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【リーンハルト:11歳】
閑話 新街の催し(2)
終わりませんでした。
お話し続きます。
閑話は本編とは関係ないお話しになります。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
新たに乗ってきた家族は、ボガーツさんという家族4人の一家だった。
そしてこの荷馬車は、黄金の翼という冒険者パーティが、御者兼護衛だと挨拶してくれた。
ボガーツさんとお互いの自己紹介をする。
ボガーツさんは商人で、日用品を主に取り扱っていて、ご領主様から依頼されたものを村からご領主様へ届けたりしているそうだ。
黄金の翼という冒険者パーティと、ボガーツさんは顔見知りで、ご領主様案件の際に護衛を受けてもらっていると教えてくれた。
黄金の翼の男性、セーラムさんとグレゴリーさん2人が御者席に、荷馬車内はウィルさん、アリーさん、リンカさんが乗り込み、荷馬車は領都を出発した。
「ウィルさんたち、何で護衛しているの?」
カナルと言うボガーツさんの息子さんが、親しげに冒険者に話しかけているが、言葉がおかしいと思うのは私の気のせいかしら?
「今回、俺たちも参加者側なんだが、行き帰りぐらい手伝えって冒険者ギルド長に言われてさ」
「そうよ、今回は参加者なのにひどいわよね。人使いが荒いのだから、嫌になっちゃうわ!」
アリーさんという女性も返答していた。
「ごめんなさいね。話が見えないわよね」
私やベラが、戸惑っていることに気づいたリンカさんが詳細を教えてくれる。
どうやら黄金の翼は、ご領主様案件を受けることが多い冒険者パーティらしく、今回の催しの参加者に加われたのだそう。
カナル少年からの質問が続く。
「アリーさん、今回はって、この催しの参加、今回が初めてではないの?」
「カナル、私たちは第1回目の時に護衛で行ったのよ。だからレクリエーションには半日だけ参加できたの。だから内容を知りたかったら教えるわよ」
アリーさんが、話したそうにうずうずしていた。
「いいよ、楽しみがなくなるから聞かない」
カナルの言葉にアリーさんはがっかりしていた。
「そういえばハルトがさ、この荷馬車の長椅子を折り畳み式に改造したんだって。座り心地が他の固定の長椅子と比べて、不便だったら教えて欲しいと言っていたから、帰りに感想聞かせてよ」
「えっ、そうなの?」
「わからなかったよ」
アリーさんとウィさんが同時に反応して、少し遅れてからリンカさんが話し出す。
「椅子は固定されているのに折り畳み式なの?」
「留め金を外せば、座っている部分が取り外せるらしいよ」
カナル君が話しているハルトって誰なのかしら?
私とベラは興味津々で黙って会話を聞いている。
「なんで折り畳み式の椅子が必要なの?」
「アリーさん、これは画期的だよ」
カナル君の父親のナットさんが説明を始める。
人を乗せるときは椅子を設置して、人を乗せないときは荷馬車として最大限に活用する。
固定椅子を設置していたら、その分乗せる荷物が少なくなる。
それが場合によって変更できるようになると、荷馬車をより効率的に活用できるとのこと。
確かに私たちは荷馬車に乗ることもないから、何とも思わなかったけれど、商人のナットさんが言うのだから間違いはないわね。
さらにカナル君とアリーさんの話は続く。
「ハルトがさ、今回は主催者側ではなく参加する予定なんだって。でも親戚が結構来るから変更になるかもとも言っていた」
「リーンハルト様、今回参加者側なの?」
「うん、アトレとルーカスと一緒に遊ぶって言っていたよ」
リーンハルト様?
アトレとルーカスって、ご領主様のご子息様と従魔様たちの名前ではないの!!
私たちが聞いていい会話なのかしら?
しかもハルトって呼び捨てにできるなんて、カナル君はご子息様とどういう関係なのだろう。
「ご親戚の方って、大判焼き祭りに参加された方たちよね、きっと」
「たぶん、ハルトみたいに気さくな方たちだった」
彼らは噂に聞く大判焼き祭りにも参加したとなると、ご領主様に本当に近い関係者なのだと思う。
話の続きが気になったけれど、休憩したあとはダンジョンの話などで聞くことができなかった。
ただどちらの話も、普段は聞くことができない話ばかりで聞いていて楽しかった。
子供たちも騒ぎもせずに話を聞いていたので同じ気持ちだと思う。
昼過ぎに新街についた。
正門をくぐって目に入ってきたのは、ここはいったいどこ?と言いたくなるところだった。
建物はすべて3階建てで高さは一緒だけど、横幅は大小さまざま。
すべての建物は真っ白い壁で統一されていて、屋根や窓枠、ドアが鮮やかな様々な色で塗られている。
子供たちは可愛いと連呼している。
そして遠くに白い煙がモクモクと立ちのぼっている。
リンカさんが教えてくれたのは、両隣の建物と同じ色は禁止になっていること、ドア横の壁にある番号が建物の番地だということ。
ただ仮の番地だから、次回来た時は変更になっている可能性があると言う。
この番地で自分が泊まる建物がわかるようになっているらしい。
なるほど、ドアや屋根などの色が違っても、同じような色は転々とあるし、区別がつかないからわかりやすいようにということみたい。
広場で馬車を降りると、先ほど見た白い煙が広場の中央から立ち上がっている。
また柵があるため近寄れないが藁小屋が密集していた。
アリーさんが、この柵の中に温泉源があり、湧き出るお湯が配管で各温泉施設と繋がっているらしいこと。
またこの温泉で作った温泉卵を使った料理と、ゆで卵・・・・味がついていて塩がいらないから是非食べた方がいいと、温泉卵の料理が食べられるお店と温泉ゆで卵を販売しているお店を教えてくれた。
子供たちの目線は、お店の外に並べられた品物を見ていて行きたそうにしている。
でもこれから泊まる建物へ案内されるため、しっかりと子供たちの手を握る。
黄金の翼に案内された建物の番号を、旅の栞の見開きに書く欄があるから書くことをセーラムさんから勧められる。
それからセーラムさんから注意事項を聞く。
私たち3家族と黄金の翼は、みんな3階の部屋。
ただ、アリーさんとリンカさんは、リンカさん家族と別の建物になるらしく、男性3人だけだそう。
それでも同じ階に見知った人がいたら何かあった時に心強い。
2階は別のグループがいるため、必ず内鍵を掛けること、外出する際は荷物すべてマジックバッグに入れて持ち歩くように言われた。
困ったことがあれば、オレンジ色のドアの建物が役場なので相談したらいいと、しおりにある地図で場所まで教えてくれた。
私とベラは3階の奥の2部屋、その横がボガーツさん家族、階段そばの部屋が黄金の翼の部屋割りだった。
反対側の広い部屋は使う予定がないそうだ。
部屋に入ると板張りで何もない部屋だった。
親子3人、寝るだけの部屋にしては広いけれど、夜子供たちが寝るまでの間遊ぶことができそうでよかったと思う。
子供たちに少し休むか聞くと、お腹がすいたから早く外に行きたいとせがむので、ベラたち家族を誘ってお昼を食べに行くことにした。
お話し続きます。
閑話は本編とは関係ないお話しになります。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
新たに乗ってきた家族は、ボガーツさんという家族4人の一家だった。
そしてこの荷馬車は、黄金の翼という冒険者パーティが、御者兼護衛だと挨拶してくれた。
ボガーツさんとお互いの自己紹介をする。
ボガーツさんは商人で、日用品を主に取り扱っていて、ご領主様から依頼されたものを村からご領主様へ届けたりしているそうだ。
黄金の翼という冒険者パーティと、ボガーツさんは顔見知りで、ご領主様案件の際に護衛を受けてもらっていると教えてくれた。
黄金の翼の男性、セーラムさんとグレゴリーさん2人が御者席に、荷馬車内はウィルさん、アリーさん、リンカさんが乗り込み、荷馬車は領都を出発した。
「ウィルさんたち、何で護衛しているの?」
カナルと言うボガーツさんの息子さんが、親しげに冒険者に話しかけているが、言葉がおかしいと思うのは私の気のせいかしら?
「今回、俺たちも参加者側なんだが、行き帰りぐらい手伝えって冒険者ギルド長に言われてさ」
「そうよ、今回は参加者なのにひどいわよね。人使いが荒いのだから、嫌になっちゃうわ!」
アリーさんという女性も返答していた。
「ごめんなさいね。話が見えないわよね」
私やベラが、戸惑っていることに気づいたリンカさんが詳細を教えてくれる。
どうやら黄金の翼は、ご領主様案件を受けることが多い冒険者パーティらしく、今回の催しの参加者に加われたのだそう。
カナル少年からの質問が続く。
「アリーさん、今回はって、この催しの参加、今回が初めてではないの?」
「カナル、私たちは第1回目の時に護衛で行ったのよ。だからレクリエーションには半日だけ参加できたの。だから内容を知りたかったら教えるわよ」
アリーさんが、話したそうにうずうずしていた。
「いいよ、楽しみがなくなるから聞かない」
カナルの言葉にアリーさんはがっかりしていた。
「そういえばハルトがさ、この荷馬車の長椅子を折り畳み式に改造したんだって。座り心地が他の固定の長椅子と比べて、不便だったら教えて欲しいと言っていたから、帰りに感想聞かせてよ」
「えっ、そうなの?」
「わからなかったよ」
アリーさんとウィさんが同時に反応して、少し遅れてからリンカさんが話し出す。
「椅子は固定されているのに折り畳み式なの?」
「留め金を外せば、座っている部分が取り外せるらしいよ」
カナル君が話しているハルトって誰なのかしら?
私とベラは興味津々で黙って会話を聞いている。
「なんで折り畳み式の椅子が必要なの?」
「アリーさん、これは画期的だよ」
カナル君の父親のナットさんが説明を始める。
人を乗せるときは椅子を設置して、人を乗せないときは荷馬車として最大限に活用する。
固定椅子を設置していたら、その分乗せる荷物が少なくなる。
それが場合によって変更できるようになると、荷馬車をより効率的に活用できるとのこと。
確かに私たちは荷馬車に乗ることもないから、何とも思わなかったけれど、商人のナットさんが言うのだから間違いはないわね。
さらにカナル君とアリーさんの話は続く。
「ハルトがさ、今回は主催者側ではなく参加する予定なんだって。でも親戚が結構来るから変更になるかもとも言っていた」
「リーンハルト様、今回参加者側なの?」
「うん、アトレとルーカスと一緒に遊ぶって言っていたよ」
リーンハルト様?
アトレとルーカスって、ご領主様のご子息様と従魔様たちの名前ではないの!!
私たちが聞いていい会話なのかしら?
しかもハルトって呼び捨てにできるなんて、カナル君はご子息様とどういう関係なのだろう。
「ご親戚の方って、大判焼き祭りに参加された方たちよね、きっと」
「たぶん、ハルトみたいに気さくな方たちだった」
彼らは噂に聞く大判焼き祭りにも参加したとなると、ご領主様に本当に近い関係者なのだと思う。
話の続きが気になったけれど、休憩したあとはダンジョンの話などで聞くことができなかった。
ただどちらの話も、普段は聞くことができない話ばかりで聞いていて楽しかった。
子供たちも騒ぎもせずに話を聞いていたので同じ気持ちだと思う。
昼過ぎに新街についた。
正門をくぐって目に入ってきたのは、ここはいったいどこ?と言いたくなるところだった。
建物はすべて3階建てで高さは一緒だけど、横幅は大小さまざま。
すべての建物は真っ白い壁で統一されていて、屋根や窓枠、ドアが鮮やかな様々な色で塗られている。
子供たちは可愛いと連呼している。
そして遠くに白い煙がモクモクと立ちのぼっている。
リンカさんが教えてくれたのは、両隣の建物と同じ色は禁止になっていること、ドア横の壁にある番号が建物の番地だということ。
ただ仮の番地だから、次回来た時は変更になっている可能性があると言う。
この番地で自分が泊まる建物がわかるようになっているらしい。
なるほど、ドアや屋根などの色が違っても、同じような色は転々とあるし、区別がつかないからわかりやすいようにということみたい。
広場で馬車を降りると、先ほど見た白い煙が広場の中央から立ち上がっている。
また柵があるため近寄れないが藁小屋が密集していた。
アリーさんが、この柵の中に温泉源があり、湧き出るお湯が配管で各温泉施設と繋がっているらしいこと。
またこの温泉で作った温泉卵を使った料理と、ゆで卵・・・・味がついていて塩がいらないから是非食べた方がいいと、温泉卵の料理が食べられるお店と温泉ゆで卵を販売しているお店を教えてくれた。
子供たちの目線は、お店の外に並べられた品物を見ていて行きたそうにしている。
でもこれから泊まる建物へ案内されるため、しっかりと子供たちの手を握る。
黄金の翼に案内された建物の番号を、旅の栞の見開きに書く欄があるから書くことをセーラムさんから勧められる。
それからセーラムさんから注意事項を聞く。
私たち3家族と黄金の翼は、みんな3階の部屋。
ただ、アリーさんとリンカさんは、リンカさん家族と別の建物になるらしく、男性3人だけだそう。
それでも同じ階に見知った人がいたら何かあった時に心強い。
2階は別のグループがいるため、必ず内鍵を掛けること、外出する際は荷物すべてマジックバッグに入れて持ち歩くように言われた。
困ったことがあれば、オレンジ色のドアの建物が役場なので相談したらいいと、しおりにある地図で場所まで教えてくれた。
私とベラは3階の奥の2部屋、その横がボガーツさん家族、階段そばの部屋が黄金の翼の部屋割りだった。
反対側の広い部屋は使う予定がないそうだ。
部屋に入ると板張りで何もない部屋だった。
親子3人、寝るだけの部屋にしては広いけれど、夜子供たちが寝るまでの間遊ぶことができそうでよかったと思う。
子供たちに少し休むか聞くと、お腹がすいたから早く外に行きたいとせがむので、ベラたち家族を誘ってお昼を食べに行くことにした。
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