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【リーンハルト:11歳】
閑話 新街の催し(5)
翌日はレクリエーションの日で、大判焼き食い競争という、大判焼きが入った袋を吊るしてあるところまで走り、袋を手で取らずに、口で咥えてゴールするというものから始まった。
恥ずかしかったが、大判焼きは食べてみたいし、子供たちの声援を受け、一緒に走った人たちの中で3位に入った。
「お母さん、早かったぁ」
子供たちが喜んでくれたので、頑張ったかいがあった。
子供たちも大判焼きを無事に取れて戻ってきたので、3人で食べる。
「どら焼きとは表面が違うよ」
「なんか弾力があるね」
食べながら子供たちが感想を言い合っている。
プチ麦入りのソフトパンと同じように、生地に少しだけ弾力がある。
これはどら焼きとは違った触感で美味しい。
「でもお母さんたちが作っている餡子だから美味しいんだ」
「そうよ、どら焼きも、大判焼きもどっちも美味しい」
子供たちが嬉しいことを言ってくれる。
「お前さん、餡子とアイスクリームの工場の人かい?」
子供たちの話が聞こえたのか、急に隣にいた知らない家族の女性に声を掛けられる。
「はい、そうです」
「私は、どら焼きも、アイスクリームも好きで、毎月1回のご褒美で家族と食べるのが楽しみなんだよ。これからも美味しいものを作っておくれ」
「ありがとうございます。工場のみんなにも伝えます」
私の返事に女性から背中を軽く叩かれ、これからの催しも楽しもうと言われて別れた。
次はトランプというカード遊びのようだ。
8歳以下の子供は別れておこなうようで、子供たちは政務官の人たちと一緒に移動していく。
私たちは周囲の人と、4人または5人組になるように言われて、ベラと私は、隣にいた年配のご夫婦と娘さんの3人と合わせて5人で、数字合わせという遊びをする。
単純にカードを2枚めくって数字が合えば、自分のカードになるらしい。
数字が合わなければカードを裏返す。
そして最終的に全部のカードがなくなった時、カードをたくさん持っている人が勝ちという遊びとのこと。
単純なのだけれど、暗記力が試されるから、真剣にみんながめくるカードを見ていないといけない。
このトランプというカードは、表面がツルツルしていて、特殊加工をしていると見てすぐにわかる。
油がしみない紙というものがあるのも、この街に来て知ったし、本当に凄いとしかいいようがない。
数字合わせの1回目が終了すると、2回目は違う人と組んでするように言われ、ベラとも別れた。
2回目が終了して、お昼休憩に入る。
ベラと一緒に子供たちを迎えに行く。
今回は露店ではなく店舗巡りをする。
料理の店舗は、店の前に食べ歩き用に売られている料理が売られているからだ。
まずは食堂部門1位のココット揚げとじゃが焼きのお店を目指して歩く。
目的のお店の前にはすでに5、6組待っていたが、時間はあるので並ぶ。
持ち帰りは店内らしく、店内にも数組並んでいた。
店員さんに持ち帰り用と食べ歩き用は何が違うのかと尋ねる。
「大きさです。食べ歩き用は一口サイズなんですよ」
ガッツリ食べたい人は、持ち帰り用ということみたい。
「このお店は食堂部門1位なのに食堂をしていないのですね」
ベラが店員に聞いている。
「店主のエミリーさんは、ココット揚げとじゃが焼の味付け種類を増やして、しばらくはこの2つの料理だけを販売するそうです」
私とベラは、違う味付けのココット揚げとじゃが焼のLサイズを1つずつ買った。
それぞれのカップタイプの箱には小さな串が1つ入っていて、手が汚れないような工夫になっていた。
それからは展覧会で入賞したお店を巡り、食べ歩き用を購入しては食べた。
そして至る所に、食べ終わった空箱を捨てるゴミ箱が設置されているが、このゴミ箱がすごく可愛い。
真っ白な長方形という変わったゴミ箱で、屋根?があるゴミ箱だ。
なぜゴミ箱と解ったかというと、従魔様たちがあちこちのゴミ箱に1匹ずつ描かれていて、「道に捨てるな、空き箱はこのゴミ箱へ」の文字も一緒に書かれている。
領都のどら焼きのお店に描かれている絵だが、どのゴミ箱も絵柄が違うため、ゴミ箱を見つけるのも楽しい。
子供たちも「ゴミ箱を見つけた」と率先して空箱を捨てにいく。
そして温泉ゆで卵も忘れずに食べると、お腹いっぱいになった。
午後からの催しは、トランプの数字並べという遊びから始まった。
子供たちのいる場所ではすごく歓声が上がっていて、何をしているのか気になるが、私も新しい遊びでみんなの動きを見ていないとわからなくなる。
数字並べが終わり、子供たちが戻ってくると何をしていたのか尋ねる。
「「あっち向いてホイだよ」」
どういう遊びか2人が見せてくれるが、2人とも首を掛け声とともに上下左右に振っている。
いったいこの遊びは何なのだろうか?
「本当は一人が指差し、もう一人が顔を動かす。指差しした人と一緒の方向になったら負けなんだって」
息子が話してくれたが、ではなんで2人とも顔を動かしているのだろう?
「リーンハルト様が、一人は指差しで指示役だっていうけれど、領都では今やったように流行っているんだ」
リーンハルト様が教えてくれた正しい遊びではなくていいのだろうか?
でも子供たちが楽しそうだし、私たちの近くにいる子供たちも同じように、顔を上下左右に動かして遊んでいるからいいのだろう。
恥ずかしかったが、大判焼きは食べてみたいし、子供たちの声援を受け、一緒に走った人たちの中で3位に入った。
「お母さん、早かったぁ」
子供たちが喜んでくれたので、頑張ったかいがあった。
子供たちも大判焼きを無事に取れて戻ってきたので、3人で食べる。
「どら焼きとは表面が違うよ」
「なんか弾力があるね」
食べながら子供たちが感想を言い合っている。
プチ麦入りのソフトパンと同じように、生地に少しだけ弾力がある。
これはどら焼きとは違った触感で美味しい。
「でもお母さんたちが作っている餡子だから美味しいんだ」
「そうよ、どら焼きも、大判焼きもどっちも美味しい」
子供たちが嬉しいことを言ってくれる。
「お前さん、餡子とアイスクリームの工場の人かい?」
子供たちの話が聞こえたのか、急に隣にいた知らない家族の女性に声を掛けられる。
「はい、そうです」
「私は、どら焼きも、アイスクリームも好きで、毎月1回のご褒美で家族と食べるのが楽しみなんだよ。これからも美味しいものを作っておくれ」
「ありがとうございます。工場のみんなにも伝えます」
私の返事に女性から背中を軽く叩かれ、これからの催しも楽しもうと言われて別れた。
次はトランプというカード遊びのようだ。
8歳以下の子供は別れておこなうようで、子供たちは政務官の人たちと一緒に移動していく。
私たちは周囲の人と、4人または5人組になるように言われて、ベラと私は、隣にいた年配のご夫婦と娘さんの3人と合わせて5人で、数字合わせという遊びをする。
単純にカードを2枚めくって数字が合えば、自分のカードになるらしい。
数字が合わなければカードを裏返す。
そして最終的に全部のカードがなくなった時、カードをたくさん持っている人が勝ちという遊びとのこと。
単純なのだけれど、暗記力が試されるから、真剣にみんながめくるカードを見ていないといけない。
このトランプというカードは、表面がツルツルしていて、特殊加工をしていると見てすぐにわかる。
油がしみない紙というものがあるのも、この街に来て知ったし、本当に凄いとしかいいようがない。
数字合わせの1回目が終了すると、2回目は違う人と組んでするように言われ、ベラとも別れた。
2回目が終了して、お昼休憩に入る。
ベラと一緒に子供たちを迎えに行く。
今回は露店ではなく店舗巡りをする。
料理の店舗は、店の前に食べ歩き用に売られている料理が売られているからだ。
まずは食堂部門1位のココット揚げとじゃが焼きのお店を目指して歩く。
目的のお店の前にはすでに5、6組待っていたが、時間はあるので並ぶ。
持ち帰りは店内らしく、店内にも数組並んでいた。
店員さんに持ち帰り用と食べ歩き用は何が違うのかと尋ねる。
「大きさです。食べ歩き用は一口サイズなんですよ」
ガッツリ食べたい人は、持ち帰り用ということみたい。
「このお店は食堂部門1位なのに食堂をしていないのですね」
ベラが店員に聞いている。
「店主のエミリーさんは、ココット揚げとじゃが焼の味付け種類を増やして、しばらくはこの2つの料理だけを販売するそうです」
私とベラは、違う味付けのココット揚げとじゃが焼のLサイズを1つずつ買った。
それぞれのカップタイプの箱には小さな串が1つ入っていて、手が汚れないような工夫になっていた。
それからは展覧会で入賞したお店を巡り、食べ歩き用を購入しては食べた。
そして至る所に、食べ終わった空箱を捨てるゴミ箱が設置されているが、このゴミ箱がすごく可愛い。
真っ白な長方形という変わったゴミ箱で、屋根?があるゴミ箱だ。
なぜゴミ箱と解ったかというと、従魔様たちがあちこちのゴミ箱に1匹ずつ描かれていて、「道に捨てるな、空き箱はこのゴミ箱へ」の文字も一緒に書かれている。
領都のどら焼きのお店に描かれている絵だが、どのゴミ箱も絵柄が違うため、ゴミ箱を見つけるのも楽しい。
子供たちも「ゴミ箱を見つけた」と率先して空箱を捨てにいく。
そして温泉ゆで卵も忘れずに食べると、お腹いっぱいになった。
午後からの催しは、トランプの数字並べという遊びから始まった。
子供たちのいる場所ではすごく歓声が上がっていて、何をしているのか気になるが、私も新しい遊びでみんなの動きを見ていないとわからなくなる。
数字並べが終わり、子供たちが戻ってくると何をしていたのか尋ねる。
「「あっち向いてホイだよ」」
どういう遊びか2人が見せてくれるが、2人とも首を掛け声とともに上下左右に振っている。
いったいこの遊びは何なのだろうか?
「本当は一人が指差し、もう一人が顔を動かす。指差しした人と一緒の方向になったら負けなんだって」
息子が話してくれたが、ではなんで2人とも顔を動かしているのだろう?
「リーンハルト様が、一人は指差しで指示役だっていうけれど、領都では今やったように流行っているんだ」
リーンハルト様が教えてくれた正しい遊びではなくていいのだろうか?
でも子供たちが楽しそうだし、私たちの近くにいる子供たちも同じように、顔を上下左右に動かして遊んでいるからいいのだろう。
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