶をしていると、ヘンリーの後任のイーサン・デイビスから聞いた。
イーサンは30代後半で、父上よりは年下らしいがほぼ同年代といっていいだろう。
イーサンの長男は、クリス兄上の侍従をしていて、そのままクリス兄上についていってしまった。
あちらは公爵家で王族の親戚になるから出世になるしな。
イーサンは元々ヘンリーの下で鍛えられているし、引継ぎもスムーズだったみたいだ。
ヘンリーはすでに新街へ移動している。
なぜかというと、私が9月にホテルをオープンさせたいなと希望を出した際に、ヘンリーから早すぎると反対をされた。
「ラジエルの新婚祝いでホテルに泊まってほしいなと思っただけだから、無理しなくていいよ」
私が仕方ないねと同意したのに、ヘンリーが続けて聞いてくる。
「ホテルで何をするおつもりですか?」
だから私は新婚さんが泊る専用の部屋を作って、ラジエル夫妻に第1号で泊まって欲しいと考えていたというやり取りをしたのだ。
そのあとすぐにヘンリーは、引き継ぎをソッコーで終わらせて新街へ行ってしまったのだ。
新街へ行くヘンリーを見送った際に、私の提案に賛成してくれたからと、ホテルでしたいこと一覧を作って渡したのだ。
それを見ていた私の両親が微妙な顔をして、ヘンリーを一緒に見送っていたことには納得してないけれど・・・・。
父上たちへの報告はジェラ兄上に任せて、私は着替え終わるとすぐにラファエルたちがいる部屋の中へ入ると、リア、ラファエル、ブリジット、ディアンヌがいた。
「リーンハルト、樹海から戻るのは2日後と聞いていたのに早く戻れたのだな」
私がリアの隣に座ると、お茶を飲んでいたラファエルが声を掛けてきた。
「アトレたちが魔獣を蹴散らしてくれるから、予定よりも早く終わったんだ」
「ウエストランドの従魔全員連れて行ったと聞いたから納得だよ」
ラファエルは頷いていた。
私とラファエルの話に、ブリジットが割り込む。
「それよりもこれは何?フローリアに渡されたのだけれど」
机に藁半紙の冊子が置かれる。
「えっ、いらなかった?新街探索には便利だと思ったんだけれどな」
私はブリジットの剣幕に体をのけぞらせた。
「すごく便利よ。なんでこんなこと思いつくのよと聞いているの!!」
「すごいわよね。新街の地図と建物に番号が振っていて、しかもお店を食事、お土産屋、温泉の項目ごとの一覧にして地図と同じ番号が振っている、しかもお店の特徴も簡単に書いてある。私でも行きたいところへ行けそうよ」
ブリジットがおそらく言いたいことを、ディアンヌが解説してくれた。
私から新街は観光街だから、初めての人でも見て回りやすいように作ったことを話す。
そして今回利用してみて、改善したものを1枚ものと、詳細冊子の2種類を作って、新街に来る人に販売を検討していると話した。
「それから冊子の中に、あったら便利だよとか、持っていこうね一覧は?」
ブリジットがさらに詳しく突っ込んで聞いてきた。
「参加者は旅行なんてしたことない人たちがほとんどだよ。しかも宿泊先はベッドもない」
今回の宿泊先は、空いている建物に泊まるためベッドがないのだ。
しかも今は3月下旬、温泉に何度も入れば体はポカポカするとはいっても、まだ朝晩は冷える。
前世でも海外のガイドブックとかには、あったら便利なものとか書いてあるから真似てみた。
今回新街に遊びに行く人たちに楽しんでほしいから、ダミアンやロゼッタたちに聞きながら作りあげた自信作だったんだけれどな。
「リーンハルト、ブリジットはすごいと褒めているのよ」
ディアンヌが笑っていた。
「今の言い方で?」
「この冊子を一番読み込んでいたのはブリジットだから、ディアンヌが言っていることは正しいよ」
私の問いにラファエルもディアンヌが正しいと補足するように言った。
「もう、みんなして!みんなも真剣にこの冊子を読んでいたでしょう」
みんなにからかわれたのが嫌だったのか、ブリジットの顔がちょっと赤くなっていた。
「今回、アイザック兄上とユベール兄上は来なかったの?」
珍しいブリジットが見られたから、これ以上からかって怒ると後が怖いので私から話題を変える。
「アイザック様とユベール様は明日来るわ。ダイアナ様は私たちと一緒に来たわ」
「ここにはいないよね?」
「リーンハルトたちが戻ってきたと聞くまでは一緒にいたのよ」
ブリジットの話で納得だ、ジェラ兄上のところか。
悪かったな、ジェラ兄上に父上への報告を任せてしまったよ。
アイザック兄上も学園を卒業したから、今後は家業専念するため、催しに参加は最後かもと時間を作ったらしい。
「前回の運動会と同じ部分もあるから、新鮮さはないと思うけれどなぁー」
アイザック兄上の期待を上回らないと思うけれどな。
「何言っているの。まさか来て早々驚かされるなんて思ってもみなかったわ」
ブリジットはテーブルの冊子を手に持ちながら、私にツッコミを入れてきた。
反論はせずに明日、明後日の予定を聞くと、3人は朝どらやきのお店に並ぶらしい。
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