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【リーンハルト:11歳】
第523話 期待したのになぁー
いつもお読みいただきありがとうございます。
異世界でゆるゆる生活~ 年内のアップは本日が最後になります。
今年1年、ありがとうございました。
今頃気づいたのですが、2025年小説アクセスランキングに「異世界ゆるゆる~」が第16位に入っていました。
皆様に読んでいただけたこと、本当に嬉しく感謝しかありません。
皆様もよいお年をお迎えください、そして来年も引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
食堂から居間に移動して、セシリアも交えた家族だけでお茶をする。
「ハルト、ソースは作れないのか?」
セシリアが食堂での話を蒸し返してきた。
「無理だよ。食材も作り方もわからないから!」
私の前世の知識は中途半端なものだ。
知っていたらマヨネーズや醤油を含めて、もう作っているよと心の中で愚痴っていた。
『ハルトの加護:図書館で調べられない?』
アトレが私とセシリアの会話に入ってきた。
アトレの話だと、ダンジョンのドロップ品なら、どこの国とか場所が特定できるのではないか。
あとその地域でどういう風に料理に使われているとか。
もしかしたら研究している人がいるかもしれない。
もしわからなかったら、冒険者ギルドで野菜ダンジョンが、どこの国にあるか聞こうという。
アトレ、天才だ!作り方を知らなくても、実際にこのソースを使って料理しているところはあるはず。
もしソースが開発されているなら、この国で作れるように交渉すればいい。
ただ調べるには時間がかかるため、調べてから後日報告することになった。
部屋に戻り、石板の図書館検索で【野菜ダンジョン】と入力。
ヒットは2冊。ダウンロードして読み始める。
1冊目の内容は、どの国のどの領地に何のダンジョンがあるか書かれた本だった。
野菜ダンジョンはソレイユ帝国と接する北にある2か国を含め、北の地域にそれなりにあるみたいだ。
2冊目の内容は、ダンジョン攻略本だった。
各ダンジョンごとでまとめられており、ある国の野菜ダンジョンのページを読むと、階層ごとにでる魔物や採れる野菜について書いてある本だったので途中で読むのをやめた。
次は【ダンジョンドロップ品一覧】で検索。34冊ヒット。
多すぎるので【ダンジョンドロップ品、野菜ダンジョン】でもう一度検索すると1冊だった。
「一冊か・・・少ないな」
我が国にはないダンジョンだから、書かれた本が少ないのかもしれない。
お好み焼きソースは、野菜ダンジョンの一部でドロップでき、低階層のボス部屋のドロップ品。
黒ソースと呼ばれ、代表的な料理は野菜炒めと書かれていた。
あとはドロップできるダンジョン名が記載されてるのみだった。
【黒ソース】【料理、黒ソース】等検索したがヒット0件だった。
翌日、温室でリアと昨日の結果の話をする。
「昨日の料理、美味しかったけれど、トンカツやフライは中濃ソースがわたくしの好みね」
「リア、君の好みはわかったけれど、作り方を知らないから無茶を言わないでよ」
「ソースって、野菜、果物、香辛料、砂糖、酢ではなかったかしら?」
「そこまで知っているなら作れるでは?」
私は期待したが、リアは首を左右に振る。
「トマートとリンーゴは使っているはず・・・あとは知らないわ」
結局振り出しに戻った。
「どうしてお好み焼きソースが、ダンジョンのドロップ品なのかしら?」
リアが普通ならウスターソースか中濃ソースからではないかと、お好み焼きソースはマニアックすぎないかと言う。
私は、セシリアが大量のキャベを保有していたから、ダンジョンを作ったであろう神様が、お好み焼き好きか、お好み焼きを知ったとかではないかと返答する。
「それって転移か転生前の日本人の頭の中を見て、美味しそうとか、再現して食べて美味しかったとかのパターンかしら?」
リアは前世の異世界小説で、お好み焼きではないが、似たようなパターンの本を読んだ気がすると言う。
聞かれても私は神様でもないからわからない。
この世界を創った神様の誰かがダンジョンを作った際に、お好み焼きを広めたくてドロップ品にしたと考えての、あくまでも予想だ。
でも本を読む限り広がっていないようだから、転移や転生した元日本人でないと、お好み焼きには、なかなかたどり着かないのだろうね。
「ねぇ、ドロップ品なのだから、そのダンジョンで採れる物でソースが作れるとかってないかしら?」
確かに・・・・エミニーラダンジョンだとドロップ品は鉱山資源だ。
ラファエルの領地の薬草と果物のダンジョンのボス部屋のドロップ品は、ポーションや高級果物とかだった。
リアの思い付きはあり得るかも。
「野菜オンリーではないダンジョンがあるということか!」
私は早速、野菜ダンジョンのドロップ品の本をもう一度読み直し、黒ソースがドロップされるダンジョン名を書き写した。
そして今度は野菜ダンジョンの本で、ダンジョン名ごとに何が採れるかを確認した。
すると3か所で野菜だけでなく、果物や香辛料も採れるダンジョンがあった。
3か所のダンジョンドロップ品を書き写し、机にダンジョンごとにメモした紙を並べ、3か所すべてにあるものだけに丸印をつけて、共通のものだけを別の紙に書き写した。
「野菜に果物、香辛料・・・これはソースの材料の可能性が高い!」
私はテンションが一瞬上がったが、メモを見ても、これ以上何も思い浮かばなかったから、リアにメモを渡す。
「わからないわ、あとデーツはこの国にもあるのかしら?」
リアは紙を見ながら、私に質問してきた。
「デーツ?ないかもしれない」
この国でデーツ見たことない気がする。
この国にない食材もあるということは、再現するのは難しいか?
結局、リアとの会話でもいい案は思い浮かばなかった。
翌日、料理長に頼んで大量に作ってもらった新作料理を、屋敷内の教会へお供えをしている。
こうなれば神頼みだ。
神様側の依頼を私はこなしているのだから、たまにはこちらのお願いも聞いてほしい。
料理を並べ終わると、私は膝をつき、頭を下げて祈る。
「新作料理です。どうぞお召し上がりください。できましたらお好み焼きソース、ウスターソース、中濃ソース・・・どれかここで作れるソースレシピをください」
祈り終わり顔をあげると、料理がすべて消えていたが、神様から声はかからなかった。
部屋に戻り、私はソファに腰掛け、背もたれに寄りかかる。
「ちょっと期待したのになぁー」
私はアトレとルーカスに愚痴る。
『ハルト、今まで神様からって、石板を使ってが多くなかった?』
アトレの言葉でハッとする。
そうだった、私は早速石板を取り出した。
異世界でゆるゆる生活~ 年内のアップは本日が最後になります。
今年1年、ありがとうございました。
今頃気づいたのですが、2025年小説アクセスランキングに「異世界ゆるゆる~」が第16位に入っていました。
皆様に読んでいただけたこと、本当に嬉しく感謝しかありません。
皆様もよいお年をお迎えください、そして来年も引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m
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食堂から居間に移動して、セシリアも交えた家族だけでお茶をする。
「ハルト、ソースは作れないのか?」
セシリアが食堂での話を蒸し返してきた。
「無理だよ。食材も作り方もわからないから!」
私の前世の知識は中途半端なものだ。
知っていたらマヨネーズや醤油を含めて、もう作っているよと心の中で愚痴っていた。
『ハルトの加護:図書館で調べられない?』
アトレが私とセシリアの会話に入ってきた。
アトレの話だと、ダンジョンのドロップ品なら、どこの国とか場所が特定できるのではないか。
あとその地域でどういう風に料理に使われているとか。
もしかしたら研究している人がいるかもしれない。
もしわからなかったら、冒険者ギルドで野菜ダンジョンが、どこの国にあるか聞こうという。
アトレ、天才だ!作り方を知らなくても、実際にこのソースを使って料理しているところはあるはず。
もしソースが開発されているなら、この国で作れるように交渉すればいい。
ただ調べるには時間がかかるため、調べてから後日報告することになった。
部屋に戻り、石板の図書館検索で【野菜ダンジョン】と入力。
ヒットは2冊。ダウンロードして読み始める。
1冊目の内容は、どの国のどの領地に何のダンジョンがあるか書かれた本だった。
野菜ダンジョンはソレイユ帝国と接する北にある2か国を含め、北の地域にそれなりにあるみたいだ。
2冊目の内容は、ダンジョン攻略本だった。
各ダンジョンごとでまとめられており、ある国の野菜ダンジョンのページを読むと、階層ごとにでる魔物や採れる野菜について書いてある本だったので途中で読むのをやめた。
次は【ダンジョンドロップ品一覧】で検索。34冊ヒット。
多すぎるので【ダンジョンドロップ品、野菜ダンジョン】でもう一度検索すると1冊だった。
「一冊か・・・少ないな」
我が国にはないダンジョンだから、書かれた本が少ないのかもしれない。
お好み焼きソースは、野菜ダンジョンの一部でドロップでき、低階層のボス部屋のドロップ品。
黒ソースと呼ばれ、代表的な料理は野菜炒めと書かれていた。
あとはドロップできるダンジョン名が記載されてるのみだった。
【黒ソース】【料理、黒ソース】等検索したがヒット0件だった。
翌日、温室でリアと昨日の結果の話をする。
「昨日の料理、美味しかったけれど、トンカツやフライは中濃ソースがわたくしの好みね」
「リア、君の好みはわかったけれど、作り方を知らないから無茶を言わないでよ」
「ソースって、野菜、果物、香辛料、砂糖、酢ではなかったかしら?」
「そこまで知っているなら作れるでは?」
私は期待したが、リアは首を左右に振る。
「トマートとリンーゴは使っているはず・・・あとは知らないわ」
結局振り出しに戻った。
「どうしてお好み焼きソースが、ダンジョンのドロップ品なのかしら?」
リアが普通ならウスターソースか中濃ソースからではないかと、お好み焼きソースはマニアックすぎないかと言う。
私は、セシリアが大量のキャベを保有していたから、ダンジョンを作ったであろう神様が、お好み焼き好きか、お好み焼きを知ったとかではないかと返答する。
「それって転移か転生前の日本人の頭の中を見て、美味しそうとか、再現して食べて美味しかったとかのパターンかしら?」
リアは前世の異世界小説で、お好み焼きではないが、似たようなパターンの本を読んだ気がすると言う。
聞かれても私は神様でもないからわからない。
この世界を創った神様の誰かがダンジョンを作った際に、お好み焼きを広めたくてドロップ品にしたと考えての、あくまでも予想だ。
でも本を読む限り広がっていないようだから、転移や転生した元日本人でないと、お好み焼きには、なかなかたどり着かないのだろうね。
「ねぇ、ドロップ品なのだから、そのダンジョンで採れる物でソースが作れるとかってないかしら?」
確かに・・・・エミニーラダンジョンだとドロップ品は鉱山資源だ。
ラファエルの領地の薬草と果物のダンジョンのボス部屋のドロップ品は、ポーションや高級果物とかだった。
リアの思い付きはあり得るかも。
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私は早速、野菜ダンジョンのドロップ品の本をもう一度読み直し、黒ソースがドロップされるダンジョン名を書き写した。
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すると3か所で野菜だけでなく、果物や香辛料も採れるダンジョンがあった。
3か所のダンジョンドロップ品を書き写し、机にダンジョンごとにメモした紙を並べ、3か所すべてにあるものだけに丸印をつけて、共通のものだけを別の紙に書き写した。
「野菜に果物、香辛料・・・これはソースの材料の可能性が高い!」
私はテンションが一瞬上がったが、メモを見ても、これ以上何も思い浮かばなかったから、リアにメモを渡す。
「わからないわ、あとデーツはこの国にもあるのかしら?」
リアは紙を見ながら、私に質問してきた。
「デーツ?ないかもしれない」
この国でデーツ見たことない気がする。
この国にない食材もあるということは、再現するのは難しいか?
結局、リアとの会話でもいい案は思い浮かばなかった。
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こうなれば神頼みだ。
神様側の依頼を私はこなしているのだから、たまにはこちらのお願いも聞いてほしい。
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「ちょっと期待したのになぁー」
私はアトレとルーカスに愚痴る。
『ハルト、今まで神様からって、石板を使ってが多くなかった?』
アトレの言葉でハッとする。
そうだった、私は早速石板を取り出した。
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※小説家になろう様にも投稿しています※