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【リーンハルト:11歳】
第502話 新街散策(2)
いつもお読みいただきありがとうございます。
「異世界でゆるゆる生活を満喫す」第2巻 11月10日出荷予定です。
ただ書店や地域によって数日ずれるようです。
第56話~第103話まで引き下げになり、11月10日にレンタル版との差し替えです。
書き足ししているので、読みやすくなっていると思います。
あと書き下ろしの閑話もあります。
今のうちに読み直ししていただいて、書籍との違いを楽しんでいただけら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
ソフトパンを食べ終わるとまた移動を始める。
着いたお店の前でもテーブルに置かれたガラスケースの中には、カットしたオムレツ風焼き卵が並べられていた。
「いらっしゃいませ。食べ歩き用にカットしたオムレツ風焼き卵はどうですか?デザート用の果物たっぷりのタルトは店内での販売になります」
「オムレツ風焼き卵はここにいる人数分を、その間にタルトを見させてくれるかな」
私たちは店内のガラスケースに近づく。
「これは・・・・見栄えがいいな。このお菓子は見たことないぞ!」
ラファエルがガラスケースの中に入っているのを真剣に見ているのは、タルト生地風にスポンジケーキを入れて、生クリームの上に色々な種類の果物を乗せているものだ。
ホールも売っていたが、メインは2、3口で食べられるミニタルトのようだった。
この生地に名前を付けてくださいとサラさんに頼まれたので、タルトと名付けた。
大聖女様に習って似たような名前でとも思ったが、心の中ではタルトと呼んでいたから、もうタルトでいいかと思ったからだ。
「こちらは1家族様、全6種類が入ったミニタルト3箱、もしくはワンホール1つが上限ですが、大勢いらっしゃいますから、ミニタルトは5箱までということでよろしいでしょうか?」
店主のサラさんがガラスケース越しに上乗せをおまけしてくれた。
「サラさん、ありがとう。ミニタルトの評判はどうだい?」
「リーンハルト様のアドバイスで始めたお菓子ですが、とても評判が良くて毎日買いに来てくれる方もいらっしゃいます」
「生菓子だから日持ちしないのに?」
「時間停止マジックバッグで来られている方多いですよ」
私とサラさんの会話に入ってきたのは、厨房から出てきた男性だ。
「リーンハルト様、いらっしゃいませ。生菓子ミニタルト、ぜひ感想をお聞かせください」
「ではここで1つ食べようか。ラファエルはどれにする?」
「私はモーモのタルトをもらおう」
ラファエルは私とサラさんの会話中に、品物をしっかりチェックしていたようで即答だった。
「私はマーロンタルトをもらおうかな」
アトレたちにもどれが食べたいか聞いて注文をする。
アトレたちはロザリーナがマジックバッグから取り出した、それぞれの専用皿にのせてもらい食べ始めていた。
私もお皿にのせてくれたマーロンタルトを受け取り一口食べる。
これはモンブランだよ。
渋皮ごと使ったマーロンが入ったクリームのようだ。マーロンクリームの上には栗の甘露煮が乗っている。
まさかモンブランが食べられるとはなぁー。
ただ残念なのは、クリームを細くしてスポンジケーキに掛けていないことだ。
ここまで再現してくれたなら、モンブラン専用のクリーム絞り金口を作って渡そうかな。
「サムエルさん、マーロンタルトいいね。私は果物が合いそうとアドバイスしたけれど、マーロンみたいに色々試したらいいよ」
サムエルさんは私が展覧会でサラさんに、果物を使ってコラボしたらと紹介した人の息子さんらしい。
なんでも実家の果物を高く売ろうと、コンポートやジャムなど大衆受けする甘さの研究をしていたそうだ。
その研究の成果が果物タルトに繋がっている。
「このマーロンタルトは、サラと2人で考えて完成させたんです」
サムエルさんが嬉しそうに教えてくれた。
上限のミニタルト5箱を買い入れ、オムレツ風焼き卵を食べてからお店を離れた。
1つ1つの店舗に入ったり、テーブルに置かれた品物を買いながら歩いていると、フラワーキャンドルのお店についたようだ。
お店の外にあるテーブルの上には、5段になった陳列台に高さ5センチほどのミニフラワーキャンドルが並べられていて、1個4鉄貨だけれど、3個買うと1銅貨というボードが掲げられていた。
本来3個だと1銅貨2鉄貨だ。3個買えば2鉄貨お得になる。
「リーンハルト様、いらっしゃいませ。お土産にいかがですか?こちらはお1人様6個までです。店内の商品は別です」
笑顔で声を掛けてくれた女性に返事をする。
「レーナさん、私のアドバイス実践してくれたんだ」
レーナさんは誘拐されたところを以前助けた人だ。
誘拐されたきっかけも、展覧会でお土産部門の工芸品で1位になったためだった。
元気に回復してくれたようでよかったよ。
レーナさんの話によると、新街のみんなとどうやってこの街を盛り上げるかとの話合いで、食べ歩きは外せない。
みんなに色々な料理をたくさん食べてもらいたい。
だったら2、3口で食べられるサイズにすれば、よりたくさんの店を回ってもらえるのではないかということになったそうだ。
ただ自分の店は料理の店ではないので、買いやすい値段のミニサイズを作ったが、売り方に悩んでいると、私が新街に来た際に相談されて、アドバイスしたのが「まとめて買うなら安くします」作戦だった。
最初から堂々と割引するのですかと不安がられたが、はっきり提示していた方が、購入検討者はまとめ買いする人が多いと思うよと話したのだ。
ただし利益が出ない売り方はしないように念を押していた。
「異世界でゆるゆる生活を満喫す」第2巻 11月10日出荷予定です。
ただ書店や地域によって数日ずれるようです。
第56話~第103話まで引き下げになり、11月10日にレンタル版との差し替えです。
書き足ししているので、読みやすくなっていると思います。
あと書き下ろしの閑話もあります。
今のうちに読み直ししていただいて、書籍との違いを楽しんでいただけら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
ソフトパンを食べ終わるとまた移動を始める。
着いたお店の前でもテーブルに置かれたガラスケースの中には、カットしたオムレツ風焼き卵が並べられていた。
「いらっしゃいませ。食べ歩き用にカットしたオムレツ風焼き卵はどうですか?デザート用の果物たっぷりのタルトは店内での販売になります」
「オムレツ風焼き卵はここにいる人数分を、その間にタルトを見させてくれるかな」
私たちは店内のガラスケースに近づく。
「これは・・・・見栄えがいいな。このお菓子は見たことないぞ!」
ラファエルがガラスケースの中に入っているのを真剣に見ているのは、タルト生地風にスポンジケーキを入れて、生クリームの上に色々な種類の果物を乗せているものだ。
ホールも売っていたが、メインは2、3口で食べられるミニタルトのようだった。
この生地に名前を付けてくださいとサラさんに頼まれたので、タルトと名付けた。
大聖女様に習って似たような名前でとも思ったが、心の中ではタルトと呼んでいたから、もうタルトでいいかと思ったからだ。
「こちらは1家族様、全6種類が入ったミニタルト3箱、もしくはワンホール1つが上限ですが、大勢いらっしゃいますから、ミニタルトは5箱までということでよろしいでしょうか?」
店主のサラさんがガラスケース越しに上乗せをおまけしてくれた。
「サラさん、ありがとう。ミニタルトの評判はどうだい?」
「リーンハルト様のアドバイスで始めたお菓子ですが、とても評判が良くて毎日買いに来てくれる方もいらっしゃいます」
「生菓子だから日持ちしないのに?」
「時間停止マジックバッグで来られている方多いですよ」
私とサラさんの会話に入ってきたのは、厨房から出てきた男性だ。
「リーンハルト様、いらっしゃいませ。生菓子ミニタルト、ぜひ感想をお聞かせください」
「ではここで1つ食べようか。ラファエルはどれにする?」
「私はモーモのタルトをもらおう」
ラファエルは私とサラさんの会話中に、品物をしっかりチェックしていたようで即答だった。
「私はマーロンタルトをもらおうかな」
アトレたちにもどれが食べたいか聞いて注文をする。
アトレたちはロザリーナがマジックバッグから取り出した、それぞれの専用皿にのせてもらい食べ始めていた。
私もお皿にのせてくれたマーロンタルトを受け取り一口食べる。
これはモンブランだよ。
渋皮ごと使ったマーロンが入ったクリームのようだ。マーロンクリームの上には栗の甘露煮が乗っている。
まさかモンブランが食べられるとはなぁー。
ただ残念なのは、クリームを細くしてスポンジケーキに掛けていないことだ。
ここまで再現してくれたなら、モンブラン専用のクリーム絞り金口を作って渡そうかな。
「サムエルさん、マーロンタルトいいね。私は果物が合いそうとアドバイスしたけれど、マーロンみたいに色々試したらいいよ」
サムエルさんは私が展覧会でサラさんに、果物を使ってコラボしたらと紹介した人の息子さんらしい。
なんでも実家の果物を高く売ろうと、コンポートやジャムなど大衆受けする甘さの研究をしていたそうだ。
その研究の成果が果物タルトに繋がっている。
「このマーロンタルトは、サラと2人で考えて完成させたんです」
サムエルさんが嬉しそうに教えてくれた。
上限のミニタルト5箱を買い入れ、オムレツ風焼き卵を食べてからお店を離れた。
1つ1つの店舗に入ったり、テーブルに置かれた品物を買いながら歩いていると、フラワーキャンドルのお店についたようだ。
お店の外にあるテーブルの上には、5段になった陳列台に高さ5センチほどのミニフラワーキャンドルが並べられていて、1個4鉄貨だけれど、3個買うと1銅貨というボードが掲げられていた。
本来3個だと1銅貨2鉄貨だ。3個買えば2鉄貨お得になる。
「リーンハルト様、いらっしゃいませ。お土産にいかがですか?こちらはお1人様6個までです。店内の商品は別です」
笑顔で声を掛けてくれた女性に返事をする。
「レーナさん、私のアドバイス実践してくれたんだ」
レーナさんは誘拐されたところを以前助けた人だ。
誘拐されたきっかけも、展覧会でお土産部門の工芸品で1位になったためだった。
元気に回復してくれたようでよかったよ。
レーナさんの話によると、新街のみんなとどうやってこの街を盛り上げるかとの話合いで、食べ歩きは外せない。
みんなに色々な料理をたくさん食べてもらいたい。
だったら2、3口で食べられるサイズにすれば、よりたくさんの店を回ってもらえるのではないかということになったそうだ。
ただ自分の店は料理の店ではないので、買いやすい値段のミニサイズを作ったが、売り方に悩んでいると、私が新街に来た際に相談されて、アドバイスしたのが「まとめて買うなら安くします」作戦だった。
最初から堂々と割引するのですかと不安がられたが、はっきり提示していた方が、購入検討者はまとめ買いする人が多いと思うよと話したのだ。
ただし利益が出ない売り方はしないように念を押していた。
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